第21話潜む計略


 俺は緊張が長く続いたせいか。屋敷に戻るとすぐに眠ってしまった様だ。

 目が覚めると皆がいた。

 父さん母さん、ケアリー母さん、シャノン達、メルにアデルにアルファ。

 俺が眠るベットを囲む様に座っていた。


「おはよう、皆、取り合えず無事でよかった」


「無事って、お前なぁ」と、父さんが言う。

「そうよ。どうして、言う事を聞いてくれないの?」と母さんが目を吊り上げる。


「そうですね。まずその話からしましょうか。話が進まないし……

 まずは俺のステータスを見て欲しいんです。話はそれからで」


 と、俺はレベルだけを非表示にしてステータスを出した。


「な、なんだこれ。これは……本当なのか?」

「もっと低かったのですが。二千の敵兵の大半を倒したら、こうなりました」

「それは聞いてはいるが……それにしたって……

 4000超えてるステータスなんて聞いた事すらないぞ……」


 はぁ、母さんは案の定固まってしまった。こんな人を前線に立たせるなよ。

 って指揮すらダメか。


「ある程度レベルが高い者を殺すともの凄い経験量が入るのは知っていますね?」


「ああ、もちろん知っている……

 じゃあ、同族で殺し合いをさせよう、なんて言うつもりか?」

「ふざけないで下さい。

 俺が言っているのは何故150レベルの兵を前線に立たせたのですか、と言う事です。

 無駄に強くなるだけなのに……そのせいで母さんは一度、死にましたよ?」


 おそらくあの二人はその戦いで前に出たのだろう。

 砦を落とすのが面倒だから下がっていただけだと俺は考えている。

 要するに、元から300レベル以上の者に経験値を稼がせてしまったのだ。


「では、最初から最高戦力を出して、負けたら終わりの戦いでもしろと言うのか?」


「はぁ、当然でしょう? 経験値を稼がせるなと、言っているんです。

 非情になるのなら、他にも手はあるかもしれませんが。

 今現状、最高戦力を出してトップクラスの者に、経験値を稼がせるしか無いと思うのですが?」


 こう言っているが、おそらく、それでも相当うまく運ばない限り負けていただろう。

 だがあの二人が自滅していなかったと仮定すると父さんが打った手は初手から詰み手だった。


「お前の言いたい事は分かる。

 だが、国とはお前が考えている程そんなに軽い物じゃ無いんだ」


 ああ、ダメだ、この人……言いたい事が分かった様には思えないし。

 伝えたい事は完全に理解していない。


「そうですか。じゃあもういいや。逃げろって言うのなら逃げようか」


 と、俺は売り言葉に買い言葉で口をついてしまった。


「ああ、そうしろ。だがこんな状況だ。護衛はもう付けてやれない。

 アデルは軍に戻って貰う。アデル、部隊を任せるからそのつもりでいろ」

「……」


 ふざけてやがる……アデルを殺す気か……

 俺は震える程に怒りを覚えた。


「おい、いい加減に……」


 と、怒りの感情をぶちまけようとした時、ドアが開き、祖父が入って来た。


「はぁ、フェルの事が気になって、盗み聞きしてて良かったわい。

 フェルよ、済まなかったな。まず、国を守ってくれた事。礼を言う。

 お主が居らねば援軍は間に合わず、砦はおろかここすら危なかったであろう」


「い、いえ、私は母を助けたかっただけです。国を守るのはついでだったので。

 ですが、自ら死を選ぶ者を守る事は不可能なので、もう諦めましたが」

「確かにの。だが、後悔しないのか?」


「しますよ……しない訳がありません……あれ?

 ああ、そうだった。別に許可を取る必要なんて無いんだ」


 俺は何故、承諾を取らないと動けない様な錯覚をしていたんだ……

 と思うと、この憤りも引いて行き平常心に戻る事が出来た。


「ふむ、考えがまとまったようじゃな、爺に聞かせてはくれぬか?」


「はい、私は勘違いをしておりました。

 やりたい事をやるのに父に承諾を取る必要はなかったと。

 手を貸して貰わないつもりの密度で鍛えて来たのですから」

「ほほう。だが、少し待ってはくれんか? わしが王に戻るでな。

 わしならしっかりと協力して戦えると思うぞい」


 おお、じーちゃん最高。


「確かに。ですが待てません。王に戻ったら協力させて頂くと言う事でお願いします」

「ほほ、働き者じゃのう」

「おい、クソ爺! 王に戻るってどういうこった」

「お前はフェルが居なかったら、もう国を滅ぼしておる。

 そのフェルを自分の事情で逃がすなど、王を任せて置けると思うてか」

「親が子を守るのは当然だ!」


 ん? 俺の時も思ったが、やっぱり可笑しいな。

 都合の悪い事を聞こえない振りをしてるにしては、言い切り方が堂々とし過ぎて無いか?

 リーアとの話し合いの時の父さんはもっと頭の回る人だった。


「じゃが、王は時に子を捨てる決断も、せねばならぬ。

 今の現状で、親で居りたいのなら王にはしておけぬ。分からぬか?」

「ふざけるな! 俺は降りる気は無いぞ!」

「ならば、国民に問うしかあるまいな」

「爺、本気か?」

「ああ、それなら私もお爺ちゃんを支持します。

 もう、父と母の身勝手な言い分に振り回されたくないので」

「フェル、言うに事欠いて身勝手だと」

「はい。親が子を守りたいのは当然、理解出来ます。

 では、力を示した者を認めずに助けられる事も拒否するけど自分は助けたいから助ける。

 と言うのは身勝手では?」

「たかだか一度、戦場で活躍できたからといって調子に乗るな。

 認めて欲しいんだったら人族を滅ぼすくらいはしてみせろ」

「はぁ……アルフよ、どうしたのじゃ?

 お主はもっと聡明だったはずじゃ。親の欲目だったのかのう」


 と言われた瞬間、俺は思った。何かがおかしい。

 まるで俺の暴走状態みたいじゃないか……

 勝ち目の薄い戦争で精神が病んでしまったのだろうか……


「はは、なんだそれは。クソ爺、いい加減にしないと牢屋にでもぶち込むぞ?」


 ああ、さっきから復活しているであろう母の表情、祖父の表情を見て思った。

 何かしらの精神汚染を受けているのだろうと。


 母も祖父も、誰この人、という表情だ。おそらく間違いないだろう。

 と言うかそうであってくれ。お願いだから……

 と、父の前で跪き、祈りをささげながら唱える。


「フルヒーリング」

 

 すると、俺のMPが3500減った。俺は安堵した。間違いなく発動したのだ。

 このフルヒーリングには状態異常の回復効果も付いている。

 そして状態異常、もしくは多大なる負傷の回復をした時のみ消費量が上がる。


 すなわち父は何かしらの異常から回復した。はずだ、と俺は父を見上げる。

 父さんは泣いていた。膝を付き、「ああ……なんて事だ……」と。


「父さん、ごめんなさい。

 父さんが状態異常に掛かり精神が汚染されている状態だったなんて知らずに……

 もっと早く気が付くべきでした」


 俺はさっき言ってしまった言葉を思い出し、謝罪した。

 今思い返してみると、精神状態が普通でも子供が親に言う事じゃ無かった。


「違う、お前は悪くない。俺の誇りだ。親父、カトリーナ済まなかった。

 俺はどうやら心を病む魔法でも掛けられていたらしい」

「私、そんなの全然気が付けなかった……ごめんなさい、あなた」 

「そうであったか。可笑しいとは思ったが、本当にフェルは凄いのう。

 いや、ちょっと待つのじゃ。今どうやって状態異常の回復をしたのじゃ?

 光を放ったし、フルヒーリングと言わなかったか?」

「……そう言えば私。槍で心臓を貫かれたのに生きてるわね」


 い…………今更!?

 ねえ、母さん……今更?


「フルヒーリング」


 ふむ、母は状態異常は掛かっていなかったようだ。残念すぎる……


「フェル、何で今使ったのよ。MP3000も使って……」


 と、ずっと黙って居たメルが、問いかけてくる。

 他の皆は喋る気は無い様だ。確かにこれはメルが豪胆なのだろう。


「いや、母さんが馬鹿すぎるんでな……馬鹿すぎるんでな……

 父さんと同じく、状態異常に掛かっているのかと思ったんだ。思いたかったんだ」


「酷いわ、フェル君、二回も……二回も言った」 

「大事な事だったのです。母さん……」

「しょうがないでしょ。

 気が付いたら屋敷に居たし、傷も無いし、フェル君は倒れた様に寝てるしで、大変だったのよ」


 良く聞いてみると全然大変ではない。

 やはり母さんは……もう言うまい。

 と、馬鹿話をしていると、父さんが口を開く。


「して親父、王位の返還はどの様に行うんだ?

 出来れば早い方が良いだろう」

「と、父さん? それは先ほどまでの話で今はもう状況が……」


 俺はもう、皆そんな風には思っていないと、父さんに伝えようとした。


「いや、俺は降りる。こんな失態をかました奴は国王失格だ。

 子はまだ皆幼いからな……いやフェル、お前なるか?」


 なれないから、一応国民が選んでるんでしょ。てか、なりたく無いし。


「いやいや、皆幼いって言ってたじゃないですか!?

 その中で俺が一番幼いですからね!? と言うかこの国一応共和国でしょ?

 緊急時の返還ならまだしも……」

「ふむ、良いかも知れんの。古来より獣人の長は前線で戦ったと聞く。

 フェルが戦ってくれるのであれば、士気も上がり国民も納得するであろう」

「ぐぬっ、俺としてはフェルを戦争になど。だが…………

 済まない。不甲斐ない父を許してくれ、フェル」

「いえ、そこじゃないです。俺は元々国王になんてなる気は無いんです」

「フェル様が国王……とても良く、お似合いになるでしょう」


 おいアデル、ちょっと黙ってろ。なりたくないって言ってるだろ。


「国を守る為に立ち上がり、己を鍛え上げたのじゃろう?

 ならば自ら国を治めた方が手っ取り早いでは無いか」


「正確には違います。

 俺の最初の目的は父さんと母さん、ケアリーさんとお爺ちゃんを守る為に強くなったんです。俺にとっての守るべき家族はその四人だったんです。

 国を守るのはそのついでです。

 知らない人の為に命を掛けるなんて、そんな聖人みたいな気持ちは無いです」


 ドアの外でガタっと音がした。ケアリー母さんが聞いているのであろう。


「では、仕方が無いの。しばらくわしがやって孫娘が育つのを待つかの。

 じゃが、しっかりと育たねばアルフ、お主がやるのじゃぞ」

「ああ、済まない親父。感謝する。これで俺も前線に出れる」

「……ダメ、ですよね? お爺ちゃん、母さん?」

「「もちろん、ダメじゃ(です)」」

「待て待て、聞けフェル。俺もちゃんと鍛え上げてだな。

 今は195レベルまでは上がっているんだ。戦えるだろ?」

「今回、私、置いてかれた。レベル、184、メルも同様、193」

「そうね、後衛の私達でも厳しいとフェルには言われたわ。そうだわ……

 今すぐにでもレベル上げに行かないと……一緒に居られない」


 と、メルとアルファは頷き合い、前衛をアデルに頼み部屋を出て行った。


「ああ、俺も行く」


 と、父さんも三人の後を追った。変な事にならなければいいが……


「さて、俺は把握しなくてはいけない事が山積みだな。

 取り合えず母さん、軍のトップレベルはいくつになったか教えてくれる?」


「嫌です。

 私はまだ、フェル君が戦場に出て良いなんて認めてません。

 フェル君はこれからはお母さんと暮らすんです」 


 ダメだ、この人は……だがなんだろう。

 母さんはこれで良い気がして来た。

 と、久々に会えた事を思い出し、俺は母さんの尻尾を膝に置いて櫛を通した。


「ふむ、今は、最上位が245くらいだったか。

 そこら辺が、三名位はおったはずじゃ」

「ああ、フェル君そこです。ふふふ、お母さん嬉しっ」


 と、母さんをあやしながら祖父と話をする事にした。


「お爺ちゃん、第二波の投入はいつ頃してくると思う?」

「ふむ、難しいのう。おそらくだが、間は余り空かないじゃろうな。

 長くても3カ月以内には、また攻め込んでくるとわしは予想する」


 爺ちゃんも同じ考えみたいだな。まあ、当然か。

 人族の人口を考えれば雑兵のたったの二千ぽっちなど、大して痛くないだろう。

 流石にあの二人は高レベルだったからそこはいい感じに駒を減らせたと思うけど。


「ですよね。

 戦力は貯めこんでるし、今回攻撃はきっと『このくらいの兵力で十分だろう』的な感じで少なめに出したのでしょうしね」

「じゃろうな。

 アードレイの子の言葉を信じるのであれば、まだ戦力は十分過ぎる程に残っておるじゃろう」


 あ、リーアは何をしているんだろう。

 そう言えばこんな時にアードレイ総大将はどうしてるんだ?

 ってこれは家族会議だった。と思いお爺ちゃんと雑談の様な情報収集の様な話を続けた。


「そう言えば、開戦した経緯を聞いておりませんでした。

 何があって人族は開戦に踏み切ったのですか?」

「ああ、それはな、あいつらはアードレイの子を理由にしおってな。

 獣人族は女神を冒涜し、獣人の汚らわしい体に閉じ込め監禁しているとな」


 なるほど。神の冒涜だなんて確かに戦争を扇動する人の好きそうな理由付けだ。


「ああ、なるほど。そう来ましたか。

 しかし、もはや何でもありですねあいつらは……これでは手の施しようもない」

「まったくじゃ。おかげでアードレイの倅が逝ってしもうた……」


 は? 総大将が……?

 あの人がもう亡くなっていたなんて……


「知りませんでした。女神リーアミールは今何を?」

「あれは本当に女神なのか?

 わしには甘やかされたただの子供にしか見えんかったが……

 今は、塞ぎ込んで引きこもっていると聞いておる」


 なるほど、確かに父親が自分の名前を使われて殺されれば、塞ぎ込むのも分かる。

 引きこもりたくもなるだろう。

 彼女に対しては頭に来ているが今回の件に関しては同情する。

 一度、顔を見せに行くか。


 いや……今はそっとしておいてやった方がいいだろうか?

 もう、正直関係ないしな。願いも自分から取り消した以上、もう義理は無い。

 だが少し、と言うか結構気になる。会いたくも会話したくもないけど……


 加護と言うか、能力をくれたのもこの世界に来れたのも彼女のおかげだ。

 不義理はされたけど、彼女が不幸になり俺が幸せなのも後味が悪い。

 なので俺は、嫌な思いをする事を覚悟して、一度会いに行くと決めた。


 だが、今すぐと言う訳でも無い。取り合えずお爺ちゃんに色々聞いてみよう。


「次はどこから来ますかね? 流石にラード砦は外してくると思いますが」

「難しいのう。あやつらは自己顕示欲が高いからの。

 もしかしたら三国の国境から真っすぐ上って来るやもしれんし。

 もう一度今度は確実に落とせる戦力でラード砦を狙って来るやもしれん。

 じゃがあの国からのルートだと、その二つの可能性が高いの」


 流石爺ちゃん。ちゃんと考えて返してくれる。母さんとは大違いだ。

 ……爺ちゃん、比べちゃってごめんね。


「それは、ああ、確かに。

 自己顕示欲が高いのなら弱いと思っている国に山道越えとかはしなそうですね。

 ですがもう一つルートがある様な……

 そちらから来る可能性は低いのでしょうか?」


「それはな、そっちには大きな町は無いからじゃ。

 あいつらは町を荒らすのも大好きなんじゃよ。

 ラードの手前にある町は、おそらくひどい事になっておるじゃろう。

 目をそむけたくなる程にな」


 考えたく無いな……

 だが、考えなきゃならない事だ。

 俺はこぶしを強く握りしめ、母さんが鳴き声を上げた。


「いやぁぁぁぁ、フェル君痛い、何をするの。いたい、痛いっ!」


 気が付けば俺は母さんの尻尾を強く、握りしめていた。


「ああ、すみません母さん。丁度手の中にあったものですから」


 と、俺は誠心誠意、母さんに謝罪した。


「そんな事ばかりしていると、お母さんフェル君の事、嫌いになっちゃいますからね」

「ええ、どうぞ」

「嘘ですぅ。私がフェル君を嫌いになる事なんてありません」


 ……母さんは俺の事を少し嫌いになるくらいでちょうどいいと思う。

 と言うか、早く二人目を作ったら……それだ!


「母さん、僕兄弟が欲しい。出来ればすぐ」


 そうすれば、この異常な溺愛っぷりも少しは改善されるだろう。


「ふっ、大人ぶっていてもフェル君はまだ子供ね。

 赤ちゃんはそんな早くは出来ませんよ」


 あ、今、上から目線で鼻で笑いやがった……くっそう。 


「知ってるよ。十月十日だろ!

 良いから父さんと頑張って来いよ。言わせんな、恥ずかしい」


 ああ、つい、むきになって言ってしまった。


「フェル君……子供がそんな事言っちゃダメよ。

 弟か妹はちゃんと検討してあげますから、約束なさい」


 ここは、大人しく従っておくか……


「はい、お母さん。お願いします」

「はいはい、もう、しょうがない子ね」


 はぁ、まったく、しょうがない母さんだ。

 と、俺は忘れていた。

 すっかり壁と一体化させたフィー達がまだ、この部屋に居た事を。

 ……兄としての威厳がピンチです。


「フィー、シャノン、ルディ、今の会話の流れから分かっているな?

 俺は仕方なくこうしている事をちゃんと理解出来ているな?」

「ふふ、お兄ちゃん可愛い」

「兄さま……可愛さ、まで、最高」

「ええと、僕は分かっていますよ。状況が状況で仕方が無いと言う事ですよね」


 ああ、ルディ、お前は最高だ。最高の弟だ。


「ルディ、ありがとな。俺はお前に救われたよ」

「ええ? 兄さん? 大げさ過ぎますよ」

「そんな事ない、俺の自慢の弟だ。ルディはそのままで居てくれよ」

「え? は、はいっ、兄さんがそうおっしゃるなら」


 ルディは困惑しながらも嬉しそうにしていた。

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