第10話許嫁――②

お父さんとのお話はうまくいかなかったみたい


うーーん、唐琴さんまだ元服おとなと認められるもの済ませてないから、大人扱いされないしなぁ

「いたのか木偶女」

柔らかいハートに穴が開く、、、ごふ

「あ、お見送り」「結構だ」


「そうだ、一応お前に告げておくことがあるーー俺は、お前との結婚生活はいずれ破綻する、そんな気がする」

それは、桟も感じていた

「ではな、もう二度とその面を見たくない」


ーーどうすれば仲良くなれるんだろう、っていうかお父様たちが決めるから子供の私たちには選択権ない気もするんだけどね

あれかな?いやよいやよも好きのうちってやつ、、、だといいなぁ

(まぁ、たぶん違うんだろうけど)

仲良くなった使用人と、お話をする


「それで、嫌われてるんだ私、ううん私は嫌ってない苦手ってだけ、お父様にも考えがあるのだろうしそれに、武士の娘として世継ぎを残しーー家を継続させていく

それもわかってる、彼は能力もいいし――何より、部下からの信頼も厚い

彼が来れば、この家の繁栄も思いのままとなるーーでも、それがわかっていてもそれでも、ね」

「そうなんですか」

何も言わない彼女に感謝だ、だって何かしてほしかったわけではないから

ただ聞いてほしかっただけ

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