第2話 ''ダンガン''との出会い

「でもこんなド田舎、クルマがないと不便よね…あとで車屋に行ってみようかな。」

「でもなァ…どこに車屋あるかわかんないや…トオルに聞いてみよ!」

ここで電話する''トオル''は''アミ''の幼馴染。何をするにも常に一緒だった人物。

プルルルル…プルルルル…ガチャッ

「よぉアミ!どうした?」

「あ、トオル?実はね家出したの」

「ふぅん家出ねぇ…ってはぁ!?家出!?」

「まずそれはいいの!1番今大事なのは車探すことなの!」

「車探すって…お前金あるのかよ?」

「もちろん!」

「なんぼよ?」

「10万テヘッ」

「はぁぁぁぁ!?じゅうまん〜!?……探してはみるよ…」

「ありがとねぇ!」


「トオルに頼んだけど、自分でも探してみよう。」

10分後…

「はぁ…随分と遠かったわね…

とりあえずここを見て見ますか!」

20万…35万…53万…

「どうしてこんなに高いのおぉぉ!?」

「…あ、そういえばトオルが言ってたな…」

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「もしも買えそうなものがなかったら解体屋言ってみれば?」

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「よし!解体屋ってところ行ってみるか!………でもどこにあるんだろ?」

再びトオルに電話をしてみることに。

プルルルル…ガチャッ

「あれ、どうしたのさアミ?」

「いやね、車屋見てるんだけど高くってさ…ここら辺の解体屋ってどこにある?」

「ここら辺って…今どこなのさ?」

「今ね今野自動車販売ってところ。」

「今野自動車販売の近くか……うーん…あ、荒谷自動車商会ってところが近くにあるよ」

「行き方教えて!」

「えっとまずそこの十字路を右に………」

トオルの言う通りに進んでいくと。

「あ!あった!ありがとね、じゃねー。」

ブチッ

荒谷自動車商会。

後にアミが乗る車が決まる場所である。

「すみませーん!…あれ、居ないのかな。すぅみませぇぇぇぇん!」

「なんだよ嬢ちゃん。聞こえてるよ。」

(な、何だこの飲んだくれのおじさん!?)

「あ、あのここって荒谷自動車商会…ですよね?」

「他にどこがあるのさ」

「ですよね」

かるーく会釈する。

「このに安い車があるって聞いたんですけど…」

「嬢ちゃんはどんな車がいいんだい?」

(考えてなかった…)

「え、えっと ''けーじどーしゃ'' がいいです」

「ふーむ…嬢ちゃんちょっと来な。」

「は、はい!」

飲んだくれのおじさんについて行くと…

「これなんかどうだい、三菱の''ミニカダンガン''って言うんだ。かなり汚れてるがまだまだ走るよ。」

「おいくらですか…?」

「んー、10万だけど…嬢ちゃん綺麗だから出血大サービスだ。6万でどうだい?」

「買います買います!」

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「というわけで買ったと。そういうこと?」

「うん…エヘヘ」

「エヘヘじゃないよ!外装ボロボロじゃん!」

「でも車検近いし色々直すよ」

「それはお前の金だから知らないけど…第一にしてあと4万しかないだろ?」

「そうだけど?」

「4万じゃ直りきらないと思うぞ?

どうせなら買ったところで働いたら?」

「そうしようかな。」

後日 荒谷自動車商会を尋ねることに。


第2話END


あとがき

今回も読んでくださってありがとうございます!

第1話の家出より随分と長くなった気がします!()

第3話ではアミが荒谷自動車商会で働くことになります。次回もお楽しみに!


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