1話の分量

 わたし、某所で自主企画してました。

 現在進行だけどあと数週間で終わるので過去形にしておきます。


 その某所でPVがふるわないもので、同じように苦戦している方の手助けになればと思ったのがきっかけでした。


 自主企画に参加された方の小説を読ませてもらいましたよ。はい、もたもたですが読みました。

 わたし自身ランキングに入るような小説は書けていないので、タイトルやキャッチコピーの良し悪しは正直わかりません(苦笑)。ただ、傾向はなんとなくわかった気がします。


 集まった作品がたまたまそうだった可能性も無きにしもあらずではありますが、今回読んだ小説の共通点はありました。




 企画で募った小説の条件としては、2020年~2021年に投稿された小説でPV100いってない小説。


 どの小説も良く書けてました。

 あら、上から目線? 違います違います(汗)。


 文章が小難しいわけでもなければ誰の台詞かわからなくて迷子になることもなく、しっかり物語が出来ていました。

 読んでもらったらなんらかの反応はもらえそうな小説ばかり。でも、読んでもらえてない。はて?


 短編が多かったので、単純に宣伝が1回こっきりで流れて終わってしまってるから・・・・・・ということもあるでしょう。ただ、ひとつの傾向として。



 1話の分量が多い。



 これはほぼ共通していました。誰かの目に止まっていたけど文字数で読者を逃している可能性がある。

 1話に数万文字という作品がいくつかありました。あとは1万弱くらいでしょうか。


 本を出版するのに最低でも10万文字。つまり、一冊読むと少なくとも10万文字を読むことになる。

 1ページおおよそ600文字~800文字だそうなので、単純に1万文字だと本にして12ページ半くらいですか。本を読み慣れてるとたいしたことのない分量に思えますよね。


 実はわたしも初めてWeb小説投稿サイトに投稿した短編が1話1万越えでした。


「重い! 読みにくい!」


 と、ややきつめの感想をいただきました。

 正直な話「そんなに文字数多かったか?」と驚きました。ちなみに、読みにくいというのは空行がなく文字がつまっていてスマホでは読みにくいとのこと。(行を空けて書くのに当初は違和感がありました)


 さて、それから上位の小説に目を通してみてびっくり。1話の短いこと短いこと。


「え!? そこで切っちゃう?」

「起承転結の起も走り始めたばかりで起にもなってないのに!?」


 ぶつ切りに感じる短さでページが進んでいく。

 1話何文字が正解なのかと調べまくり、多くても4000弱、出来れば2000前後・・・・・・という数字に頭がくらくらしました。


「そんなんじゃ物語の流れがぶつ切れじゃん?」


 でも、それでいいんです。

 1ページに流れを入れ込まなくてもいいんです。小説の1ページ見てよ。1ページで起承転結いれたりしてないし、1ページ800文字弱だし。


 わたしはまだ慣れず、ついつい長くなってしまいますけど(苦笑)。


 本は一冊で大きな流れがあって読み進めていきます。

 同じように流れを遮断せずにするすると続けて読んでほしい。ぶつ切りじゃないと読めないなんて、なんと忍耐力のない・・・・・・なんて、頑固な老人みたいに納得がいかなかった。



 本は一冊。

 でも、ページをめくる。

 ページをめくるその一瞬。

 自分でも気づかずに見開きを読み終えた達成感を感じてる。そして、それは読むリズムになっているように思う。


 読むめくる読むめくる・・・・・・。


 Web小説も同じ。

 ページはめくらないけど次のページに飛ぶ。それもリズムが生み出されるんだと思う。


 1万文字の短編。

 本だと6回ほどページをめくる。


 1万文字の短編。

 1話で投稿されたWeb小説だと1ページ。めくらない。ページ切り替わり無し。

 巻物を読むように行が続いていく。それはまるでレジの長蛇の列を見てるみたい。読めども読めども次々と行列は続く。


 Web小説を読んだことがある方はご存じだと思いますが、途中でストップしたとき続きから読めるけど、ページ毎でページの途中に栞は挟まれない。

(途中に挟めるサイトあるのかな?)



 忙しい世の中。

 面白い物語が受けるのは当然だけど、隙間時間にちょい読み出来る小説が気楽でいいのかもしれない。

 小説をじっくり堪能してもらえると嬉しいんですけどね。


 更新するたびに更新一覧ページに載ります。

 1回よりは2回、2回よりは3回。誰かの目に触れる機会を増やしてみよう。1話長そう・・・・・・ってスルーされるのはもったいない、1話チョロっと読んでみようかなって思ってもらってハートを射止めよう。


 隙間時間のちょい読みだからって内容がライトなものばかりが選ばれるとは限りません。


 ディープな物語でもサクッと感(ページをめくる楽しみ)を読者に感じてもらえるように頑張ってみよう。




 尚、天猫も試行錯誤で奮闘中です。

 みんな頑張ろうね♪





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