スマホの通信制限下における小説投稿サイトトップページのロード時間比較

【報告】スマホの通信制限下における小説投稿サイトトップページのロード時間比較

【はじめに】

　wi-fiが使えない環境下でつい調子に乗って「ギガ」を使いまくったせいでスマホの通信限度を超えてしまい、以降はいつまで経ってもロードされないままアプリやゲーム、各地に投稿された小説やイラストを見なければならなくなる――毎月後半に入るといつもこういう状況になってしまう人、読者の皆様の中にも非常に多いかもしれません。

　そんな中で、カクヨムを始めとする小説投稿サイトは比較的画像よりも軽い「文字」をメインに扱っていることもあり、通信制限がかかっても安定して作品を閲覧できるのが利点だと自分は考えています。ただ、サイトによっては挿絵が挿入できたり広告が多すぎたり、様々な条件のせいで非常に重くなってしまう所もあるでしょう。

　そこで今回、主要な小説投稿サイトにおける「通信制限がかかった際のロード状況」、特に各サイトの看板となるトップページのロード時間を色々とまとめてみました。

　何かしら参考になれば嬉しいです。何の参考になるかは自分も分からないですが。

　なお、条件によっては以下に記す時間よりも速かったり遅かったりする場合がありますのでご了承ください。

【実験方法】

・計測：通信制限がかかったスマートフォンで各サイトのトップページへのリンクボタンをクリックしてから、ランキングやお勧め作品などページ全体が閲覧できるようになるまでの時間（ストップウォッチで測定）

・時間：PM23:00～AM1:00

・補足：ロード中である事を示すURL下の青棒が右端に辿り着いていなくても、ページそのものが見れるようになれば「完了」と見做す。ただし画像リンク（コンテスト宣伝、書籍化作品の宣伝など）が全て表示されていなくても文字リンクが表示されている場合、「（文字リンクのみ）」と記す。

【結果】

◇カクヨム：8秒 - 10秒（文字リンクのみ）

　「注目の作品」や「累計ランキング」など文字リンクのみの部分のロードはかなり速く、「コンテスト」に表示される画像もサイズが軽いのかあっという間に表示されました。ただしページ上部のスクロール画像のロードは逆に滅茶苦茶遅いため、場合によっては2～3分待つ必要があるかもしれません。

◇小説家になろう：10秒 - 12秒（文字リンクのみ）

　こちらもカクヨム同様、ランキングやお勧め作品など文字リンク表示されるのは非常に速いですが、ページの上部に表示されるスクロール宣伝画像（「今日の一冊」「ラジオ宣伝」など）のロードが非常に遅く、青棒が消失するまで待つ場合1、2分は優に超えるでしょう。

◇セルバンテス：10秒 - 11秒（※画像を含むページ全体の時間）

　最近出来たサイトという事もあり画像を使ったリンクが1つしかないためか、他のサイトと比べて青棒が非常に速く右端まで辿り着いていました。

　ただ、今後の展開によっては画像の使用が増えてロード時間が長くなってしまうかもしれません。

◇pixivノベル：12秒 - 14秒（※「小説」欄のみ）

　「イラスト」「マンガ」「小説」という3つの欄が同時にロードされる形になっていますが、そのうち一番早くロードが完了するのはやはり「小説」の欄のようです。

　あと何故かいつまで経ってもイラストやマンガの画像が表示されないのに上下の広告が真っ先に表示されるという何とも言えない事態がたまに起きるみたいです。

◇アルファポリス：8秒 - 10秒（文字リンクのみ）

　小説投稿サイトの重鎮の1つ。トップページのロード時間は上記のように速いのですが、googleで検索した場合最上位に出てくる「ログイン」ページに関しては、表示されるまで1分40秒もかかるほど重かったです。

◇エブリスタ：2秒 - 3秒（文字リンクのみ）

　ケータイ小説時代からの老舗だけあって、ページ自体の表示は非常に速いという結果が出ました。

　ただしトップページにずらりと表示される「書籍化作品」の表紙画像については数分間待つ必要があるようです。リンクだけは真っ先に表示されるのですぐアクセスする事ができますが……。

◆ノベルアップ＋：41秒（文字リンクのみ）

　5月にプレオープン、夏に本格開設されるという小説投稿サイト。

　他のサイトと比べてトップページのロード時間が何故か異様に長く、文字リンクが表示されるだけでもカクヨムや小説家になろうなど他サイトの3～4倍の時間がかかってしまいました。また投稿された作品に関しても、1つの話を読むために1分以上待つ事もあります。

【まとめ】

　通信制限という状況下、やはりどのサイトもそれなりにロード時間を費やしてしまうようですが、およそ10秒から15秒ほど待てば確実にトップページが表示され、見たい作品を選ぶ事ができるというのが今回の結果でした。ただし「ノベルアップ＋」に関しては小説という比較的データ容量が軽いものを扱っているにもかかわらず、スマホの通信制限下では非常に読みづらいというのが現状のようです。wi-fi使えばいいじゃん、やコンビニでギガ追加すれば？などと言われればそれまでですが――いや、もしかしたらそれを前提でサイトを作っているのかもしれません。

　ともかく、一部の例外を除いて通信制限をそこまで気にする事なく閲覧できるという利点が小説投稿サイトに存在するのは確実でしょう。誰もがスマホを持つのが当たり前となっている時代、ネット小説が発展・浸透する余地はまだまだあるのかもしれません。

　最後に。皆様、通信制限が起きないようスマホの使い過ぎには十分注意しましょう。

＜おわり＞