風花[冬]

 荒屋へ

 息災の文と

 風花や


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 風花は東北辺りの季語ですね。(いつもどおり、詳しくはご自分でお調べ下さい)

 荒屋のような所にも冬の便り=風花と無事の便りが届く、という話です。この句で手紙を送った人物は荒屋を出て行った子供かな、と思っています。つまり視点人物は親!

 地域限定の季語、風花を選んだのは何となく寂しいイメージがあったからです。実際に田舎なのかどうかは分からないのですが、東北は全体的に田舎のイメージが強いのです。偏見だ!(作者は九州出身なので東北のイメージは偏っています。後、かなり田舎の出身なので一切馬鹿にはしていません)

 後は東日本大震災以降、中には家族の無事が異様に気になってしまっている方が居てもおかしくないのでは?と思っています。日常があんなに容易く崩れ去ってしまったのですから、急に不安になってしまうのは仕方ない事ではないでしょうか。別に知り合いに被災された方はいらっしゃらないので純度100%の妄想なのですが。

 そういう方がいらっしゃるとして、そんな方にとって息災を知らせる手紙というのは非常に安心感を与える物だと思うのです。なんでこのご時世に手紙、と言われそうなのですがご高齢の方は未だにメール出来ない方もいらっしゃいますし、筆跡って人柄が出て好きって方もいらっしゃいますし、なんなら私はメールを文って表記してもいいと思っています。文字を届ける物は大半文で表していいのでは?(勝手にしろ)

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