第6話

 必死の思いで、僕は亜蘭を受け止めた。


「うッわ、わ、わァ~~ーー❗❗❗」

 しかし落下する亜蘭アランの勢いの方が、はるかにまさっていた。



「わァ~ーー……😣💦💦💦💦」

 亜蘭を受け止め切れず、僕は彼女を抱き止めたまま背中からモロに屋上の床へ叩きつけられた。


 『ドッシィ~ン』とかなり派手な音が屋上に響いた。



「ッ痛ッててててェ……😣💦💦💦」

 背中をしたたかに打ちつけ、一瞬、息が止まった。



「ンゥ~……😔💦💦」

 幸い彼女の方は無傷なようだ。

 僕の上におおかぶさった格好になった。

 


「もォ~……、何よォ~。ポォ~ー❗ 

 ちゃんと受け止めなさい❗❗」

 亜蘭アランは僕の腰の上に大きくて柔らかな桃尻を乗せて文句を言った。



「うゥ…、な……、な、何ィ……」

 まるで、全面的に僕が悪いみたいだ。



「もォ~、亜蘭わたしが怪我したらどうするのよ❗❗」



「な、なァ~ンだ! 無茶言うなよォ~❗❗

 勝手に、亜蘭おまえ塔屋あそこから翔んだから、こうなったンだろォ~……」

 誰が、どう考えても僕は被害者だ。



「ゴメン…… 怒った❓❓❓」

 急に亜蘭は、しおらしくなった。


「え……、いや、別に……😳💦💦」

 そんな色っぽく謝られると困惑してしまう。



「ねぇ、お願い。ポー❗❗ 怒らないでよ。

 身体で払うから許してェ~ー……」

 


「あ、あのなァ~……」

 どこまで本気なんだ。このは……




 そのまま僕たちは保健室へ向かった。





※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。°☆

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