第35話 Answer
前回の続き。
「女の子じゃないの!?」
「うん。」
ははあ、なるほどね。
そして、
最も、有子自身は良く言えば至って大人しく内気、はっきり言うと陰気で根暗な性格で、自分がモテるのを決して喜んではいないというのも有名だった。実際、彼氏どころか同性の友人もいないという話なのである。
そんな有子に告白するのは、もはや度胸試しか賭けのネタ、罰ゲームに近いものがあった。
男勝りのリンがどんな男の子が好きなのか、興味があっただけで仲をとりもってあげようとか、応援しようとか、そういうことは全く考えていなかった美戸は解答を得たことに満足し、この一件にはもう関心はなくなった。
それにしても、幸太くんは私以外の女の子には全く関心がないような素振りをしているくせに、可愛い女の子はちゃんと把握しているんじゃん。
美戸の心に不快でめらめらした感情が湧き上がって、美戸は幸太とつないでいる手に力を込めた。幸太の手がメキメキと音を立てて変形していく。
「痛い、痛い! 美戸先輩、何をするんですか? 痛いです、止めて。。。」
幸太にしてみれば、女の子の顔が可愛いとかいうことにあまり関心はない。何より母の
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