『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』

久しぶりにホラー映画らしいホラーを観ました!


うちはネトフリで主に観てるんですが、ネトフリのホラーはオリジナル作品が多く、しかもドラマガ多いので、紹介しにくい······。


しかし『死霊館』シリーズ、来ましたね!

わたしも『死霊館』、大好き。ウォーレン夫妻も大好き。アメリカに行ったら、かの有名なコレクションを見に行くかどうか本気で迷っちゃいます(笑)。

※アナベル人形をはじめとする、ウォーレン夫妻が関わった呪われた物は、やたらな除霊をするよりそのままにした方がいいということで、美術館のように展示された品物を見られるのです。


『死霊館』と言えば、ウォーレン夫妻。

霊感の非常に強い妻ロレインと、それを支え、心霊現象を解決しようとする夫エド。ふたりが昔の映画で言うならバッタバッタと悪魔を······とはならないですよね?^^; まぁ、悪魔についての事件を解決していくわけです。


『死霊館』シリーズの怖さは、あまりバタバタしてないところ。じっくり観てると······「ひゃあ!」となる(笑)。夜中に観てても声を上げちゃうところがありますね。

それは最近のSFXなどではない、もっと旧式の怖さなんですけど、itとかも気持ち悪いとは思いますけど、通りを曲がろうとしたらいきなり驚かされるみたいな怖さが『死霊館』の怖さかなと。


あと、わたしは個人的に祓魔師ものが好きなんですが、『死霊館』シリーズでは、祓魔師ものと比べると、ちょっと見劣りする悪魔払いが逆に『敬虔なカトリック教徒』とはちょっと違う夫妻の姿を映し出していて、人間的だなと思います。

本物の祓魔師はカトリック公認だそうで、それ程数が多くないとのこと。

映画によっては、カトリックではなくてユダヤ教のラビが悪魔払いすることもありますが、出処は一緒ですから。

日本人にはよくわからんのですけど、プロテスタントはダメみたいです。不思議······。免罪符買ったからかな?(笑)


祓魔師好きのわたしとしては、やはりここは聖書の文句で攻め立てて、十字架で攻撃、聖水で更にパワーアップ、悪魔の名前を聞き出すという一連の流れが好きなんですが。


今作、『悪魔のせいなら、無罪』は見始めてからすぐ、「なんか違うなぁ」という違和感が。

アナベル人形の映画も複数あるので、名前が『死霊館』だけなのか?と思ったんですけど、夫妻がいつも通りの方だったのでそのまま見続け。


ある家庭の子供が、やはりある家に引っ越したらおかしくなってしまい······という、まさに死霊館な展開。悪魔払いの儀式を始めるところからはじまります。


まぁ、この辺はよくあるよなぁと。うんうん。


ただ、『死霊館』ではエドとロレインは資格ある祓魔師ではないので、その辺の試行錯誤や認識の甘さ、手順の悪さなどが現実性をもたらしていたんだすけど、今回はなんだかもうプロフェッショナル。仕事ですから、って感じ。


ロレイン「見える。怖いわ!」

エド「ロレイン、もうやめよう! 君の方が大切だ!」←仕事を持ってくる人


っていうテンプレがなんか、後付けっぽい感じがして······。旦那が話を引き受けてくるのに、奥さんばかりが怖い目にあってかわいそう、という本シリーズの良さのひとつが半減。

ストーリー中盤でふたりの馴れ初めが語られ、夫婦の愛情の大切さについて語られるんですけどね。


なんか、話が複雑というか、一本道に見えずとっちらかった感じなのが本家『死霊館』と比べちゃう。残念。


そうかなーと思ったら、監督は元は『ソウ』シリーズの温子仁さんだったんですが、今作は違ってました。

監督なんて、って人もいるのかなと思うんですけど、同じ話を書いても作家が違っていれば違う話のように感じるように、監督が違うだけで全然違うんですよね。

なので若い頃はジャケ借りならぬ監督借りでレンタルして観てました。


原作や製作者の欄に前作の監督が入っていても、全然違うんですよね。

例えば『レオン』、『フィフス・エレメント』のリュック・ベッソン監督、わたし、すごく好きで追っかけてたんですけど(カメラワークやフィルムの切り方が職人的)、アメリカ(ハリウッド)に来て、「自分で監督するのはあと数本」と宣言してから(後に撤回)、製作に回ってたんですが、そこから観なくなっちゃったですねー。


庵野監督プロデュースの、監督宮崎駿さんのエヴァ、違うでしょう? そんな感じ。


話は戻り、悪魔憑きの少年は悪魔払いを受けたんですけど、心優しい少年の姉のボーイフレンドが代わりに悪魔に「憑依しろ」と言ったことで、今度はその彼氏が。

そもそもこの家にはなにがあるの?

この家に来たら悪魔に取り憑かれたんだけど、その原因はなんなの?

――と、話は進んでいきます。

今回はロレイン大活躍。


いろいろ好き勝手に書きましたが、上映当時、映画館のポスター観る度に「観たい······」と思ったものです。『死霊館』大好きなので。


ただ、今回は作りが大雑把な感は否めないなぁ。

アメリカの批評家たちの評価も同様のようで。


残念!

次回に期待!


『エクソシスト』ばりのSFXとかは勘弁してほしかったです。

静かで怖い『死霊館』希望✨

ただ、『死霊館』シリーズに共通の、愛情の大切さは描かれていました。愛こそが悪魔に勝つ力だそうです。←ココ重要


娘が言うには「ホラー映画って泣けるんだね」。

まだの方は1作目をまずどうぞ。泣けます😊


悪魔のせいなら、無罪のところはネタバレになるので伏せておきます!

映画も小説も『過不足なく』が一番かな。


それから祓魔師もの観てからいつも思うのは、『家に聖水を常備すべき』。

まだ持ってません!

カトリックに改宗した方がいいかもしれん、とたまに思うのでした。

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