第27話 「あちー…」

 〇二階堂 陸


「あちー…」


 全曲終わって、一旦ステージ袖に下がる。


「サイコーだな!!」


 みんなでハイタッチを交わしてると。


「さ!!早く着替えて!!」


 スタッフに誘導されて、俺達は控室に向かった。



 客席はすごく盛り上がってた。

 そこに麗の姿を見付けるのは難しいかなー…なんて思ったが。

 意外と簡単に見つけられた。


 瑠歌ちゃんと世貴子さんと一緒にいた。

 三人の中で一人だけ棒立ち。

 ふっ。

 何だよおまえ、少しは乗れよ!!って笑えた。



 さすがに控室は知花と聖子は別。

 俺達男四人は、着なれねーゴシック調の衣装を脱ぎ捨てて、用意してあったTシャツに着替えた。


「あー…楽だー…」


 センが生き返ったような声で言う。


「センって、白似合うよなあ。」


 SHE'S-HE'Sのロゴ入りTシャツ。

 メンバー全員に、違う色が用意されてた。


「これが置いてあるの見て、白しか似合わないんだろうなって思ったよ。」


 センは苦笑い。

 …確かに、センに黄色やピンクは想像できねーな。

 だいたいいつも気持ちいいぐらい、白の清潔感たっぷりなシャツ着て来るし。

 他に着てるとしても…せいぜいデニムシャツか?

 そんな時は、光史から『三歳ぐらい若返って見える』って言われて、少し喜んでる可愛いセンがいる。

 俺と光史とセンはタメだが、いつもセンだけが落ち着いてて年上に見られるからな。


「このTシャツ、次回のCDの予約特典にするって高原さんが言ってましたよ。」


 スタッフがそう言ったのを聞いて。


「商売好きだよな~。」


 みんなで笑った。


 ちなみに、俺は黄色で光史は青。

 まこは緑で、知花が赤で聖子はピンク。

 実質、俺達にとって初めてのオリジナルグッズ。

 これを見た時は、みんなテンションが上がった。



「さ、アンコールです。」


 アンコールの歓声が止まらない。

 俺達は着替えを済ませて、スタッフに誘導されながらステージ袖へ。

 そこで並ぶと…


「戦隊ヒーローから、一人漏れた感じだな。」


 高原さんが、センを見て笑って。


「誰かに言われると思った…」


 センは言って欲しかったのか?って思わせるような笑顔になった。

 そして…


「知花。」


 高原さんは、知花に手招き。


「はい?」


「……」


 そして、知花の耳元で何かを…


「…えっ?」


「頼んだぞ。」


「…い…いいんですか?」


「褒美だ。」


「……」


 誰が誰に何の褒美を?と思ったが。


「さあ、行け。存分に楽しんで来い。」


 高原さんはそう言って、俺達一人一人の背中を叩いてくれた。


 まるで気合い玉のようなその軽い張り手は。


『アンコールありがとう!!』


 知花に最高の笑顔を出させて。


「いくぜ。」


「おう。」


 俺達に…最高のプレイをさせてくれた。



 〇桐生院知花


 アンコールは…ハードだけど明るいナンバーで。

 客席も明るく照らされて…

 あたしはその中から、高原さんに言われた顔を探した。


 …うん。

 いる。

 大丈夫…。



 自分でも面白いぐらいに声が出た。

 この独特のグルーヴ感は…ライヴでしか味わえないよね…


 客席で、佐和ちゃんが両手を上げて飛び跳ねてるのが見える。

 ふふっ。

 楽しんでくれて嬉しい。


 まこちゃんの事、敵対視してた人も…兄弟で飛び跳ねてる。

 …良かった。



 音楽っていいな。

 みんながこうやって一つになれる。

 演る方も、聴く方も。

 そしてそれは…どちらもがパワーを与えられるんだ。

 …ライヴって、素敵だな…


 アンコールの二曲を終えて、あたしは高く手を上げた。

 その指の隙間からスポットライトが射して…それに見惚れた。

 ああ…気持ち良かった…



 メンバー全員で並んで、繋ぎ合った両手を上げて…深くお辞儀をした。

 それから…そのままそこで、ハイタッチをして。

 ステージ袖の高原さんを見ると、笑顔で拍手をしながら…「いけ」と言わんばかりに、顎をしゃくられた。


 あたしはマイクを持って…


『みんな…まだ元気ある?』


 客席に問いかけた。


「え?」


「ん?」


「は?」


 あたしの両サイドからも、疑問の声。


 さっき…高原さんに言われた。


『たぶん、おまえら見てウズウズしてる輩がいる。今日のライヴを提案してくれた千里に褒美だ。F'sをステージに呼べ。そのまま一曲目はセッションしろ。』


 それを聞いて…アンコールの二曲を歌う間中、あたしはワクワクが止まらなかった。

 あたし達…このライヴだけでも大きなサプライズだったのに。

 F'sとステージに立てるなんて…って。



『ハッピーサプライズ!!今日、このステージをあたし達にプレゼントしてくれたF'sの登場です!!』


 あたしの言葉と共に、客席からは社員さん達の悲鳴が聞こえて来た。


「マジで~!?これ本気で明日仕事になんねーよ!!」


「今夜はもう泊まるー!!」


 色んな声が飛び交う中…嬉しそうなアズさんと、相変わらずな浅香さんが客席から出て来て。

 続いて…ナオトさんと朝霧さんがステージ袖から出て来て。


「聞いてないぞ?」


 って言いながらも…嬉しそうな顔。


 ベースの臼井さんも客席から上がって来て。

 最後に…千里が。


「…おまえ、マジかよ。」


 あたしの頭を抱き寄せて。

 客席から…冷やかしの声。


「もう見慣れてるけどさあ!!」


「帰ってからやってくれ!!」


 いつも言われちゃうセリフを、こんな所でも言われてしまった…。


『間違いない。今夜は熱い夜になるぜ。』


 千里があたしからマイクを奪ってそう言うと。


『おまえら、まだまだ帰さねーぜ!!のってけ!!』


 間近で…千里のコールを聞いて…泣きそうになった。


 ああ…

 あたしの旦那さん…

 なんて素敵で、なんてカッコいいんだろ…。



 一曲目は…とんでもないセッションになった。

 F'sの曲はあたし達もみんな知ってるけど…

 まさか、こんな形で。

 ぶっつけ本番で。なんて…


「やべー!!楽し過ぎる!!この曲終わらせないで下さいよー!!」


 陸ちゃんが朝霧さんにそう言って。


「はあ!?一曲目やのに、もう汗だくやで!!俺を殺す気か!!」


 朝霧さんは笑顔でそう言った。

 まこちゃんとナオトさんのソロバトルみたいな場面もあって、すごく盛り上がった。

 あたしはと言うと…

 まさか千里とF'sの曲を歌う事になるなんて…って、すごく緊張したけど…

 千里のシャウトの上を、あたしがハモって…

 そのたびに客席のボルテージが上がって。


 気が付いたら、アズさんは上半身裸になってるし…

 それにつられて陸ちゃんも脱いじゃって…

 センは淡々と弾いてたけど、客席から脱げ脱げコールが起きて…渋々脱いでしまうと…


「おおおおおおお…」


 意外と鍛えられてる体を見せられた客席は…


「早乙女!!抱いてくれ!!」


 そう言う男の人達の声でいっぱいになって笑えた。


 F'sのカッコいい曲が…笑いの混じった15分に渡る大作になってしまって。


『もう行け!!京介のカウントの後、三秒で行け!!』


 よく分かんない千里のコールで…全員で跳んで終わった。


『…マジかよSHE'S-HE'S…おまえらクソだな。うちには年寄りがいるんだぜ?』


 千里が膝に手をついてそう言うと。


『愛しの嫁にクソなんて。』


 聖子がすかさず突っ込んだ。


『俺の嫁はクソなわけがない。』


 …もう、こうなってる千里を止められるはずもなく。

 あたしはされるがまま、抱き寄せられて耳元にキスを受けていた。


『はいはい、帰ってやれや。』


 慣れてる朝霧さんがチューニングしながらそう言うと。


『とりあえず早乙女、早く服を着ろ。おまえがこんなに鍛えてるとは知らなかったが、明日から社員の野郎どもの視線には気を付けろよ。』


 千里がセンのTシャツを拾って返した。

 センは千里の手からそれを受け取りながら…


「神さんのおかげですけどね。」


 優しく笑ってそう言った。

 …千里、何かしたのかな?



 あたし達は、そこでステージを終えた。

 F'sはその後三曲ほど披露して、あたし達もお客さんも…F'sの皆さんも大満足な様子だった。


 ああ…すごい。

 こんな体験が出来るなんて…

 ビートランド、最高。


 ここから世界に羽ばたくアーティストを育てたいって、ここを創ってくれた高原さんには…本当に感謝だ。


 …お父さん…とは、呼べないけど…

 高原さんが血の繋がった父親だと知って以来、あたしは…Deep RedのCDを今まで以上に聴きこんだ。

 そのDNAをちゃんと活かしたい。

 高原さんにとって…自慢の娘になりたい。

 …表立って、娘だと言われないとしても…。



 〇島沢真斗


「…真斗。」


 ライヴが終わってクタクタになって…

 みんなはまだ盛り上がってるけど…僕は一人だけ抜け出した。

 そして、一階のロビーのベンチに座った所に…母さんがやって来た。


「母さん…あれ?一人?」


「ええ。」


 母さんは僕の隣に腰を下ろすと。


「…カッコ良かったわよ。」


 僕の前髪をかきあげて言った。


「ははっ。ありがと。」


「もう、可愛いまこちゃん…なんて言えないわね。」


「…母さんにとっては、いつまでも僕は可愛い子供だから。」


 指をもてあそびながらそう言うと、母さんは小さく笑って。


「ううん。もう完全にあたしの手から離れてたのに、いつまでも甘えていて欲しいって…我儘な母さんでごめんね?」


 少しうつむいた。


「何言ってんだよ。僕が甘えん坊なのは、母さんが一番知ってるじゃない。」


「…優しい子ね。でも、もういいのよ。客席で見てて母さん…自慢に思った。うちの長男は…フリルのシャツを着ててもカッコいいんだって。」


「あはは。そこなんだね。」


「……」


 それから…しばらく無言になった。

 母さんにカッコいいって言われるのは…もしかしたら初めてかなあ…なんて思ったりして、それは嬉しくもあり、寂しくもあった。

 僕、マザコンだな。



「…小さな頃、女の子の恰好させられてたの…覚えてる?」


 母さんが遠慮がちに言った。


「…させられてたんじゃなくて、僕が好きで着てたんだよ。」


「……」


「今もフリルは嫌いじゃないかな。」


「…もう。」


 顔を見合わせて笑った。

 何となく…スッキリ。


「できれば、孫は女の子がたくさん欲しいわ。」


 母さんがそう言って立ち上がる。


「気が早いね。」


「母さんの夢よ。鈴亜ちゃんにはプレッシャーかけたくないから言わないけど、真斗にはお願いしておくわ。」


「分かったよ。」


「じゃ、先に帰るわね。みんなとしっかり楽しんで。」


「ありがと。」


 手を振って帰って行く母さんを見送ってると…


「あ、真斗。愛美は?」


 エスカレーターから父さんが降りて来た。


「今帰ったよ。」


「はあ?あれだけ待ってろって言ったのに。」


「何か機嫌損ねるような事でもしたんじゃないの?早く追いかけてどこかで美味しい物でも食べて帰りなよ。」


「……」


 父さんは少し視線を上に向けて考えてるみたいだったけど。


「…うん。そうしよう。」


 そう言ったかと思うと。


「今日は楽しかった。いい刺激も受けた。」


 座ったままの僕の頭を…くしゃくしゃっとした。


「…僕こそ。父さんとセッションするなんて、思わなかったよ。」


「期待以上に自慢の長男だ。」


「……」


 そう言われて…ちょっと泣きそうになった。

 ライヴの余韻もまだあるし…


「じゃあな。」


「うん。楽しんで。」


 父さんの背中を見送って…僕は立ち上がる。

 …みんなの所に戻ろ。

 そして…

 ちゃんと、お礼を言おう。


 僕の事、こんなに大事にしてくれて…ありがとうって。




「どこ行ってたんだよ、まこ。」


 ルームに行くと誰もいなくて。

 ライヴ会場に戻ってみると、そこはそのまま打ち上げ会場と化してて。

 一通り片付けが終わったスタッフと、すでに飲み始めてるみんなは少し酔っ払ってた。


「おまえ、みんなが探してたぜ~?」


 陸ちゃんにギュウギュウに抱きしめられる。


「うっ…くっ苦しいよ~!!」


「おまえのピアノ、サイコーだったぜ!!ほんっと、最高の鍵盤奏者だ!!」


 陸ちゃんがそう言ったかと思うと…


「…本当、度胆抜かれた。」


 後ろから声がして…陸ちゃんに抱きしめられた状態で首だけそっちに向くと…邑さんがいた。


「…女みたいだとか…認めないとか言って、悪かった。」


 邑さんは申し訳なさそうにそう言って、僕に軽く頭を下げた。


「…認めないって言われたのは悔しかったけど、女みたいって言うのは侮辱されたとは思ってないですよ。」


「は?」


「だって、うちの女の子達見たでしょ?綺麗でカッコ良くて…ほんと、優しくて強い。そんな子達近くで見てたら、女みたいって言われても侮辱だなんて思えないんですよね。」


「………ふっ。」


 邑さんは小さく笑うと、後ろに従えてた弟達と真珠美ちゃん、そして佐和ちゃんを並ばせて。


「謝らせてくれ。」


 そう言って…みんなで深々と頭を下げた。


「えっ、いいいいいや…そんな、いいですよ!!」


 陸ちゃんの腕から離れて、慌ててみんなの肩に触れる。

 顔を上げた面々の中…真珠美ちゃんは僕のあげたメガネで。


「島沢さん…すごく、カッコ良かった。」


 笑顔で言ってくれた。


「…ありがとう。あっ、タオルもありがとう。大事に使わせてもらうね。」


「あたしも、絶対CD買います。ずっと、応援します。」


 そう言ってくれた真珠美ちゃんと握手すると…


「あっ…お…俺も…握手してもらっていいですか…?」


 三男坊君にそう言われて、握手する。


「あ…じじじ自分…も…」


 続いて、次男坊君とも…


「…ほんと、カッコ良かった。鈴亜と…幸せにな。」


「…ありがとうございます。」


 流れで…邑さんとも握手して。

 この人、本当はすごくいい人なんだろうな…って、そんな気がした。


「あのー…それと…」


 その横から佐和ちゃんが申し訳なさそうな顔で。


「知花さんと…えーと…早乙女さん…?どこに…?」


 少しだけキョロキョロしながら言った。

 僕が会場を見渡して、知花とセン君を見付けて指差すと。

 邑兄弟と佐和ちゃんはそこに走って行って…なぜか二人に土下座してた。


 土下座された二人は何だか慌ててたけど、周りは大爆笑してて。

 その内…みんなと握手を交わして楽しく話してるようだった。


 …良かった。



「…まこちゃん。」


 遠慮がちに声に呼ばれて振り向くと、鈴亜。


「もう帰ったのかと思ってた。」


 僕が驚いた顔で言うと。


「一度みんなと帰ったんだけど…母さんが行っておいでって。」


「えー…朝霧さん大丈夫かな…」


 いくらステージの後でゴキゲンだからって、それとこれとは別だし…

 少しヒヤヒヤしながら鈴亜を会場から連れ出そうとすると…


「まこ!!」


「うわっ!!」


 後ろから羽交い絞めにされた!!


「お父さん!!」


 えっ…ええええっ!?

 朝霧さん!?


「まこ~…鈴亜をどこへ連れ出そうとしてたんや!?」


「あっ…い…いえ…ロビーに…」


「……」


「……?」


 朝霧さんが無言になって。

 僕は…振り向きたいんだけど、羽交い絞めが結構きつくて…


「…まこ。」


「…はい。」


「英雄ポロネーズ…さすがやったな。」


「…ありがとうございます。」


「…鈴亜の事、よろしく頼むわ…」


「……えっ?」


「ロビーは寒いで。ルームにせえ。」


 朝霧さんはそう言って僕から腕を離すと、ポンと背中を押してくれた。


「お父さん…」


「鈴亜、まこに送ってもらえ。まこ、飲むなよ。」


「は…はい!!」


「ほなな。」


「ありがとうございます!!」


「お父さん!!ありがとう!!」


 朝霧さんの背中にお辞儀して…僕は鈴亜と手を繋いで無人のルームに入った。


「…認めてもらえた。」


 僕がそう言うと。


「うん…だって…まこちゃんの英雄ポロネーズ、すごく…」


「すごく?」


「…優しかった。」


 英雄なのに、優しくちゃダメな気がしたけど…

 鈴亜がそう感じたなら、それでいいのかなと思った。


「…あらためて…まこちゃん、よろしくね。」


 鈴亜がそう言って、僕に頭を下げる。


「こちらこそ…」


「あと…これ。昨日渡せなかったけど…」


 鈴亜がそう言って、小さな紙袋を差し出した。

 そこには、鍵盤の形のクッキー。


「これ、鈴亜が?」


「うん。」


「ありがと…すごく嬉しい。」


 僕が笑顔でそう言うと、鈴亜は少し赤い顔をして。


「まこちゃんが笑顔になってくれて…あたしの方がすごく嬉しい…」


 両手で頬を押さえて…遠慮がちに僕の胸に来た。


「…僕、頑張るから。」


「…あたしも、頑張るよ?」


「……やっぱり、頑張らないでいよっか。」


「……ふふっ。そうね。」


「…好きだよ、鈴亜。」


「あたしも…大好き、まこちゃん。」


 久しぶりに…キスをした。

 何だか、初めてみたいな気がして緊張した。



 こうして僕達は鈴亜の花嫁修業と、僕のスケジュールなんかで8月に結婚する事になった。

 色んな人を巻き込んで、少しだけ波に飲みこまれたけど…

 絶対幸せになれるって自覚してる。

 だって、僕は…鈴亜が隣にいてくれると、何でも出来る気になるし。

 SHE'S-HE'Sの一員でいられる限り…

 それは、叶えられるって自信がある。


 だからこれからは…

 周りの人を幸せに出来るような…



 そんな人物になりたいなって思う。



 うん。




 ほんとに。





 37th 完

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いつか出逢ったあなた 37th ヒカリ @gogohikari

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