第4話 HALU

「 HALU 」


道端から

さようなら、もう雪は降らないと

排気音を立てて通り過ぎていく

赤いバイクに向かって叫んでいる


飛んでくる胞子たちが襟元を開け

ご機嫌如何なんて言っているのが

聞こえる


蝶が横切るのを見て

久しぶりに

水辺に行きたくなる


もぐらの住居

雲のほら吹き

トランペットのへっぴり音


真昼の太陽

霞がかかり

雪はかすんで手も届かない


どうしたらいい


YOU!


分からない

あいつもそいつもどいつもこいつも


いつの間にか

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