ヤマトの国のヒメミコちゃん

大陸が魏、呉、蜀の三国に分かれ覇権を争っていた時代、
東方に倭と呼ばれる島があった。
倭には数十の国があり長らく戦乱の世が続いたが、
一人の女の出現により一国を除いて混乱は収束した。
女の名はヒメミコ。倭の都ヤマト国の女王である。

ところがこのヒメミコちゃん、実は六才なのだ。
女王が幼女とわかれば民は動揺し他の国の奴らにはナメられて、
また戦乱の世に戻っちゃうかもしれない。
というわけで絶対に正体がばれてはいけないのだ。
それなのに、
「今日もお散歩に行ってくるねー」
「ヒメミコ様、きちんと変装をしてからお出掛けください！」
お付きの者たちの心配をよそに、
ヒメミコちゃんはマイペースな日々を送っているのである。


主人公：６才。
朝読小説賞キャッチ：新しい女王様は六才の幼女。国のみんなには内緒だよっ！