第13話

アルビオン制圧から4年がたった。今は1944年。俺は中佐から大佐に昇進しかつての部下達に大隊を任せ、参謀本部付の特務研究参謀として勤務している。

そんな時だった、隣国であり同盟国の連邦において政変が発生。しかも、大粛清の対象筆頭だったミハエラ・ニコラエヴィチ・トファチエフスキー将軍が共産党を打倒。共和制ルーシニア連邦を樹立した。共産党はウクラーナ共和国へと撤退。首都をキーフに遷都し連邦軍と戦闘している。完全に油断しており、1部の部隊は恥ずべき事に平時編制へと勝手に移行されていたのだから始末に負えない。

勿論、参謀本部は激怒。植民地戦争の英雄である、レットウ=フォルベク大将を司令官とするF軍集団と俺の指揮下にある、第101近衛魔導猟兵連隊。通信号ベルンを東部戦線に派遣した。ホトやルントシュテトを解任。新司令官にフォン・ボック元帥やマンシュターン大将を任命した。ウクラーナ方面は赤軍に防衛を要請し、南方派遣軍団ロメール中将を大将に昇進させ指揮下に南方植民地軍や中東植民地軍を配属しG軍集団を編成しコーカソス方面よりの攻勢を計画する。

連合王国軍にはバーラト方面から北進、扶桑皇国にはウラジオストーク方面でのシベリア攻勢を要請し、現在目下建て直し中である。


「親愛なる連隊戦友諸君。懐かしき、第一大隊戦友諸君。敗走し壊滅しつつある友軍の危機を救い、勝利に貢献する。素晴らしい、ストーリーでは無いか?」


『『『そうですな、大佐殿!』』』


まぁまぁな練度と士気か。


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帝国軍小火器における諸改革提議案

1.帝国軍歩兵火器新弾薬採用提言

7.62×39mmライフル弾の使用を提言す。

2.それに対応した歩兵向け半自動小銃の提案

同封の設計図を確認されたし。

歩兵向け半自動小銃

口径7.62×39mmライフル弾

装弾数10+1

全長1021mm

重量3.8kg

有効射程400m


魔導猟兵及び降下猟兵・山岳猟兵・猟兵向け自動小銃

口径7.62×39mmライフル弾

装弾数30+1

全長898mm

重量3.2kg

有効射程600m


新式ボルトアクション方式狙撃銃

口径7.62×54mm

装弾数5発

全長1230mm


新式携帯分隊支援火器

口径7.62×39mmライフル弾

装弾数100+1

全長1037mm


3.分隊編成の改革

分隊支援火器と半自動小銃の混成にすべき。分隊支援火器は約一個分隊1から2丁程度。


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4年間の戦間期において、数多の銃弾が生産され、歩兵火器を量産し東部戦線前線将兵は装備の変更は済んでいる。

魔導猟兵向けのライフルはStg2としてエジプトのAKMベースのMISR-10を採用した。


「レガリア01より02、03、04。対地攻撃せよ。」


火器のフルオート化は魔導猟兵の火力を向上させた。兵器の質は帝国軍が上。兵員数では辛うじて上か互角。兵員の質は連邦軍は上回っている。


部隊の自動車化は進んでおり、機動防御や遅滞戦闘で、防衛中。再編中の機動部隊の来援待ちである。何とかなるか?


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