『終わらない週末』

 さて、Netflixです。

 我が家はネトフリとアマプラが観られる環境にありまして、アマプラはTVに繋いでないのでネトフリ主流です。


『終わらない週末』。

 おお、ジュリア・ロバーツではないですか! 予告を観たらイーサン・ホークにケヴィン・ベーコンまで出てる! すごい! 『フラットライナーズ』を思い出しました。


 じわじわ起こる異常現象。

 波がズバーンと押し寄せたかと思えば、飛行機は落ち、鹿が集まる。(ちょっと不謹慎かも。すみません)

 もちろん登場人物たちには何がどうなってるのかわからない。


 おおー! 怖そうじゃないか!

 キャストに文句は無いし出来が悪いってこともないだろう、と観ることに。


 あ、最初に断っておかねばと思っていたのですが、この映画はホラーではなくサスペンススリラーだそうです。ホラーエッセイに入れてごめんなさい。

 でもホラー好きな人ならフラッと観ちゃうと思うな。




 物語の始まりはジュリア・ロバーツとイーサン・ホークの夫婦が、男の子と女の子を連れて貸別荘に行くことから始まります。

 すごい! 貸別荘ですって!

「いつ予約したんだい」

「今日よ」

 すごい! さすがジュリア・ロバーツ、お金持ち!

 突然の休暇、家族もその気になって愛車で閑静な集落のラグジュアリーな別荘へ!

 しかもプールまで付いてる!←この辺が日本人的感覚


 そのラグジュアリーな別荘に黒人男性とその娘が突然現れます。

 ジュリア・ロバーツは「契約違反だわ!」と契約書探して大騒ぎ(ヒステリックな役)。親子はお金を払うから自分たちの別荘に泊めてほしいと言ってきたのです。

 娘は「わたしたちの家よ!」とかなり生意気。しかし父親は紳士的。

 ジュリア・ロバーツは激しく反発するものの、地下室に寝るからということに落ち着きます。が、この地下室もラグジュアリーなんですよねー。地上部に負けないくらい。


 そんな突然の同居に、様々なことが起こり始めます。

 最初は庭に鹿が。

 鹿はいつしか群れでやってくるようになり、街から脱出しようとすると道に迷い「アメリカは死んだ」というビラが大量に。

 TVでは異常事態を知らせるテロップが流れてから砂嵐に。携帯はもちろん繋がらない。衛星電話も繋がらない。

 それぞれに解決方法を探しながらふたつの家族は反発しながらも協力を強いられる環境になっていきます。


 突然、矢継ぎ早に海に落ちる飛行機。

 高速道路を塞ぐたくさんの自動操縦車。

 そして、頭の痛くなる怪電波――。


 もう全然普通じゃない!

 しかも敵の姿はちらりとも見えない。


 この辺はM・ナイト・シャマラン監督作品に似てるなと思いました。


 困った大人たちは話し合って、黒人男性の知り合いの家(これがケヴィン・ベーコン)に行くのですが⋯⋯。いつも何事にも用心深いこの男性は不測のこの事態にも備えているはずと行ってみれば――!




 という感じ。

 シャマラン監督の話を出しましたが、いやー、敵が見えないんですわ。ミリも見えない。ので、こっちもまったく事情がわからない⋯⋯というのを、ネトフリが作るとどうにも冗長になりがちなんですよね⋯⋯。

 お金はあるから余計なフィルムをカットする手間は省いているのか??

 2時間なんですけど、1時間半にギュギュッと詰め込めるでしょう(汗)。どうしてダラダラしてるのかわからん。

 こっちは先が見たいのに、ダラダラしてるから「もういいよ」という気分になり、でも結末は知りたいのでイライラしたり。本だったら最後のページに一足飛びですよ。


 と、まぁ、この辺の出来みたいなものは主観が入っていると多分に思いますので置いておいて。


 感想は⋯⋯んー、難しい。

 30年前ならもっと面白いと思えたかもしれない。

 エンディングが、なるほどなんですが、まぁそうだよな、で、ちょっと現代的じゃないんじゃないかなというのが感想です。

 こういうのはシャマラン監督にお願いしたいですね。次からはそうしてください、Netflixさん。


 ちょっと、役者がもったいない作品かなーと思った本作でした。


 追記 わたしは『ノッティング・ヒルの恋人』がすごく好き(真逆だな笑)なんですけども、ジュリア・ロバーツの演技力って⋯⋯なんかすごくそういう意味でも残念な映画。ミスキャストじゃないでしょうかね。

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