散りゆく花は　夢をさがす

江戸の時代。
燃える屋敷とひとつの悲鳴が、家路を急いでいた橘宋司の足を止めた。そこで、自らの刀を振るった宋司は己の運命を動かし始める。
崩れた時計は死してなお秒針を動かし、時を刻み続ける。冥界の地で出会った風花蜻蛉という男。謎に包まれた辺境の地で橘宋司は何を考えるのか。
己の生と死に向き合い、答えを出したその先に待ち受けるのは夢を想わせる現実。もう二度と繰り返されることのない日々を、彼はどう生きるのか。
多彩な仲間と繰り広げられる冥界での生活に、宋司は意味を見出せるのか。
果たして、波乱に巻き込まれる宋司の運命は――。

純文学風(ある意味)異世界ファンタジー。“普通”に飽きた方・物好きなあなたに贈る香辛料の効いた物語です。どうぞ、お立ち寄りください寄りませ。