第22話 反省していること

 私はタバコを、10年間吸って10年前にやめました。

 タバコを吸っていた時は、日本はつくづく喫煙者中心だったと思います。

 日本は喫煙者中心に発展を遂げ、喫煙者に優しい国でした。

 特に吸い殻がそこら中に散らばっている程、ポイ捨てには寛容な国でした。今では考えられませんが。

 私も駅から会社までの徒歩経路は必ず歩きタバコをして、排水溝にポイ捨てしていました。車から火がついたまま、ポイ捨ても沢山やってしまいました。

 ポイ捨てに関しては、本当に申し訳なかったと思います。社会に生きる人間として、恥じる行為だったと、本気で反省してます。

 私は喫煙者の頃は、道が汚れていても、ゴミが落ちていても、吸い殻を捨てても何も感じませんでした。住宅街でも何も気にせずに、平気でポイ捨てをやってました。

 タバコを吸っているときは、タバコのポイ捨てはもちろん、その他のゴミに対するポイ捨てに関しても罪悪感はあまり感じませんでした。

 「地球は俺のゴミ箱だ」的な、今振り返ると恥でしかない言葉も、喫煙者の頃はかっこいいとすら思っていました。

 みんなが町をキレイにするのではなく、誰かが町をキレイにするものだとも、思っていました。

 これもタバコの効力なのでしょうか?

 ただ人間として、未熟だっただけでしょうか?

 もしかして、タバコには社会に生きる人間としての何かを弱らせる効果があるのでしょうか?

 私の家の前は、駅方向へ行く道に面しています。通勤される私よりやや年上に見える若くないサラリーマン風の方や、若い大学生風の若者がたまにポイ捨てされます。

 非喫煙者になり、それを見る度に本当に反省してます。申し訳ございませんでした。

 町で歩きタバコをしている人をまだ、見かけます。

 私も10年前まではそういった人でした。

 もちろん、タバコが他の人に当たらない様に気をつけてはいました。

 私が気をつけているから大丈夫と思っていました。

 非喫煙者になり、それを見ると、吸っている人が気をつけているだけで無く、その周りの人もそのタバコに気をつけている事に気付きました。

 非喫煙者になり、歩きタバコは、周りに余計な気を使わせている事に気付きました。

 本当に迷惑行為でした。申し訳ありませんでした。

 日本はつくづく喫煙者中心な国と思います。特にコーヒーは、タバコとの相性が抜群でした。非喫煙者になっても飲むことはありますが、喫煙者の頃ほど飲みません。

 喫煙者数と缶コーヒーの売り上げはリンクしていないでしょうか?

 いつかは研究してみたい題材です。

 ちなみに私は、甘い方が好きだったので、ミルクティー的なものが好きでした。

 そして、タバコと空き缶の相性が抜群でした。灰皿が無いときに、灰皿に出来るのは魅力でした。少し残った水分で火も消せるし、外から見えないし、空き缶として捨てる事が出来る点は、ものすごく都合がよかったです。

 今、非喫煙者になってから周りをよく見てみると、1日1回は空き缶を灰皿にしている人を見かけます。

 今まで口にしてたものを灰皿にする事に、私は喫煙者の頃には何も感じませんでしたが、非喫煙者になって少し違和感を感じていることの一つです。

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