　今は昼食時間なので保健室には誰もいない空き室だった。

　僕は真新しい白いシーツのベッドに腰を下ろした。

　どうやら今日は誰もこのベッドを使ってないようだ。

　思ったよりも硬い。あまり上等なベッドとは言えない。

「痛ッてて……」

　ヤケに背中が痛（いた）んだ。

　屋上の床に叩きつけられたのだ。多少、痛くても仕方ない。

「じゃァ～、ポー❗　ケガの具合を診るから早く服を脱いでェ……　フフ……👄✨💕」

　亜蘭は、愉（たの）しげに僕のボタンを外そうとした。

「あのなァ～、お前はエロ看護師か❗❗」

「何よ。弱虫（チキン）ねぇ……　そんなンだから、いつまで経っても童貞（チェリー）ボーイなのよ❗❗」

「童貞（チェリー）かどうかは……　関係ないだろォ～❗❗

　とにかくお前の所為（せい）で、ケガしたンだから……」

「解かったわよ……😌✨💕💕　

　身体で支払えッて言うのねェ……👄✨💕」

　亜蘭は僕をベッドへ押し倒した。

「わァ～ーー😲💦💦💦　よ、止せェ……❗❗

　な、何を考えてンだァ～ーー……」

「フフ……、騒がないの……👄✨💕　

　ほら、ポー！　キスした事ないンでしょ」

　甘い吐息が僕の頬を撫でた。

「バッ、バカ言うな……　こ、これでもキスくらい有るよ」

　もちろんウソだ。彼女いない歴、イコール年齢だ。言うまでもなく童貞（チェリー）ボーイで、キスの経験もない。

「バレバレよォ～❗❗　ウソが」

　亜蘭は微笑みを浮かべた。

「な、何でだよ……」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい