何度も辛酸を味わう、夢と書くと描くのドラマ

9話まで読了しました。主人公の幼少の心証意識から始まるので、導入部は大変にスムーズです。夢でもナイトメアに近いイメージがあります。
獏は夢を食べてくれる……。

しかし、物語と同時に、主人公の成長と数々の挫折が赤裸々に描かれます。
誰もが思いのある、ある葛藤。それがこのドラマの主軸です。

想いのある葛藤とは?

主人公は夢を捨てきれず、もがいていて、そこに大人になっても子供の頃の辛酸の数々がやってくる。尊敬と、憧憬と、嫉妬も入り混じったリアルな創作者の悩みも浮き彫りにしつつ、重みも忘れない。

作者さまの筆致は存じておりますが、現代ものに合わせると、克明かつ鮮明な描写がこんなにも鮮やかになるのだな、とむしろ感心いたしました。

創作者の葛藤のドラマはまだ始まったばかりです。
夢についても、徐々に出て来るのではないでしょうか。

是非、ご一読ください。心から誰かを応援するという気持ちも、思い出せるおまけつきです。

レビューを書きました。久方ぶりに。
書きたくて書きたくて仕方がなかった。これを書かなきゃだめだ、自作が進まないくらい、書きたかったので書きましたことも、推しの一つに記します。

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