実践について

 さて、ここまであなたにホラー小説の書き方をチュートリアルして来ました。人物キャラクター設定、観察眼の養い方、恐怖の想像、知識の重要性。もうあなたはすぐにでもホラー小説が書けるはずです。


 物語にはプロットが必要なのにプロットの書き方を教えてもらっていない?


 いえいえ、あなたは既に物語を始めていますよ。

 

 あなたは私を思い描き名を与えてくれました。

 あなたは神聖な結界であるあなたの住まいを精緻に思い描き、私に説明し私を招き入れてくれました。

 あなたはあなたが恐怖を抱く対象を想像し私に教えてくれました。

 あなたは既にと知覚している。


 恐怖の物語はいつでもあなたの傍にありますよ。



 なんて終わるのは些か陳腐ですかね。これはあくまでもホラー小説の書き方をモチーフにした小説。それでも気になるというなら一つおまじないを教えます。

 私の顔を思い浮かべて、それが白く薄くなって消えるところをイメージしてください。どうですか? イメージできましたか? でも折角なので私が話したことをホラー小説を書く時に役立ててくれると嬉しいです。











そういえば、呪いのろい呪いまじないは同じ漢字ですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ホラー小説家になろう 蔵井部遥 @argent_ange1121

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ