第39話 仕事の報酬
その後、別れ際に手を振って見送ってくれた彼の姿を見送った後で、
家路につくことにした私は、早速封筒の中身を確認してみることにしましたが、
その金額を見て驚いたと同時に、 嬉しさが込み上げてきたことで、
思わずガッツポーズをしてしまいました。
それから暫くの間、上機嫌なまま歩いていたのですが、
ふと我に帰った時に自分がまだスーツ姿のままだということに気付いたことで、
恥ずかしさが込み上げてくると同時に、早く家に帰りたくなったので、足早に帰宅することにしました。
帰宅した後はすぐに着替えを済ませてから夕食を摂った後に入浴を
済ませた後で就寝することになりましたが、
その際にもずっと封筒の中のお金のことが頭から離れず、何度もニヤけてしまっていたことは言うまでもありません。
翌日以降も仕事を続けていた訳なのですが、相変わらず周囲からは白い目で見られる日々が続いていたものの、
そんな状況にも慣れつつあったある日の事でした。
いつものように出勤した私がいつも通りの仕事をこなそうとしていた時、
不意に背後から声をかけられたことで振り返ると、そこには見覚えのある顔がありました。
「こんにちは、今日も頑張ってるね」
と声を掛けてきたのは、 この図書館の館長である女性だった。
彼女は、私の上司に当たる存在であり、私が働くことになるきっかけを作ってくれた恩人でもある。
そんな彼女に対して、挨拶を返しながら軽く頭を下げることで応えた私だったが、
その直後に聞こえてきた足音によって、思わず身動ぎしそうになったものの、
何とか堪えることが出来たことに安堵しながら、再び仕事に取り掛かろうと思っていたのだが、
そこで予想外の出来事が起きたことで動揺してしまった。
というのも、突然背後から抱きつかれたことによって身動きが取れなくなってしまった上に、
耳元に吐息を吹きかけられたことで変な声を出してしまったのだが、
それを聞きつけた他のスタッフ達から冷たい視線を浴びせられてしまったことで
恥ずかしさが込み上げてきた私は赤面してしまいながらも必死に謝罪したのだが、
それでも許してくれなかったばかりか更に強く抱きしめられてしまったことで
完全に抵抗できなくなってしまった結果、為す術もなくされるがままの状態に
なってしまった私はもはや諦めかけていた時に、ようやく助けが差し伸べられたことで安堵の息を吐いたのです。
その後、暫くの間頭を撫でられ続けた私は、その間ずっと大人しくしていたんですが、
急に手を離したと思った次の瞬間には後ろに回り込んでいたことによって一瞬で
窮地に立たされてしまったと思った所で視界が開けたと同時に振り返ると、
そこには怪訝そうな表情を浮かべた彼女の姿がありました。
それを見たことで安堵感を覚えた私が思わず溜息を吐こうとした瞬間、
今度は別の方向から声が聞こえてきたことで驚きながらもそちらへ視線を向けると、そこに立っていたのは館長さんだった。
彼女は微笑みながら近付いてきた後で、私の頭を撫でながら褒めてくれたので嬉しくなって
つい笑顔になったところで我に返った私は、慌てて姿勢を整えた後で深々と頭を下げてお礼を
言った後で仕事に戻った訳なんですが、その後も何度か声を掛けられる度に動揺してしまいそうになったものの、
その度に何とか持ち堪えることができたお陰で無事に一日を終えることができたんです。
ただ、一つだけ気になっていることがあるとすれば、どうして彼女が私のことを気に掛けてくれるのかということです。
その理由については全く分からないのですが、それでも、私が役に立てているということが
何より嬉しかったりするので、これからも精一杯頑張ろうと思っています。
こうして始まった私の新しい日常は、これまでの生活とは大きく異なっている分、
苦労することも多々あるのですが、館長さんから教わった技術や知識を活かすことによって、
少しずつではありますが成長できている実感があるんです。
また、この職場で働く人達もみんな優しい人ばかりで、私のことを受け入れてくれた上に、
色々と面倒を見てくれるので本当に感謝しています。
今日もまた、新たな一日が始まりますが、頑張って行きましょう。
そんな思いを胸に抱く私なのだった。
そして、いつも通り仕事をしている訳なんですが、今日は少しだけ特別なことがあったんです。
というのも、私は今日初めてカウンター当番を任されることになり、
しかも1日限定という制限付きでもあったからこそ余計に緊張していたのですが、
何とか無事に乗り切ることができましたし、これからは自分なりに精一杯努力していきたいと思っている次第です。
次の日からは、今まで通りの仕事に加えて、時間外にも行うことになる業務も
覚えなければならないという課題もある為、大変な日々が続くことになりそうですが、それでも頑張ろうと思っています。
そして、今日もまた新たな一日が始まりますが、頑張って行きましょう。
そう心に決めた私は早速仕事に取り掛かることにしたのですが、そこでふと思い出したことがあったので、
館長さんに確認することにしたんです。
というのも、昨日渡された封筒の中に入っていたお札についてなんですが、あれは一体どういうことなのでしょうか?
そのことを尋ねてみた所、意外な答えを聞くことになったんですが、それはまた別の機会にするとして、
今は仕事に集中すべきだと思うので、気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。
『それでは皆さん、本日もよろしくお願いします』
こうして始まった私の新しい日常ですが、まだまだ分からないことだらけで不安も多いけれど、
それでも何とかやっていけそうな気がしますし、何よりも館長さんから教わった技術や知識を
活かして成長していくことができると思うとワクワクします。
「おはようございます、今日もよろしくお願いします」
スタッフの人達に挨拶をしながらカウンターに向かった私は、早速業務を始めることにしました。
昨日教わったことを復習しながら、一つずつ丁寧にこなしている内にあっという間に
時間が過ぎていきましたが、まだ慣れていなかったせいもあってか、少し疲れてしまったようです。
それでも何とかやり遂げることが出来たので、ホッと一安心していた所でした。
そんな時、不意に声をかけられたことで振り返ると、そこには館長さんが立っていたんです。
驚きながらも挨拶をすると、彼女は微笑みながら応えてくれた後で、
私の頭を撫で始めたんですが、それがあまりにも気持ち良かったせいで思わずうっとりしてしまいました。
その後で我に戻った私は慌てて姿勢を正した後で改めてお礼を言った後では仕事に戻ることにしたんですが、
その後も何度か声を掛けられる度に動揺してしまった結果、最終的には倒れそうになってしまいましたが、
そんな私を支えてくれたのは館長さんだったんです。
「大丈夫? 体調が悪いなら無理しないで休んでも良いんだよ?」
と言われたことで安心した私は、お言葉に甘えて休むことにしました。
そして、その後で改めてお礼を言った後では、仕事に戻ることにしたのですが、
今回は比較的スムーズにこなすことができたので、ホッと胸を撫で下ろしている内に一日の仕事が終わりを迎えました。
館長さんから渡された封筒の中身を確認した私は、驚きのあまり固まってしまいましたが、
それでも何とか冷静さを取り戻すことが出来たことで安堵していたんです。
「これは一体どういうことなんだろう?」
と疑問に思っていた私は、改めて館長さんの姿を探したんですが、どこにも見当たりませんでした。
仕方なく諦めて帰ろうとした所で、 再び声を掛けられた事によって驚きながらも振り返ると、
そこには館長さんが立っていたので、思わず飛び上がってしまったんですけれど、
そんな私の反応を見た彼女はクスクス笑いながら謝罪してくれた後では、私に封筒を手渡そうとしてきたんです。
恐る恐る受け取って中身を確認した所、入っていたお札の枚数を見て驚いたと同時に
困惑してしまった私だったのですが、そんな彼女に向かって微笑みながら頷いた後で
立ち去ってしまった彼女に対して何も言えずに立ち尽くしていた私は、暫くの間呆然としたまま
動けなくなってしまいましたが、何とか気持ちを切り替えた後で家路についた訳なんですが、
帰宅してからもずっとその事を考えていました。
というのも、あのお金は一体何だったのかという疑問があったからですし、
そもそも何故私なんかにお小遣いをくれたのかという謎も残されていますから。
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