市長の企み!?(3)

 アリスとラビー王女は、またセグウェイに乗り、2人は体育館へ向かい。その移動中、ラビー王女は、倫理に反する意味を噛みしめ。アリスは、正義のリングを極める前に、正義のリングは、何ができて、何ができないのか、実験して見極めないといけないと思っていた。


 2人は体育館へ着くと。アリスは、体育館の前に立ち、いきなり正義のリングを使い、体育館を破壊すると言う。

 突然のアリスの発言に、ラビー王女は困惑し、なんで体育館を破壊するとの思っていると、体育館は破壊されていない。アリスは、スマホをポケットから取り出し、ボイスメモ使っている。


 実験その1、正義のリングは、破壊には使えない。破壊とは、正義に反する行為だからできない。

 だとしたら、もしミサイルがここに飛んで来たら、正義のリングを使って、透明な球体でミサイルを包み込み、破壊して消滅させることができれば、破片が飛び散ることはない。果たして、破壊して消滅させることができるのか。これは、正義に反する行為ではないはず。


「ちょっと、お姉ちゃん、実験って何? 体育館を破壊してどうするの!?」

「正義のリングは、何ができて、何ができないのか、実験してみないとわからないでしょう? だから実験したの。それに、破壊しても正義のリングを使って、元に戻せばすむことでしょう?」

「はぁ!? じゃ、何!? なんでもかんでも破壊して、元に戻せばそれで言い訳? 違うよね?」

「ちょっと待って、なんでそんな解釈になる訳? 私がそんなことする訳ないじゃないの!?」

「……確かに、ごめんなさい。だったら、実験のこと言ってくれればいいじゃないの?」

「それもそうね、ごめんなさい。じゃ、実験台になってくる?」

「はぁ!? いきなり実験台!? 意味わかんない。私、嫌だからね、実験台なんて」

「じゃ、何!? 他の人だったらいい訳? それでもあなたは王女なの?」

「……」

「はい、決まりね。大丈夫、今度はちゃんと実験内容は説明するから、それに破壊しないし」

「それ、どう意味?」

「冗談よ、冗談」

「冗談って、それでもあなたは私のお姉ちゃんなの?」 

「そうだよ」

「……」


 そんな中、体育館の中で、実験その2が始まった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る