校舎裏[春]

校舎裏

ヒトリシズカへ

陽が零れ


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 校舎裏。それは告白場所の定番であったり、喧嘩の場所の定番であったりする場所です。取り敢えず生徒達の秘密の場所感がありますね。でも私のイメージは校長先生が草むしりしている場所です。先生、お仕事はー?(※中学生時代の実話です)

 そんな共感性が一切無いイメージは置いておいて(説明面倒臭い)皆が想像する校舎裏のイメージに寄せました。この校長先生の話は面白い話ではあるのですが、先生の名誉の為というか教頭先生の苦労の方が面白い感じがするのでまた別の機会にネタにしたいです。よく遊んでくれていたいい校長先生なのですが、サボりやったんやな…って今は思います。いや、今でも校長先生の事は大好きなのですが。

 本当に思い出話は置いて句の内容へ移ります。前述した通り校舎裏のイメージは「秘密」です。作者の頭の中の校長先生は引っ込んでて下さい。そして「秘密」という言葉には何処か陰があるイメージです。多分、秘密は明るい場所ではなくて暗がりに隠してあるという印象があるのでその為でしょう。多分ね。

 俳句でそんな場所に植物を置こう!と考えると、自然と陰性植物になります。で、何が良いかなーと調べて「ヒトリシズカ」になりました。漢字にすると多分「一人静か」でしょうね。本来はこんな所に生えている訳も無さそうな花なので、誰かが鉢に植えて育てているのだと思います。

 校舎裏にひっそり咲く花って可愛くないですか?でも校舎裏だと来る人も少なくてあんまり存在を知られていないのではないでしょうか。知る人ぞ知る、という花になりますかね。

 そんな花に陽光が差す、という句です。陰性植物なので日陰に置いてあるはずなので朝か夕方ですが、学校の性質を考えれば夕方の方がしっくり来るでしょうか。

 勿論、影だった場所に陽が差すというのは隠れていたものが露わになるというやつです。ここで最後を「陽が零れ」にしたのですが、ここの助詞は色々と候補があります。別に「陽は零る」でも構わないわけなのですが、ここに関しては自分の感覚を信じるしか無いです。文字というか音のイメージとして前者は横に平面的に広がっていく感じがして、後者は縦に深く浸透していく感じを受けます。(あくまで作者の感じる事です)この場合はどちらでも意味は通るのでまあどちらでも構わないと思うのですが、前者を選びました。その理由はこの花の事を話して知っている人が増えていくイメージがあったからです。皆で愛てあげて欲しいです。(何を言っているのだろかー?)

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