想像力がマイナスへ

ネガティヴな性分のせいでしょうか、僕は明るい未来を想像することができません。いえ、想像できないと言うよりは、信用できない、という言い方が正しいかもしれません。

例えば、明るい未来を想像したとしましょう。自分の思いつく限りの楽しい将来。しかし、僕はそこに根拠を欲します。「これを実現するにはこれをする必要がある」と、その将来のための必要事項を並べ、一つ一つを吟味し考えます。その最中に、どうせここで失敗する、とネガティヴ沼に沈みます。

そもそも成功体験があまりにも少ないため、成功のプロセスを知りません。なので、成功するために必要なことがよくわからないのです。対して失敗はいくらでもしてきたので、失敗のプロセスはいくらでも知ってます。失敗は簡単です。どんな状況でも「こうなったら失敗する」というルートが僕にはすぐ想像できてしまいます。


こういう癖のせいで、死ぬことが最近とても怖いです。

焼き鳥を食べてる時に、「これを歩いて食べて転んで串が目から刺さって脳に達したら死ぬよな」と考えてしまいます。

コンセントを挿す時、感電しないか怖くて躊躇します。

包丁なんか持ってたら……、想像力が思いっきりマイナスに振り切ります。

死が意外に身近であることに気づいた(?)僕は、夜寝る時本気で不安になり眠れなくなります。

このまま目が覚めなかったらどうしようとか、明日事故にあったら嫌だとか、そういう事を考えてしまいます。

自分のドジであっさり死が訪れそうで、怖くてたまらないのです。まあ疲れた時はぐっすり行きますけど。


僕の想像力をプラスに働かせるには、その想像に根拠がいるようです。その根拠をどんな風に探すべきなのか、今の僕にはわかりません。

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