第11話金魚

「父上、それは」

「おう、金魚だ――金魚ってのはなさかんっても、食ったりするものではなく」


ぶつぶつができるーー、「うわ、どうした」


ダメなんです、金魚だけはだめなんですーー見ているとなぜか謝りたくなる


すいませんすいませんすいませんと連呼したい気持ちになる

特に赤い金魚とか絶対無理ーー見るだけでにらまれてるような気がして止まらない


金魚の、斑点が体にできる夢を見たくらいーー前世から無🌟理

「いや~殿(藩主)が新しいものが好きでな~ひとつしいれてみたのだがどうだろう」

「い、いいんじゃ、、、ない、、、で、、、す、、、か」

筋肉ムキムキの父親は、娘の気持ちを悟らなかった

「それで父上、そのこれ、は」「うむ、しばらく、家で飼おうと思う」


ーーー水槽の用意がされていく、、、色は赤である


「慣れろ慣れろ慣れろ慣れろなれるんだ自分、、、怖くない、、怖くない怖く泣いたら怖くない」

部屋の隅でガタガタ震えるーーだが、ここで逃げていては、仲間集めでも逃げるのではないか

ぐっと、唾をのみーー水葬の前に行く「や、やあ、おはよう、、、ございます」

ジーっと見つめる金魚、、、ふらっ、、、「お嬢様---」

使用人の前で倒れる――使用人「金魚」の世話係の前で

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