「あなたの魂が欲しい」と、小さな女は言った。

 主人公の男は、ある日、変な内容の手紙を受け取った。「魂を受け取りに来た」という内容の手紙だったが、主人公はそれをすっかり忘れる。
 雨の日、小さな女が一人で主人公の家を訪ねる。あの手紙の送り主で、自分を悪魔だと言うのだ。そして悪魔の試験に合格するために、主人公の魂が必要だと言ってきかない。そこで主人公は、三つの願いを叶えてくれたら、魂をやってもいいと言う条件を出した。まずは金だったが、この悪魔は拾った100円しか持っていなかった。そこで悪魔は住み込みで働くと宣言し、主人公の家に居座って家事をしながら働き始めた。
 悪魔は溜めたお金を主人公に差し出すが、主人公の二つ目の願いを変更してほしいと言いだして……。

 果たして、悪魔は試験に合格できるのか?
 主人公の魂の行方は?
 
 悪魔と人間のやり取りなのに、最後はほっこりできました。

 是非、御一読下さい。

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