第14話王との謁見(魔法の国)


 魔法の国オルセン、王都マイヤーの中心部に来ていた。

 まったく、この世界はほとんど名称が書いてない。

 ケアリーさんから色々教わっていなければ、常々聞いて回らなきゃいけなくなってしまっていた。

 

 識字率が低いのだろうか? そういえば、5年も住んでいた。

 あの町の名前すらわかっていないが大丈夫だろうか……

 ……これは俺が悪いな。その場で必要が無いと思うと何もしないからな。

 まあ5年と言ってもほぼ毎日狩りに出てたし、ギルドに行くようになったのもお金が尽きてからだからな。


 完全にいい訳だが……


 まあ大丈夫だろう。俺の名前は伝わっているだろうからステータスを一部開示すれば疑われる事は無いのだから。

 そこまで思考を進めた所で俺は門番に声を掛ける。


「この度、魔物の群れを討伐した事により王宮へとの通達を受け参上したフェルディナンドと申します。お取次ぎをお願い出来ますか?」

「聞いております。一応ステータスの開示をお願いします。

 確認し次第、案内を用意させますのでそのままお待ちください」 


 おお、今日そのまま入れてくれるんだ? 話が早くて良い。

 と、俺はステータス情報をレベルまで門番に共有してその場で待った。


「その若さでこのレベルですか。傷跡も見受けられませんし……

 とても信じられません、どの様にレベルアップされたんですか?」


 と、門番は槍を片手にもう片方の手を顎に置き首をひねっている。


「単純な話ですよ安全に倒せる敵の中で一番レベルの高い物を選び、睡眠以外をすべて戦闘時間に当てるだけです」

「すべて……ですか……?」

「ええ。すべて、です。

 まあ正確には移動もありますから、長くやった日でも一日16時間程度ですね。

 平均すると14時間くらいでしょうか?」


「はは、それはもはや狂人の域なのでは?」と門番が後ずさった所で門が開き、案内してくれるであろう人が出てきて告げる。


「これはこれは、ようこそおいで下さいました。

 私はシェイン・カディネット子爵と申します」


 歳は30くらいだろうか?整った身だしなみ身長は175前後で髪型は短髪でふわりと後ろに流している。

 少し癖のありそうな顔をしているがもう少し経てばナイスミドルとか言われそうではある。

 さりげなく伸ばしているであろうちょび髭が似合っていて、ゲームの戦国武将に居そうだ。


「王宮では小間使いの様なものでございます。お見知りおきを」


 ……そんな訳あるか。

 いやまあ嫌味を含めるならば、あながち間違っても居ないか。

 王宮に出入りする人間には伯爵、公爵、侯爵、と上位の者が事欠かないだろう。


 とはいえ、礼節さえ弁えていれば、他家に命令される謂れはない。

 たとえ格上であってもだ。命令を強制するには国を通さねばならない。

 小間使いは言い過ぎだろう。


「はは、お戯れを。

 貴族様で子爵位を務めておられるお方が小間使いなどと……

 まさか、私はそんな恐ろしい所へ足を踏み入れてしまったのでしょうか?」


 と、余裕表情を崩さずに首を傾げ『騙されませんよ』と言外に告げる。


「驚きました。立ち振る舞いがまるで貴族の様ですな。もしや貴族の出で?」

「いえいえ、めっそうも無い。私の両親は共に貴族ではありませんよ」


 片方は王様だけどね、と心の中で告げ、後をついて行く。


「では、そろそろ説明をさせて貰いますか。この後、謁見の間にて国王陛下よりお言葉を貰い、陛下により報酬が決定されるでしょう。

 謁見の間から下がり報酬を頂いた後、今夜のパーティーに出席して貰いますので、そのつもりで」

「ええ? まさかこれから準備なさるのですか?」


 と、俺は予告も無しに来た当日に準備がされてるとは思っておらず、思わず聞いてしまった。


「はは、本当にそう言った経験は持ち合わせていないようだね。

 我ら貴族はパーティー好きで週に一度はどこかしらでやっているのだ。

 それが今日で主催がうちなんだ。君には感謝しているよ。

 今日は出し物を準備する必要がなさそうだからね」

「ははは、そうですよね、お恥ずかしいです。

 あの程度の事で急遽パーティーを開くなんて事ありませんよね」


 と、俺は顔を朱くし頭をかいた。


「程度と言う事は無いさ。わずか18名で2000の魔物それも130レベルの相手をして完全勝利を収めたのだから。

 割と話題になってるぞ。負傷者すらいないなんてってな」


 彼は俺が完全に貴族ではないと分かったからか口調を崩し、気さくな感じで話をしつつ謁見の間へと歩を進める。


「隊の者が優秀すぎたんですよ。

 その場限りの隊で隊長をした自分だけが御呼ばれして称えて頂くなど、少し気おくれしてしまいます」

「ま、運も実力の内だ……さて着いたぞ。

 一般市民の場合は止まる場所や面を上げて良い時など指示を貰えるからな。

 跪き方さえ分かっていればその状態から指示に従えばいい」

「はい、問題ありません。案内して頂きありがとうございました」


「よし、では、いいぞ」と謁見の間に立ちふさがる兵に声を掛けて大きな門が開いていく。


「冒険者、フェルディナンドよ、前へ」


「はっ」


 と、俺は立ったままの礼をしながらまるで兵士の様に声を上げる。

 ちょっとやってみたかった。

 そしてゆっくりと前に進み声が掛かるのを待つ。

 兵士二人が前に立ちそこまでだと教えてくれて、兵士に頷き跪き頭を垂れる。


「よい、おもてを上げよ」


 国王様? と周りが少し動揺する。いつもの流れと違うのだろう。 

 取り合えず俺は指示に従い、顔を上げる。

 

「ふむ、あやつの子にしては良い面構えだの。

 カトリーナの血が強く出たのだろう。良かったのう。

 っとまずは名乗らねばな。

 わしの名はジュリウス・グレゴリー・オルセンこの国の王である」


 拙い。何で知ってるんだよ。

 これじゃ身分を隠して暗躍してるみたいじゃないか……

 だがこのまま黙って居る訳にも行かない。腹をくくるしか無いか。


「流石は国王様、お見通しでしたか……

 改めまして私は、フェルディナンド・アルフ・ミルフォードと申します。

 まずは、失礼を致しました事をお詫び申し上げます」


 「「「「ミルフォードだと……」」」」と、周囲の者達がざわつく。


「よいよい、わしも面白そうだから黙っておったのじゃ。

 昔、お前と同様に国を出ていたお前の両親と、一騒動あっての。

 知らぬ仲では無い。

 あいつが私に頭を下げるのは見ものだったぞ。溜飲が少し下がったわい」


 ああ、知己なのね。って事はもしかして……


「そう……でしたか。

 では、神託による人族の話も伝わっていると見てよろしいのでしょうか?

 私は今日、それを伝えに来たのですが」


「うむ、もちろん聞いておる。お主が国を出た本当の理由もな。

 おかげでまだ開戦にはならず、平和に暮らせておる。感謝するぞ」


 おお、すでに協力体制は整っていたのか、父さんも人が悪い。

 手紙では対策が整ってきている。心配するな早く帰ってこいしか言わないからな。

 もう少し信用して欲しいものだ。


「勿体なきお言葉です。必死に鍛えここまで来た甲斐がありました」

「そうであった。町を救ってくれたのであったな。しかしあやつの子とは思えぬな。

 本性を隠しておるなら出しても良いのだぞ?

 あやつで慣れておるからな」

「……どうやら父が色々と粗相をしてしまった様ですね。

 息子としてお詫び申し上げます。

 それと、父とはまだ仕来りのせいでまだ3度ほどしか真面に顔を合わせた事がありませんので、母に似たのかと」

「ふむ、あの閃光と言われる突貫娘にか……それも困ったものだのう。

 じゃが、おかげで今回は町が一つ救われた、とも取れるかのう。

 此度の働きこの国の王として感謝するぞ。フェルディナンドよ」

「勿体なきお言葉、謹んで頂戴いたします」


 と、深く頭を下げた。


「して、褒美の件じゃがなぁ、お主に爵位を与える訳にもいかんしな。

 何か無いかのう……フェルディナンドよ要求したい事はあるか?」

「では、僭越ながら。この国の最上級鍛冶師を紹介して頂く事は出来ませんか?」

「それだけだとちと、拙いのう。町を救った褒美がそれだけとは流石にの」


 なるほど、建前上必要な事でもあるか、じゃあもう少し頼むか。


「では、今回の報酬と釣り合う程度のオリハルコンを分けて頂く事は出来ないでしょうか?

 私の当面の目的はオリハルコンで装備を作る事、最終的には一騎当千と呼ばれるくらい強くなりたいのです」

「ふむ、オリハルコンは重いぞ?使いこなすには200レベル以上は必要だと聞く。

 まあ使いこなせればそれだけの価値はあるがの」

「はい。

 このまま修練を続ければ成人する頃には問題なく扱える様になれるかと思っております。

 とても高価な物なのでそれまでに少しでもお金を貯め一つでも装備が作れればと」


「なんと、15で200レベルまで上げると申すか。

 じゃが今140であれば……じゃがそれは流石に……

 うむ、面白いっ!

 では、此度の報酬は王宮鍛冶師の紹介、およびオリハルコンの付与とする」


「ありがたき幸せにございます」

「では、話もついたところであるし、お主の強さを見せて貰うとするかの。

 どれ、わしが直々にみてやろう。木剣を持って参れ」


 「「「「「「「「お待ちください」」」」」」」」


 俺も一緒に声をハモらせた。

 他国の王とこんな場所で稽古などたまったものでは無い。

 父とやるのとは訳が違うのだ。


「で……では、国王様がお認めになっている者との手合わせを。

 ……それでご勘弁を頂きたく。なにとぞ……」


 国の重臣たちも頷き、辺りは静寂に包まれた。


「やじゃ……」


 こいつ、父さんと変わらねーじゃねーか……と思いながらもツボに入り笑ってしまった。

 重臣たちの中にも同様に笑いを堪えて居る者もいた。


「ほう、貴様わしを笑うか、やっぱりあやつの子じゃな」


 と国王は木剣を取り一つを俺に投げた。

 ……いやいや待て待て、笑ったのは謝るがだがな……と思い俺は口を開く。


「国王陛下、今のは流石に卑怯にございます。

 人は余りに予想外の事を言われると予想外の方に感情が動く事もあるのです」


 あれ? これは言い逃れになっているのだろうか……

 なんて言っていいかわかんねーよ。

 どうしよ。と思っていると……


「問答は無用、わしの今のレベルは176じゃ。安心して掛かって参れ」

 

 おお、と素直に関心し、俺より強いならもう問答の必要は無いな。思考速度を上げずに全力を出せば負けるはずだ。

 とそこまで考えた所で気が付いた。

 魔族のステータス補正は魔法な事を。迷いが生じていると国王が口を開く。


「確かに140にしては強いのぉ。じゃがお主は我らを少し侮っているようじゃな。

 魔法とは元素を操る事だけが能じゃ無いのじゃぞ」


 と、国王はぼそぼそとわずかな詠唱を終えると格段にスピードがアップした。

 俺は驚いた拍子にいつもの癖で思考速度をあげて避けてしまった。

 まためんどくさい事を。こうなっては先ほどの速度以下では負けられない。

 絶対この人は手加減したら怒るタイプだ。国王の癖に……


「ほほう、これも避けるか、では次は魔力感知と膂力を上げるかの」


 と、国王は次々と俺の知らない能力上昇系の魔法を使い一方的に翻弄された。

 これは全力全開でもやばそうだ。

 そこから5分程度の攻防の末におれは木剣を弾かれた。


 「ま……まいり……ました」


 これはいい訳のしようもないほど完璧に負けた。

 膂力は最後に木剣をはじいたくらいの効果しかなかったが魔力感知がやばかった。

 視覚外の行動も見られているのだ。

 俺はその上位版を持っているはずなのだが……と思いながら負けた事を宣言した。


「うむ、とても筋が良いのう、どうじゃ? わしの国に下らぬか?」

「お戯れを、ですか感服いたしました。

 国の王を務めながらこのお強さ。そのお強さは努力からくる物を多く感じました。

 尊敬致します」

「ふはは、努力しているのはお互い様じゃろうて。

 じゃが才能才能と言われるより、心地が良い物じゃな」

「ははは。私の場合はいくら頑張ったとしても神の恩恵と言う言葉ですべてが片付きますから……」

「それは切ないのう。よし、今日の宴はわしも出るぞ。

 良い酒の肴になりそうじゃ。今夜は空けて置けよ」

「はい、心得ました」


 と答え、取り合えずの解放をされ王宮から出ると、案内をしてくれた。

 彼も共に出てきて声を掛けられる。


「やあ、君も人が悪いな。確かに貴族では無いがまさか王族だとは思わなかったよ」

「申し訳ございません。

 色々事情がありまして表向きには国外追放をされて国を出たものですから、王子と言う立場を表に出して良いものかを判断できずにいましたので」


 そう言えばそうだった。

 嫌な印象を与えてしまったと後悔していると……


「いや、いいさ。だが協力関係で無かったら危なかったかもな。

 と、過ぎた事はさておき一応会場の案内をしておくよ」


 どうやらパーティー会場の案内までしてくれる様だ。


「何から何までありがとうございます。カディネット子爵様」


 と、申し訳なく思い頭を下げる。


「いえいえ、私は小間使いでありますから。王子様」


 うっやはりこれからもチクチクと刺されるのだろうか。

 まあ甘んじて受けるしかあるまい……


 そしてそんな雑談をしながら案内を受けていると子供たちがこちらに向かって駆けてきた。もちろんうちの子達だ。


「フェルー用事は終わったのー?」と少し離れたから手を振りながら駆け足をゆるめ、メル達が近づいて来る。


「おや、君の彼女かい?」とカディネット子爵殿が見当違いの発現をする。

 メルはまんざらでもないという勝気な表情を決めた。

 軽くイラッと来るな……

 どうしてだろう。

 美少女で良い子、と言うか慕ってくれてるんだけど。

 もちろん、短い付き合いながら仲間だと思っているし好きか嫌いかで言えば好きだ。

 だが、彼女に対しては俺は自重をしていない気がする。

 あれなんかデジャブが……

 そして視線が集まっていた事に気が付いた。ああ、否定していなかった。


「ああ、すいません。自分にとっては当たり前過ぎる事で否定する事を忘れてました。

 彼女とはそういう中ではありませんよ。

 まだ付き合いは短いですし、守るべき仲間だとは思っていますが」

「ちぇーまあいいか、守ってね」

「ははは、流石は王子様だ。もうこの歳で女性に言い寄られるとは」


 あ、ちょっと情報漏洩止めてくれないか? まだ言ってないんだけど……


「ん~どういう事? ねえ? 私の王子様?」

「メル、あとで説明する、今は我慢してくれ。

 それにカディネット子爵様、外で王子様はお止め下さい。

 厄介事に巻き込まれるのはごめんですので」

「あ~すまない。これからは気を付ける様にするよ」


 これでおあいこだからな、と思いそれ以上は言わなかった。

 だがメルが視線をずっと向けて来ていたのがうっとおしかった。

 そして案内が終わりカディネット子爵とはそこで別れ、メルがどうしてもすぐに聞きたいときかないので宿に戻り話す事にした。


「まあ単純な話、俺の名はフェルディナンド・アルフ・ミルフォード。獣人国のミルフォード共和国の第7王子ってだけの話だよ」

「だけの話って……どうして今まで黙ってたのよ」

「いや、まだ出会ったばかりだろうが。それに相手が何者かなんてどうでも良いだろ。

 重要なのはこれからどんな関係になっていくかだ」

「どうでも良くない。だって国から呼び戻されたら居なくなっちゃうんでしょ」

「それはお前たち次第だ。付いて来ても構わないぞ。

 もし付いて来るなら俺が面倒見てやるし」

「……分かった。ならいいわ」


 相変わらず凄いな。こういう所はちょっと尊敬する。

 切り替え早すぎだろ。

 だがそれより気になるのは、フィー達だなちょっと大人し過ぎる。

 もうちょっと思った事を口にしてもらいたい物だ。


「シャノン達はどうだった? 町の散策は」

「「おいしかったです」」


 そ、そうか……あれルディが黙って居るな。


「ごめんなさい。僕はお金を落としちゃって……」

「謝る事は無いぞ、お前は自分の物を落としただけなんだ。

 だがその悲しい思いをしたく無かったら次から気を付ければいい」


 と、俺は金貨一枚をルディの方にはじいて渡し、告げる。


「よし、任務だ。その金貨をやる。また好きに使っていい。

 だが今回は使い切るまでお金は落とさない様にしろ」

「あんたどんだけ甘いのよ。流石に甘すぎるのも教育上良くないわよ」

「知らなかったか? 獣人はな家族に甘いんだ」

「いや、あんた獣人じゃないでしょ」

「いや、列記とした獣人族だけど……ほら」


 と、俺は特徴である動物の毛が生えたギャランドゥーを見せてあげる為、ズボンと服の裾をガバッ広げるとメルが『おわっ』と声を上げ赤くなった。


「ちょっと、いきなりなんなのよ。ビックリするじゃない……

 って、えっ? これ……じゃあ本当に……そっか……」


 と、メルは何故か悲しそうな顔になり、小声で『同志じゃなくて、

 被害者の方だったか』と、うつむいて喋らなくなった。


「あの……ありがとうございます。僕今度は絶対落としません」


 とルディが言って来たので「よし、じゃあもし落としたら俺の為にいーっぱい働いてもらうからな」と、宣告した。


 そうしてルディ達とぽつりぽつりと話す様になっていき、彼らに問われて思い出した。

 まだ自分の呼び方を指示していないと。

 こういう事は基本相手が決めてくれることが多いが、奴隷だとそうは行かないので自分からいう事にした。


「よし、今日から……と言うか、あの日から俺はお前たちの兄だ。

 だから俺の事は兄と呼べ。だがかぶらないようにな。

 何でもいいぞ。

 兄上、兄さま、兄さん、お兄ちゃん、兄貴、どれにするかは任せる」


 おおう、とても困っている様だ、円陣を組んで相談会議をしている。

 そろそろ時間なので俺は帰るまでに決めて置けよ、と告げて荷物の中から正装の衣装を取り出し、着替えて宿を出た。

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