特別な、大切な、初恋。ずっとずっと、大切な恋。

好きな子イジメをしてしまう親戚の子どもを見て、かつての自分を思い出す中学生の啓太。特別な大切な初恋。ずっと謝れなかった。ずっと謝りたかった。はじめての『ごめん』に返ってきたものは――。

こちらは『初恋と幽霊』のスピンオフですが、単体でも十分に甘酸っぱい、ほほ笑ましい物語になっています。

またシリーズを読んでいると、そこに過去と未来の、なんともいえない懐かしさがプラスされて、しみじみとじんわりと感慨深い。

単独のほほ笑ましい初恋物語として。あるいはシリーズの入口として。シリーズ読破した方には嬉しいスピンオフとして。

このシリーズの、切なくて爽やかであったかい『空気』にぜひ一度触れてみてください。

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