第13話 洞窟探検

3日目

昨日の情報を元にマシューを探すことになった


マサムネ「ブリーフィングを行います」


イーサン「了解」


マサムネ「本日は課外授業の3日目です。これから北西の洞窟に向かい、マシューを捜索します。魔物の討伐は優先しません、魔物との交戦は極力避けてください」


エウフェリア「あそこにはバザードランクにして5のジャイアントスパイダーが100匹程封印されています」


国軍でも排除できない蜘蛛、大きさはおよそ100m、動きも早く、作り出される糸で人々窒息し、囚われ、捕食される。勇者によって洞窟に封印された。


レティ「蜘蛛は嫌い」


エルザ「僕も蜘蛛嫌い」


マサムネ「では、装備を整えて、万が一でも封印が解かれるようものなら増援が来るまでの間は戦います」


ユリウス「無茶です、封印が解かれたなら逃げないと糸に捕まって捕食される」


イーサン「私が全て排除します」


マサムネ「弾は足りる?」


イーサン「ここに、、、」


すでに2発足りない事に気づいたイーサン


レティ「ジャイアントスパイダーなんて簡単に倒せないと、、、」


この騎士はわかっているのか?


マサムネ「ドMは知らん」


レティ「放置プレイ、新しいプレイ、初めてのプレイ、他には?」


〇〇プレイで興奮する変態騎士、理解し難い発言の数々


ラフィア「何言ってるんですか?」


レティ「構わずどうぞ」


エルザ「蜘蛛は全部ぶっ飛ばす」


エウフェリア「エルザも何言ってるんですか?」


まとまりがない、士気はあるが結束がない、ゴミパーティーすぎる件


マサムネ「とりあえず行きましょう」


ユリウス「指揮官はイーサンがやれば?」


イーサン「指揮官は嫌いです」


ユリウス「まぁ、マサムネもクジで嫌々やってるし、、、」


ハズレを引く運命なのだから仕方ない。


マサムネ「構わずどうぞ」


レティ「私の言葉」


マサムネ「いい言葉だと思う」


ユリウス「その言葉、五芒星闘技で聞いた事ある。」


また話が逸れ出した。言葉が一言多い。


前回の五芒星闘技の決勝戦、

ギルドマスターのエミリア様、

メルクーリア王国のミレリアル女王、

剣聖レティリア、

リューセル王国のララティリア女王、

フェルムスランド王国のアフネス女王

の五人が残り、

決勝開始早々、圧倒的な空気の前に観衆諸共静まり返って誰も動かないので、アフネス女王が『騎士として腹を露出するとはどうなのか』

とツッコミを入れた。すると剣聖レティリアは、『構わずどうぞ』と言って、一振りで全員を倒してしまった


レティ「私もそこにいたからよく覚えてる、私もレティリアみたいになりたい、だから同じ言葉を使ってる」


マサムネ「呼び捨てかよ」


レティ「構わずどうぞ」


イーサン「面倒な言葉です」


ラフィア「私も使いたい」


マサムネ「いっぱい使ってやろう」


マシューの捜索そっちのけでダラダラと喋る


イーサン「そろそろ出ませんか」


マサムネ「作戦開始」


レティをポイントマンにしばらく樹海を歩いて洞窟に着いた。


イーサン「女性をポイントマンにするとはなかなかの鬼ですね」


マサムネ「先導するって聞かないし、仕方なく」


ドMの至りか、それとも騎士としての役割なのか真実はわからない。


エウフェリア「中は暗いので、明るくしますね」


エウフェリア「我の前を照らせ、ルミナス」


例の魔導師長より短い詠唱で魔法を使う

詠唱が極端に短い、フツーのソーサラーには無理なこと。


エウフェリア「ここに来る前に奴隷としてこういう魔法をいろいろ教わってました。」


マサムネ「できる人は違う」


イーサン「おかげで外と同じです」


マサムネ「エウフェリアは何でもありかよ」


ラフィア「私もできる」


ラフィア「ルミナス」


さらに短い詠唱でさらに明るくなった。競い合う仲か、洞窟内も昼と変わらず。トーチはいらない


ユリウス「は?」


レティ「短い詠唱、私には無理だ」


マサムネ「レティて魔法つかえるの?」


レティ「使えないけど」


マサムネ「使えるような言い方」


レティ「魔法使えなくても倒せる」


するとエルザが一言


エルザ「僕も魔法できるよ」


エルザ「、、、」


無詠唱、それに杖すら使って無い魔法で他を圧倒する質、これくらい簡単って顔だった。


エウフェリア「エルザさんすごい、私も無詠唱でやれるようになりたいです」


マサムネ「明る過ぎて暑い」


イーサン「これではサウナと変わりません」


洞窟を明るくし過ぎてサウナと変わらない暑さ、一瞬で汗だくになった。


エルザ「ごめんなさい、今すぐ消すよ」


マサムネ「助かる」


ユリウス「このパーティー羨ましい」


先輩冒険者からも羨ましいと言われる学生冒険者のパーティー。


しばらく洞窟を捜索して、、、

未だ見つからない。


エルザ「僕、疲れたよ」


するとレティが一言

レティ「マシューの気配を感じる」


エウフェリア「気配はあるのですが、、、」


ユリウス「マシューはどこだよ」


イーサン「あっちの世界ならすぐに見つかるけど、、、」


しばらくしてエウフェリアが言った。


エウフェリア「この向こうから感じます」


エルザ「ここに穴開けるね」


ラフィア「手伝います」


エウフェリア「私も」


戦鎚を構えて壁めがけて振りかざした、エルザの戦鎚で大きな穴が開いた、粉塵が舞い上がり、前が見えない、しばらくすると、視界が開けたため、中に入ると

ジャイアントスパイダーが封印されていた。


マサムネ「あれはマシューか?」


誰かが倒れている


エルザ「あっ!」


レティ「マシュー死んでる」


マサムネ「嘘だろ」


イーサン「いや、脈はある、死んで無い」


マサムネ「よかった」


イーサン「すぐに応急処置を」


エルザが一言


エルザ「良く無いよ」


イーサン「なんて事言うんですか」


エルザ「封印が解け始めたもん」


マサムネ「何だって?」


非常事態宣言


イーサン「ごめんエルザ」


急いで逃げるパーティー、イーサンがマシューを担いでいたところ、レティが一言


レティ「先手必勝」


ラフィア「レティさん、、、」


迷惑ドMの変態騎士には何人たりとも敵わない


レティ「みんな先に行っていい」


マサムネ「レティは連れていく」


マシューを担いでいたイーサンはレティの手を引いて走っていった。力持ちの軍人は頼りになる。


レティ「引きずりプレイ」


また病的発言


ユリウス「急いで!」


エルザ「ここ閉めるよ」


エルザは天井を破壊して閉じ込めた。

やっとのことを洞窟から抜け出して、戦闘準備に入った。




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テンプレアンチが集まって何ができる? WTF @Morishita1129

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