糸満ブイヤベースにちむどんどん

糸満漁港に隣接する、さびれた糸満公設市場。客は少なく、おばあ達と猫のゆるい時間が流れている。
幼い二人の子を連れて沖縄へ移住した藤丘紗里は、地元の漁師、大城一真に案内されて市場にあるレストランへ行く。
ブイヤベーススープの味を気に入ってレストランに通うようになったある日、店を任せるというメモを紗里宛に残してマスターの新里がいなくなった。
紗里が唯一頼りにしている兄の明は、シングルマザーで無職のお前が取壊しの可能性がある市場のレストランをやっている場合かと反対したが、一真に後押しされて紗里はこっそりと店を始める。