テレビ台[冬]

テレビ台

 蜜柑二つと

  骨壺や


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 やはり人を殺す癖がある。(いつもの事です)死ぬと簡単にお話が出来るので頼りがちになるのはダメな傾向ですね。まあ、大好きなので何度だって殺すのですが。

 最近テレビ台って使いますか?壁掛けとか埋め込み型が主流なのではないかと思うのですが、テレビ台がある家庭ってどれほどあるのでしょうか。後、厳密にはテレビ台じゃない物をテレビ台として使っている事もありますからね。ブルーレイデッキ置かないからテレビ台である必要無いんだよな…。(我が家の話です)有機ELが主流になったら益々消えてしまいますね。(有機ELは壁に貼るタイプなので完全にテレビ台はテレビを乗せる物ではなくなります。周辺機器は知らんけど)

 そんな死に始めた家具であるテレビ台ですが、そこに骨壺と蜜柑(御供物)を乗せておきました。どうしてそんな物を置いてしまったのか。単純にこれ書いてる時に炬燵の上に蜜柑が置いてあったからです。ところで私はめちゃくちゃ蜜柑食べるのに時間がかかるタイプなのですが、故にこの蜜柑には何となく長い時間の意味を持たせています。自分以外に伝わるのか。多分、蜜柑の筋をキレイに取る人間はそんなにいないぞー!

 この俳句の中でテレビが乗ってるかいないかで言うと、乗っていない可能性の方が高いです。骨壺のサイズは色々ありますが、一般家庭に置きやすいサイズのテレビ台に骨壺を置くと邪魔ではないかと思います。テレビ、置くスペースあるんでしょうか。テレビ無いのにテレビ台がある状況はままあるかなぁ…と思いまして。

 昔はテレビを置いていたのだと思いますが、今は壁掛けに変えたかそれともテレビを置かなくなったのかして棚として使っているのでしょう。そういう時間の流れがあると考えると結構古い家に長く住んでいる家族なのかもしれません。隣で長い時間を過ごした人を喪った可能性を感じてもらえれば嬉しいです。

 骨壺の色は白とか茶のイメージがあります。多分もっとカラフルな物もあるのでしょうが、一般的にもこのイメージがあるのでは無いでしょうか。対して蜜柑は温かな橙色ですね。ツルッとした陶器とつぶつぶとした蜜柑の皮の対比も相まって面白いかな…と。いや、面白いか?と疑問ではありますが。面白いと思ってくれたらいいなぁ…。

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