完全に無音が訪れたなら、それは案外やかましいに違いない。

 主人公は夜の暗い海に潜ることで喜びを得るダイバー。主人公は暗く、静寂な夜の海の中が好きだった。そんな主人公には、一緒に夜の海に潜る相手がいた。相手は主人公の趣味を理解して、夜の海には欠かせないライトを隠してくれる。
 しかし、今日は何かが違った。記憶が夜の海の中を邪魔するのだ。
 付き合って、消去法的に結婚した彼女の記憶だ。

 果たして、彼女と主人公の間に何があったのか?
 そして、何故主人公はこんなにも夜の海の中に惹かれたのか?

 ラストには読者を試す描写が待っている。

 是非、御一読下さい。

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