第19話:忍の戦い


「影走――先駆!」


「影走――研爪!」


 戦場となった里内を得意の技で駆け回る月詠一族、そこには平和ボケした姿はなかった。

 研ぎ澄ました技術と技を持って走り、飛んで、敵を排除する一流の影の姿。

 そんな彼等に次々と倒される仲間の姿に、鬼血衆はその光景が信じられずに驚愕する。


『ば、馬鹿な……戦いから去った者共が、我等ですら追えぬ速さを出せるというのか!?』


 目で追う事さえ難しい速度で動く月詠一族。

 鬼血衆はずっと、汚く、そして血生臭い戦いをずっと行ってきた実績があるが、それでも月詠一族の方が強く、また一人、また一人と倒されてすぐ劣勢となってゆく。

 

 けれど、そんな情けない光景を見て、屋根の上で佇んでいた幻魔は失望した様に呟いた。


『くだらん……』


 まともに戦えているのはデュアルイェーガー・閻魔、そして何人かの上忍と中忍数名程。  

 いくら向こうが強かろうが、ずっと汚い仕事をしてきた鬼血衆ならばもっと戦えると思っていた。

 しかし現実はこれであり、幻魔はつまらなそうにの方に顔を向けた。


「ぐ、ぐぁぁ……!」


「……む、無理だこんなの……!」


 だがそちらも同じ事、セツナとショウの周囲に苦痛の表情で転がるダンとミズキ。

 ショウ自身もボロボロになっているが、セツナは服にすら傷一つなく、呼吸すらも乱れていなかった。


「ハァ……ハァ……!――クソッ! なんでだ……なんで俺の我流・影走が通じねぇんだ!!」


「無駄が多過ぎるんだ……力だけに固執して、速さも正確さも、気配ですら消し切れていない。それじゃ、少なくともこの里の人達、誰一人にも勝てないよ」


 そう説明してあげるセツナの顔は悲しみで染まっていた、それだけ力の差もあるのも理由だが、それだけ自分への恨みが強い事にも罪悪感を抱いてしまう。  

 

――あのセツナという小僧……あの若さで大したものだ。足への魔力も無駄がなく、速さも小太刀の技術も申し分ない。磨けば更に輝く原石だが、それに引き換えあっちの小僧は。


 幻魔は今度はショウの方――否、その手に持つ魔剣である小太刀を見た。

 徐々に魔力が放出され始めているが、使い手が未熟過ぎて覚醒しておらず、今はただの小太刀でしかない。


――まだ力を発揮せぬか、これでは戦い終わってしまう。それに……。


 幻魔は刺客を差し向けた屋敷の方に顔を向けた。


――音が止んだか……。


 レイン達と激突したであろう上忍達の戦闘音が止んだ事で、幻魔は暗殺をしくじったのだと判断。

 本当ならば自分が行っても良かったのだが、この現状から見て残ったのが正解だった。


『キィィィィ!!』


「影走……無爪」


 鎌と爪で襲うデュアルイェーガーに、ハヤテも伝統の二刀小太刀で迎え撃った。  

 気配も、姿すら消して振るう無音の斬撃。それによって一瞬でその背後に移動したハヤテだが、その斬撃を見切られた様に鎌で受け止められてしまう


「やりおるわ……やはり、ただの合成魔物ではないか。――カグヤ!」


「えぇ、準備は出来ております」


 巫女の衣装とくノ一の衣装を足して割ったような衣装を纏うカグヤは、魔力を込めた札を宙へと投げた。

 途端、札が大きく発火し、それは一つの獣へと姿を変える。


「大いなる火の神よ、今こそ具現し、汝に仇なす者へ紅蓮の爪の災いを!」


――爆神火爪ばくじんかそう


 具現化した火の獣、それは“猫”だった。

 巨大な火の猫は炎の爪を出し、デュアルイェーガーへと迫る。


「ムッ!――鬼の祝酒は我にあり、鬼血を守りし鬼神の宴――」


――守護しゅご鬼酒壁きざけへき


 カグヤの魔法に気付いた閻魔は素早く詠唱し、魔力を込めた腕を振るうとデュアルイェーガーの前に大量の水が流れ、そのまま水壁となって火の猫と相殺する。

 

「フッ……恐ろしき女よ。くノ一でありながら、まさか術に精通する巫女の出とはな」


「ウフフ……妖美な巫女とくノ一はお嫌いですか?」


 閻魔の言葉にカグヤも余裕と同時に色気たっぷりの笑みを浮かべるが、発火した札を再び手に持っているので油断ならず、その笑顔が恐ろしく見えてしまう。

 そして威嚇する様に吠えるデュアルイェーガーと、その前に立って再び笛を吹く閻魔。

 それと対峙するカグヤと忍達だったが、その背後にいたハヤテはその隙を逃さない。 


――取った!


 デュアルイェーガーでも閻魔でも良い、どちらか片方でも仕留めれば戦いも早く終わる。

 二刀小太刀を構え、影走で高速攻撃をハヤテが仕掛け、そのままデュアルイェーガーの首に狙いを定めた。

 

――その時だった、不意に強烈な一撃が側面からハヤテを襲う。


「ッ!――カハッ!!」


 咄嗟に攻撃を中断し小太刀で受け止めはしたものの、その一撃を重く、ハヤテは近くの民家に吹き飛んで壁にめり込んだ。


「あなた!?」


「頭領!!」


 カグヤとサスケ達は声を上げながら、ハヤテを攻撃したであろう者へ顔を向けた。

 そこにいたのは、デュアルイェーガーの隣でいつの間にか立っていた幻魔であり、彼の手甲から魔力が漏れている以上、ハヤテを襲撃したのはこの男。


『クククッ……流石にこれ以上の劣勢はつまらぬのでな。ここからは私も混ざり、今度は私の技を馳走しよう』


 そう言って幻魔は腰に備えていた忍び刀を抜刀。

 刃文が龍の様な模様した独特で威圧的な忍び刀、それを抜いただけで幻魔の纏う空気が一変。

 間違いなく人一人斬らねば収まらない、そんな姿にカグヤ達も構えて迎え撃とうとした時だった。


「……さ、させん……!」


『ほう……』


 壁が崩しながらハヤテは幻魔の前に立ちはだかったが、庇った右肩が脱力した様に揺れており、額からの流血もしている。 


『大したものだ……小太刀で受けとはいえ、確実に入っていた筈。流石は“星”に選ばれる程の隠密ギルド、その頭領よ』


 先程の幻魔の攻撃、それは彼特製の仕込み手甲による打撃であり、所謂体術。

 左腕の魔力を込めた手甲の攻撃を確かにハヤテは防いだが、その瞬間に幻魔は右腕でハヤテの胴体に一撃を叩き込んでいた。


 本来ならば内側から身体が壊れ、骨も砕ける程の攻撃だったが、小太刀で防いだ右腕も骨折程度。

 身体もダメージを軽減したのか、それとも身体の作りが違うのか、どちらにしろ反撃しようとする気迫を見せる程には耐えきっている。

  

『しかし限界よぉ……争いから遠ざかっても鍛錬は続けていた様だが、私の様に今も尚、裏で殺し合っている忍には及ばん』


「くっ……! やはり裏に生きる真なる影か……世界が平和に向かう中、貴様等はまだ戦い足りぬか!」


『クククッ……平和に向かうとは、これはまた大層な妄想だ。世は平和になっているのではない、ただ気付いていないだけだ。ただ己だけの平和を作っている馬鹿共と、その甘い汁のカスを啜って満足しているクズ共が、ただ病の様に広がって同族を増やしている事に。』


 幻魔がハヤテの言葉を否定した時だ、その背後から月詠一族の上忍二人が遅いかかった。


――影走――双研ぎ!


 両者は交差する様に幻魔を斬り裂くが、不可解な事に幻魔の身体は崩れず、ユラユラと幻の様に佇み続けていた。 


「これは分身か!」


「クッ! 本体はどこ――」


『私の幻を見る程に慕ってくれているのか? それは嬉しいものだ……しかし、本物を見てくれないのは寂しいじゃないかぁ?』


 分身の方に振り向いた二人――の背後に幻魔は立っていた。

 そして声を聞いたと同時に、二人は背後から斬られてそのまま倒れてしまう。

 

「ば、馬鹿な……動きが見えなかった……!?」


『上には上がいる……この世がそうやって回っている事を忘れたか月詠一族?』


――今は私の方が上と言う事だ。


 そう言って止めを刺そうと幻魔はハヤテへと近付くが、他の者達もデュアルイェーガー等の対処で間に合わない。

 そんな父の危機に気付いたのはセツナだった。


「父さん!?」


 それに気付いた後のセツナの動きは速く、一瞬でショウの懐に入って腹部に強烈な一撃を入れた。


「ガハッ!!」


 悶絶した様に蹲って気絶するショウをその場に置き、セツナは幻魔へと向かって行く。

 だがこの時、ショウの小太刀が持ち主が気を失っても尚、微かに魔力を流している事にセツナは気付かなかった。


――せめて父さん達から引き離せれば――!


 セツナは懐から手裏剣を数枚取り出し、一気に幻魔へと放った。

 完全に死角を突き、防がれたとしてもその場から離れさせるだけでも良く、どちらにしろセツナの思い通り。

 すぐ傍まで迫る手裏剣に、幻魔がどう動くのかにセツナは意識を集中させた。


――しかし、セツナは目の前で起きた事に驚愕する。


 なんと幻魔は一歩も動かず、ただ空いている左腕でいとも容易く背後から迫る手裏剣全てを掴み取ったのだ。

 まるでどこから飛んできて、どこを狙われているのか、その全てを分かっていた様に無駄のない動き。

 その動きを見ただけでセツナは幻魔に対し、絶対的な敗北感、圧倒的な力の差を直感的に察してしまった。


 そして、当の幻魔はと言うと、掴み取った手裏剣を眺めていた。

 全方向に鋭利な刃が付いている特殊な手裏剣、それを見て幻魔は感心した様に口を開いた。


『ほぉ……“八方手裏剣”とは分かっているじゃないか。流石だな小僧、これで毒でも塗っていれば満点だ。――まぁ、私には効かんがな』


 八方手裏剣に遊びはなく、全方向に刃があって殺傷能力が高い。

 隠密ギルドでも確実に殺す相手に良く使われ、毒を塗る事も多いのだが熟練の忍は解毒薬を仕込んだり、無理な方法で抗体を作る、解毒魔法を取得するなど対策されている事が多い。


『クククッ……どうした、もう来ないのか? 今のだけで私との力の差を理解したのは大したものだが、賢いだけでは何も成せぬぞ?』


 そう言って幻魔は忍び刀をハヤテへ向け、セツナを焚きつける様に上下に揺らしながら挑発する。

 だがそんな幻魔の思い通りにはさせんと、ハヤテが力を振り絞って幻魔へと構えた。


「嘗めるな幻魔! 私とて月詠一族を率いる者ぞ!」


『立っているだけで精一杯であろう、今は貴様よりもセツナとか言うあの小僧の方に興味があるのでな、貴様はそこで倒れていろ。――無天丸!』


 その名を呼び、幻魔の懐から飛び出したのはコウモリの無天丸。

 無天丸は飛びながら口を開けてハヤテを見た瞬間、ハヤテは身体の異変に気付いた。


「!……か、からだが……うごか……」


『クククッ……! 無天丸は特殊なコウモリの魔物でな、その発する超音波に己の魔力を込める事で、放った相手の肉体の自由を奪うのだ。どうだ、全身に浴びた事で金縛りの様に何も出来ぬだろ?』


 幻魔の言葉にハヤテは身体を動かそうとするが、神経が死んでいる様に痛みすら感じず、感覚の何もかもが支配されていた。

 

「む……ねん……!」


『倒れぬだけでも大したものよ、戦忍だった頃の貴様であれば私と互角にも戦えたであろうに。だが、まぁ良い……今はあの小僧――』


 幻魔がセツナの方を向こうとした時だった、不意に周囲の景色が闇へと変わる。


「月詠・影術――影敷包み!」


 その原因はセツナだ。

 魔力を込めた両手でセツナは、まるで風呂敷の様に影を広げ、そのまま幻魔を包み込む。


『……影をここまで操るか、だが――』


 影に包まれて動きを抑えられた幻魔だったが、この技は急いで発動させたのか完成度が雑だった。

 故に幻魔は忍び刀を振るい、影による闇を一瞬で払った。


『!?』


 だが幻魔を出迎えたのはセツナではなく、自分目掛けて飛んでくる大量の手裏剣だった。

 数は優に百以上はあるだろうが、幻魔は一瞬で状況を理解し、周囲が遅く動いていると感じる程に集中力を高めた。


『影はあくまでも視界を封じる為のもの、本命はこれか……!』


 幻魔はセツナの狙いを理解した。

 自分の周囲を牽制する様に飛んでくる手裏剣は“三方・卍手裏剣”で、本命とも言える確実に当たる場所へ飛んでくるのは“四方・六方手裏剣”で確実に傷を負わせようとしていた。

 

 けれど、それすらも囮とも言える事に幻魔は気付く。


『八方手裏剣……!』


 全方位から放たれる手裏剣の中に、まるで針の穴を通す様に所々から八方手裏剣が混ざって飛んできている。


『私との力の差に気付いていながら、一瞬でここまで準備するとは……』  


 恐ろしい才だ、視界を封じ、全方位からの攻撃、その中にすら罠を仕掛けている。

 幻魔はセツナの才を純粋に評価し、将来は確実に偉大な忍になると確信する。


『だがそれまでよ――龍尾一閃』


 幻魔は忍び刀を逆手に持ち、そのまま一回転しながら振るった瞬間、まるで龍が尾で払った様に強風が生まれ、手裏剣をそのまま吹き飛ばしてしまう。

 セツナの策を無情にも破った幻魔は、虚しく地面に落ちるか周囲に刺さる手裏剣を眺めながらその場に佇むが、セツナの次の動きは既に読んでいた。


(――影走・先駆!)


 一瞬の隙、そこを狙って背後へ高速接近するセツナ。

 だがセツナが幻魔の間合いに入った瞬間、その左腕がセツナの首を掴んだ。


「がぁ!」


『良い、実に良い才だ……敵ではなかったら私も色々と伝授させたいと思う程に。――だが、この力の差は覆えせなかったな』


 感心した様に話す幻魔、セツナの首は加減して抑えてはいるが、それでも苦しい。

 だが、セツナはそれでも小太刀を手放さず、持ちながら幻魔の腕を掴んで反抗し、表情も敗北した者のそれではない。

 自信、確信、勝利、してやった、そんな感情など心の喜びを示す顔、そして強き瞳。


『おかしくなった訳ではないな?――むっ?』


 セツナの表情に違和感を抱いた幻魔、その正体にも周囲に異変に気付いた事で理解した。


――周囲には手裏剣しかなかった。いた筈のハヤテと倒した二人の忍の姿すらなく。


『まさか貴様……!』


 幻魔は気付き、そして悟った。

 最初からこれは自分に一矢報いる為の戦いではない事に。

 

 それに気付き、仮面越しからでも驚いている事が分かる幻魔の姿を目の当たりにしても尚、セツナの表情は変わらず、どこか誇らしげな表情を崩さない。


「僕の勝利は……お前を倒す事じゃない!……ただ、父と仲間を……お前から引き離す、それだけが僕にとっての勝利だ!」


『!』


 幻魔は思わず言葉を失う程の衝撃を受けた。

 勝負に負け、戦いに勝つ。大局を見据えた選択をセツナは既に行い、しかもハヤテと仲間達が他の者達の傍にいる事から、幻魔はハヤテとの勝負にすら負けたと言える。


 恐ろしい、忍としての才も、力だけで相手を下す事、それだけ勝利ではないのを理解している事が。

 だから幻魔は忍び刀をセツナへと向けた。


――この小僧、ここで殺さねばならん。生かせば将来、我等を脅かす存在に確実に成長する。


 才ある若き敵、それはただの厄災の種でしかない。

 だからここで絶対に殺さねばならず、確実に殺すことを示す様に殺気を出すがセツナの表情に恐怖はない。

 自分の為すべき事を成し、後悔があってもそれは残された者への想い。


『惜しい……本当に惜しい才であった。それ程まで強き心を持っている以上、洗脳も不可能だろう』


 脅威である敵を弱らせる方法、それは優秀な若き芽を摘み、愚かな若き芽を残す事。

 そうすれば弱めることができ、近く、遠い未来で確実に滅ぼせる。


『せめて、その名は覚えておこう……さらばだ、月詠一族のセツナ!』


「セツナ!」


「若!?」


 セツナの危機にカグヤやサスケ達が助け出そうと動くが、幻魔はそれを許さない。


『閻魔!』


 閻魔の名を呼び、カグヤ達の妨害を命令すると、笛の音を変えて吹き始める閻魔。

 するとデュアルイェーガーの上半身が震え、両脇から更に二本の鎌を出現させた。

 これで計四本の鎌と二本の爪を持った事になるデュアルイェーガーの攻撃でカグヤ達は動けず、他の者達も鬼血衆の妨害で間に合わない。


「こ、こんな事に……なると……は」


 身体が動かないハヤテは己の不甲斐なさに怒り、同時に後悔の様ま悲痛の表情を浮かべる。


 だがもう間に合わない、幻魔はその忍び刀を構え、ハヤテの顔へと突き刺そうとした。

――その時だ。


――


 上空から感じる強い力を幻魔が感じ取った瞬間、掴んでいた左腕を黒い狼の斬撃が襲った。

 

『これは……!』


 幻魔はすぐにセツナを離し、その場から下がって追撃を逃れようとした。

 手甲が腕まであった事で籠手の様に斬撃を防ぎ、腕を無くす事を免れたがその斬撃の重さからである事を悟る。


 そして首を抑えるセツナの前に舞い降りる一人の青年。 

 夜でありながら、月の光に照らされてその黒の長髪もよく見える。

――無論、その手に持つ黒刀も。


――役者がそろった。


 幻魔は咄嗟にそう思い、セツナとの戦いの熱を呼び起こしながら青年へ名乗った。


『私の名は幻魔……貴様は?』


「アスカリア王国・最上位騎士――黒狼のレイン・クロスハーツ」


 両者、対峙――!



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