第3話 ''娘''の存在

後日━━━━━━━━━━━━━━

荒谷自動車商会

「こんにちはぁ〜………あれ?またいないのかな…? すぅみませぇぇぇぇぇん!」

「うるさいなぁ聞こえてるべよ」

(うわまた飲んでるよこのおじさん…)

「あの、このではたらかせてもらえませんか?」

「…ホントに行ってんの?あんさん」

「ええ。もちろん」

「家から通えんのかね?」

「家出しました!」

「家出だァ!?」

「はい!」

「入ってお前…とりあえずアパートとかは手配しとくよ。あ、採用ね。」

「え、あ、ありがとうございます」

「明日からね」

「は、はいぃ!」

次の日━━━━━━━━━━━━━━

「おはようございます!今日からよろしくお願いします!」

「おう、よろしくな」

「じゃあ最初の仕事だ。」

「はい!」

「んじゃこのオンボロの※レックスをあっちに運んでくれ。」

※レックス スバルの軽自動車。550ccと660ccのラインナップ。2気筒から4気筒に排気量アップと同時に変更。

プレオやらヴィヴィオにも同じエンジン搭載。

「あれぇ、このレックスどっかで見たことがあるような…」

「なんか言ったか?」

「いえ、なんでもないです!」

8時間後……荒谷自動車商会 社屋

「はい、お疲れさん。とりあえず初任給は今渡すからね。ちょっと待ってな。」

「わかりましたー」

ふと壁を見渡す。

(※ジムカーナ 優勝…?)

※ジムカーナとは

舗装路面で行われるモータースポーツの一種。

「ジムカーナ……ねぇ…」

「お待たせしたね。はい初任給。」

「うおっ!?あ、ありがとうございます!」

「そのジムカーナのトロフィーね、俺の娘がとったもんだよ。」

「娘さんがいるんですか?」

「ちゃんと言えば ''いた'' だな…」

「……」

「あぁ、すまえねぇな。早く帰んな。夜も更けてきてるしな。」

「あ、はい!お疲れ様でした!」

「はいはいお疲れさん。」

(娘さんが''いた''ってどういうことだろう…)


アミは気になって仕方がなかった。


第3話END



あとがき

第3話''娘''の存在をご覧頂きましてありがとうございます!謎が深まる荒谷のおじさん←と娘さん。

アミは聞いてしまうのでしょうか?

話は変わって次回は初めてアミが峠に行きます。

さて、どうなるのでしょうか?

第4話をお楽しみに!




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