第13話乗り切るしかない

「、、、金魚か」

唐琴さん来た「別に好きではないが、とのがこういうの好きだったな」


「そうなんですか」ぱああと顔を輝かせる使用人


「じつはーー、お嬢様もお好きなんですよ」

「ほう」

顎に手を当てるーーいいなずけ

「ほう、ただの愚物と思っていたが存外利用価値はあるか

見直したぞ、小娘」

むっとしたの、使用人

「利用価値ってそんなコマみたいな扱いやめてくださいよ、お嬢様は私らの

歌姫的存在なんですから」


前世――が、37独身は考えるそれって、てきなやつ、と

「出雲の阿国(おくに)もはだしで逃げだす、乙女なんですから」


ーー出雲の阿国、、、自分の作った踊りを全国に広め、はやらせ、踊らせたうえ

新しい、娯楽をつくった、超有名人

(さ、さすがに胃が重い、、っていうか、きりきりといたい)

「ほう、女中(使用人)にここまで好かれるとは、貴様見直したぞ」

――これで、実は金魚嫌いなんですと口にできなくなった

乗り越えるしか、ない「そうだ、お嬢様ーー今度二人で、一緒に餌をあげましょう」

乗り切るしかないーーいいなずけが、せっかくこちらを見直してくれたのに、失望されたくない、せっかく仲間になれる女の子にがっかりされたくない

「うん、いいよ(助けて、神様)」

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