市長の企み!?

市長の企み!?(1)

 アリスとラビー王女は、正義のリングを使ったせいなのか、急に脱力感に襲われ。そこへ、王と王妃が瞬間移動で現れ。ラビー王女はアリス以上に驚いている。瞬間移動で王と王妃がこの部屋に来たことはない。

 ラビー王女は気づいた、10分前の出来事。城を勝手に抜け出し、ヤバいと思い。城にはいろいろルールがある。そして、王はルールにはとても厳しい。

「ラビー」

「お父様、ごめんなさい、城を勝手に抜け出して」

「ラビー、よくやった。さすが我が娘、父として誇り思う、よくやった」

 ラビーは、怒られるどころか褒められた。どうやら、あの生放送が全世界に放送され、ネットでも流れ、王の耳にも届いた。新たなヒーロー誕生として、アリスとラビー王女は、ニュースを独占状態。そして、あの光はなんなのか、あの能力は歴史上の類ない能力だと、その話題で持ちきりだった。


 王は、アリスとラビー王女に、この1ヶ月の努力のたまものだと喜んでいる。しかし、娘にできて私にできない訳がないと思い。どうやってあの能力が突然開花したのか、体に異変はないのか、あの技いったいなんなのか、質問攻め状態にあい。2人は、話が弾み盛り上がっている。

 そんな2人の様子を王妃は久しぶりに見て目頭が熱くなり、ふとアリスに目を向けると。アリスは、机に向かい、ノートパソコンを立ち上げ、何やらメモっている。


 あの技の名は、正義のリング。まるで魔法ようだった。私としたことが非現実を口にするとは思ってもいなかった。否定はするつもりはないが、この世界は科学で説明できないことばかり。まさに異世界ということなのか、さっぱりわからない。とりあえず、体に異変がないか調べる必要がある。

 しかし、あの男性の声、天の声はいったい誰なのか、なんで正義のリングを私たち2人に授けたのか、さっぱりわからないが、気功法が進化したものではなかった。

 私が20歳になったのも、突然瞬間移動ができたのも、正義のリングのことも、すべてはあの天の声の人物が関わっているのか。もしかしたら、この世界に来た訳を知っているかもしれない。どうやったらこの謎を解くことができるのか、さっぱりわからない。

 正義のリングは、いろんな用途に使用できるかもしれない。やはり、正義のリングを極めることにしょう。もっと輝くに違いない、光だけに。この落ちはいらないな。

 あの光はなんのか、科学的に分析が必要だけど、まるで魔法を科学的に分析するようなものに匹敵する。ということは、科学的に分析しても意味がない、さっぱりわからないという結論になってしまう。これは超難問だね、解けない謎、解いてはいけない謎のようにも思えるけど。それじゃ家には帰れない。では、どうすればいいのか、前に進むかない、正義のリングを極めれば、何かわかるかもしれない。


 アリスは、ノートパソコンの電源を切り。アリスとラビー王女は、とりあえず放射線による被ばくがないか検査し、健康診断を受けた。

 その結果、特に異常はなく、まったく問題がなかった。ということは、助けた人たちも異常がないということになる。


 とりあえず、2人は部屋に戻り、パジャマに着替え、倒れ込むようにベッド入り、何も考えず、スヤスヤと眠った。

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