第9話 人を見かけで判断してはいけません

【8】 始まりの書


 ダイダス平原で、チュートリアルを受けていた玲奈と葵。


 ようやくこの世界が別の世界、異世界だと気付いた。


「か、帰れないという事は、もしかして魔王を倒さないといけないって言っていたあの意味は・・」


「ええそうよ。魔王を倒せば、元の世界に帰れるのよ」


「た、たた、倒せるのか?」


「・・・・倒すしかないのよ」


 葵の質問に、少しの間ができてしまう。


 アイドルという職業のりのに魔法少女という職業の玲奈。


 そして、正義のヒーローというよく解らない職業をもった葵。


 このパーティーで魔王を倒せるか?と聞かれたら、少しの間が出来てしまうのも無理がない話しである。


 しかし、倒すという選択肢しかないのだ。


「倒さないと、大好きなアニメもマンガもラノベも読めないのよ」


 このりのの一言に、泣きそうな顔をしていた二人の表情が変わる。


「そ、それは困ります!!」


「ク、ク、ク。案ずるでない人間共よ。我が本気を出せば、魔王などあっという間に倒してしんぜよう!」


 そんな三人のやり取りをみていたアリアは、大丈夫だろうかと心配になってしまった。


 三人に共通している事はアニメが大好きだという事なのだが、アニメが見たいから魔王を倒しに行くぞと張り切る三人を見ていたら、不安になるのも当然であった。


「あれ?という事は、アリアって・・」


「ん?妖精だって説明しなかった?」


「よよよよ・・妖精キターーーーーー♡」


「コ、コラ!やめんか」


 ビュッと駆け寄る玲奈に対し、びっくりしたアリアはりのの胸ポケットに避難した。


「ハァ、ハァ、ハァ・・」


 両手を挙げ、目線をりのの胸に集中させる玲奈に頭痛を覚えながら、りのは二人に告げる。


「とにかく!魔王を討伐する為の事を考えましょう」


「ク、ク、ク。ロールプレイングの定番ではないか」


 りのの提案に、葵は右目を抑えながら答えた。


「勇者や魔法使いなる者が、この世界を救うのだ!!」


 マントをひるがえしながら、左手を真っ直ぐ伸ばして宣言する葵。


「勝ったな。ガハハ」


「で?勇者や魔法使いはいるのかしら?」


 りの自身、言われるまでもなく分かっている事である。だからこそ、アリアに二人の職業を調べてもらったのだから。


「ちょ、ちょっと待って下さい!じゃ、じゃぁ…さっき言っていた魔法少女って・・」


「・・玲奈の職業よ」


 嘘をつく訳にもいかず、正直に話すりの。


 それに対し、葵が吹き出した。


「ま、魔法少女って・・プププ」


「笑い事じゃないわよ!アンタは正義のヒーローっていう謎の職業なんだから!」


「い、嫌じゃ!!わ、我は魔と契約し者。ダークヒーローならまだしも、何故正義のヒーローなのだ!!」


「し、知らないわよ!!」


 ダークヒーローが仲間になって、魔王討伐など出来るのかという疑問が浮かぶ玲奈は、新たな疑問をりのにぶつけた。


「じゃぁ、りのは何なんですか?」


 玲奈の当然とも言える質問に、葵と言いあっていたりのの動きがぴたりと止まる。


 しかし、答えない訳にはいかない。


「ア、アイドル・・」


「・・・」


 りのの発言を聞いた二人は短い沈黙の後、サッと集まる。


「聞きました奥さん?」


「アイドルですって・・プププ」


 まるで噂話しをする奥様方の井戸端会議のように、二人はヒソヒソと、チラチラとりのを見ながら話しこむ。


「魔法少女や正義のヒーローなんかに馬鹿にされたくないわよ!」


 顔を赤くしたりのの絶叫が、平原に響きわたるのであった。


 ーーーーーーーー


【9】人を見かけで判断してはいけません


 今後について話す三人であったが、話し込んでいた所為か辺りはすっかり暗くなっていた。


 時計を持っていない三人は、今が何時か分からない。その為、夕日を見ながら今がもう夕暮れ時なのだろうと判断した。


「ね、ねぇ?とりあえず一度、街に戻らない?」


「そうですね」


 りのの提案を受け入れる二人。辺りは暗くなりはじめている。真っ暗な中、知らない道を歩くのは危険であり、さっきみたいなモンスターに襲われてしまう恐れもある。


 その為、三人は一度街に戻る事にした。


 街に戻った三人であったが、当然お金がない。


 泊まる所はおろか、三人分の食事代すらままならない状況である。


「りの。さっきの酒場に行きませんか?」


 玲奈の提案に、首を横に振るりの。


「だ、駄目よ!あんな感動的な別れをした後に、どの面下げて行けるっていうの?」


「感動的だったか?」


 りのはミヤに頑張ってくる!っと伝えており、バーバラからも、頑張って来いとご飯まで貰っている。


 それがおよそ5時間前の話しである。


 恥ずかしくて行けないと言うりのの気持ちも分からなくはない。


「けど、知らない街で、知らない人達しかいないわけですし・・ん?ド、ドワーフキターー!!」


「こ、こら!待ちなさい」


 知らない人ばかりで怖い。と、言おうとしていた玲奈に納得してしまった自分が、馬鹿らしいと思いながら、走り出しそうな玲奈を捕まえる。


「知らない人が怖いんじゃないの?」


「な、何を言っているんですか?ドワーフはドワーフ。人ではありません」


「ク、ク、ク。ドワーフ族は温厚な性格の種族だと、ドラゴンファンタジー13で言っておったわ」


「ゲ、ゲームの話しでしょ!?大体、13で明らかになったのなら、12まではどうだったのよ!」


 街に戻った三人は、平原と同じように言いあっていた。


 そんな三人に、坊主に白髭しろひげを生やし、怪しいサングラスをかけた老人が話しかけてくる。


「お嬢ちゃん達。もしかして泊まる所が無くて困っているのかい?もしそうならウチに来るといい」


「ほ、本当ですか!?あ、ありがとうございます」


 老人の提案に喜ぶ玲奈は、深々と頭を下げた。


「待ちなさい玲奈!ちょっとこっちに来て」


「は、はい?」


 玲奈と葵を引き連れ、老人の耳に入らない距離まで離れると、ヒソヒソと話すりの。


「な、何でアンタは、ひょい、ひょいと着いて行こうとするのよ!」


「えっ?だって泊めてくれるって」


「バカね。いい?きっとエッチな事を要求してくるに違いないわよ」


「エッチな事ですか?」


「ほら見てみなさい?アロハシャツに亀の甲羅を背負わせたら立派な仙人じゃない」


 チラチラと老人を見ながら、りのはドラゴン◯ールのキャラクターで例える。


「ま、まさか・・」


 りのの言葉にカッと目を見開き、老人の方へとゆっくりと顔を向けながら玲奈は呟く。


「あの方もコスプレイヤーだったのですね」


「ち、違うわよ!!いい?泊めるかわりとしてきっと、パフパフとかを要求してくるに違いないわって、葵も何とか言ってよ」


 両目を瞑り、両腕を組んで沈黙している葵に、玲奈の説得の協力を要請するりの。


 りのに話しかけられ、沈黙していた葵はゆっくりと目を開いた。


「しろひげは海賊王に最も近い男じゃた」


「だ、誰がワ◯ピースの話しをしているのよ!大体あの老人と関係ないし」


 老人そっちのけでギャーギャー騒ぐりの達。


 そんなりの達に、再び声がかけられる。


「ワシはそんな事を要求したりせんわい。大体、お主のでは無理じゃろうて」


「あ"?」


 どうやら聞こえていたらしい老人の返しに、りのの目つきは鋭くなり、低い声で相手を威嚇する。


「ク、ク、ク。まぁ落ちつけペチャパイ」


「アンタもじゃない」


「あ"?」


「まぁ、まぁ、落ちついて。それでお爺さんはなぜ私達を泊めて下さるのですか?」


 睨み合うりのと葵をなだめながら、玲奈は老人に話しかけた。


「ほ、ほ、ほ。なぁに。ワシは宿屋を経営しておるのじゃが、人手が足りんくて困っておるのじゃよ。そこでじゃ。どうじゃ?少しだけ働いてくれたら一部屋無料で貸してやるぞ」


「ほ、本当ですか!?ありがとうございます」


 やはりいい人だ。


 玲奈は再度、深々と頭を下げる。


 睨み合っていたりのと葵も、老人の有難い申し出を受け、深々とお辞儀をしながらお礼を伝える。


「やはりコスプレイヤーに悪い人はいない」


 そんな玲奈の呟きを、二人は聞いた気がした。


 しかし、りのも葵もそれを否定しなかった。


 アニメやラノベ好きに悪い人はいないと、二人もそう思っていたからであった。


 ーーーーーーーー


【10】宿屋に泊まろう


 老人に連れられやってきた所は、ゲームや海外映画などで良く見る建物であった。


 具体的には、木造二階建ての建物であり、丸太を組み合わせて出来たような建物である。


「こっちじゃこっち」


 三人が上の方を見上げていると、老人から呼びかけられた。


「キャンプ場とかにもあるわよね」


「うむ。我の秘密基地であった」


「どういう事ですか?」


「別荘だって言いたいんでしょ。それよりほら、行くわよ」


「ま、待て!我の話しは終わっておらんぞ」


 葵の引き止める声を無視し、受け付けカウンター席に座る老人の元に行くりの達。


 りの達が近づくと老人は、一つの鍵を手渡してきた。


「二階の奥の部屋の鍵じゃ。とりあえず荷物とか、後は服装を何とかしてきなさい」


 りのはアイドル衣装であり、玲奈は水色のゴスロリ服。葵はマントを羽織っており働くのには不向きな格好である。


「す、すいません。私達冒険者でして、服がこれしかないんです」


 三人はどうするか目線で確認し、玲奈が老人に着替えがない事や、ない理由をまとめて話した。


「ほ、ほ、ほ。案ずるな。お主らの部屋のクローゼットに、メイド服が置いてあるわい」


「・・・何でそんな物が置いてあるのよ」


「フッ。ワシの趣味じゃ」


 りのの質問に、老人は少しの間もあけずに返す。


 着るのが趣味なのか、着せるのが趣味なのか。


 流石にどっちですか?などとは聞けないし、聞けたとしても聞きたくはない。


 そんな事を思いながら、りのは貰った鍵を受けとって2階へと歩いて行く。


 玲奈がやはりコスプレイヤーか!?という呟きを発し、絶対に違う!!っと、りのが言い放ったのは、老人がメイド服を着ている姿を想像したくなかったからであった。


 ーーーーーーーー


 奥の壁側の扉の鍵を開け、部屋の中に入る三人は固まってしまう。


「お、おい?我の目がおかしくなったのか?」


「いいえ。あのジジィ何て事を」


「ま、まぁ、まぁ。とりあえず私は、ここでいいですよ?」


 玲奈はそう言うと、部屋から入って直ぐのベッドにダイブする。


 当然、それを見たりのが待ったをかけた。


「ま、待ちなさい!何しれっと、場所取りしてるのよ」


「……なら我は、こっちでって、うわぁ」


「アンタもどさくさに紛れて何するつもりよ」


「わ、私はベッドじゃないと寝られないんですーぅ」


「わ、我もじゃ!言っておくが、1人じゃないと寝られんからな」


 何をもめているかと言うと、この部屋には2つのベッドしか置いてなかった為、誰がどのベッドで寝るかでもめているのであった。


「わ、私だってそうよ!椅子に座って寝るなんて出来ないわよ」


「嘘じゃ嘘じゃ。ふぁ〜。うるさくて寝られやせんわい」


 りのの熱弁をさらりと否定するアリア。


「授業中、寝ておるじゃろ?」


「そ、それは机があるからで・・」


「電車の中にもあると?」


「・・・ぐっ!?何故それを」


 アリアの質問に固まってしまうりのは、少しの間をあけて質問する。


「そりぁワシが天才だからじゃな」


 両手を腰にあて、えっへんと胸を張るアリア。


「だ、だって電車のあの揺れが・・ね。ねぇ?二人もそうよね?」


 チラっと二人を見るが、葵も玲奈も目を合わせようとしない。


「と、とにかく、じゃんけん!じゃんけんで公平に決めましょう。一人は入り口の所、後の二人は窓側に一緒に寝ること」


 本当であれば、誰か一人が椅子か床で寝てほしい所なのだが、もし自分が負けてしまったら?そう考えると、葵も玲奈も反論しなかった。


「じゃぁーん、けぇーん!ぽん」


 りのの掛け声の後に続く二人。


 宿屋の老人から布団を借りて、一人は床で寝るという選択肢もあったのだが、残念ながら三人ともベッド以外で寝たことがなかった為、誰一人としてその事に気がつかなかった。


「ク、ク、ク。勝利こそ我に相応しい」


 葵だけチョキを出し、後の二人はパーを出した為、勝負は一瞬で終わる。


 一人で寝る権利は、葵が獲得した。


「ぐぐぐ。し、仕方ないわっていうか、そもそも何で2つしかベッドがないのよ」


「うむ。我が教えてしんぜよう」


 りのの呟きに答えたのは葵であった。


「ドラゴンファンタジーをプレイした事があるか?または、他のRPGでも良い」


「・・・ある事はあるけど」


「私もです。ビビアンのコスプレしてました」


 葵は何故か、ゲームの話しをしだした。玲奈の言うビビアンとは、ドラゴンファンタジー13のメインヒロインの踊り子であり、葵は勿論だが、最新作の為、りのもビビアンは知っていた。


「ふむ。それでな…宿屋に泊まって朝起きると、1つのベッドから勇者パーティが4人ぞろぞろと出てくるのじゃ。な?まさか4人が同じベッドで寝ていたのか?勇者以外女の子なんだぞ!?」


「・・・知らないし、超どうでもいい」


 決してゲームを作っている会社が手抜きをしているわけではなく、そんな事を気にする方がおかしいのだ。


 大体ベッドが4つあったら、毎回ベッドに近づいて、4回も調べるボタンを押さないといけなくなってしまい、正直、面倒くさい。


「おぉーーい。まだかぁーー!」


 そんなどうでもいい事を話していると、下から老人の呼ぶ声がする。


「すいませーん。すぐに降りまーす」


 りの達は着替えに来たのであって、決して寝る場所でもめる為に来たのではない。


 三人はメイド服に着替える為にと、クローゼットを開け、着替え始めた。


 やはりというべきか、コスプレしなれている玲奈と、アイドルのイベントなどで着なれている(決して自分から望んでいない)りのは手際良く、あっと言う間に着替え終わった。


「ん?どうしたの葵?」


 一生懸命着替えているのだろうが、全く先にすすまない葵を心配して、りのが声をかけた。


「うぅぅ…。ふー。やはり無理か」


「無理って、ふふ。まさかお腹まわりがキツイとか言わないでよ」


 りのはアイドルとしての職業柄、スタイルの維持は完璧である。また玲奈も、完璧なコスプレをする為に少しの体重変化はあるが、基本的には完璧である。


「うん?あぁ。ここじゃここ」


「・・・あ"ん?ナメてんの?」


 胸が苦しいと主張する葵に対し、低い声で睨みつけるりの。バッと葵に近づくと、葵の胸を鷲掴みしたりのは、固まってしまた。


「わ、私よりある・・だと」


「痛いわボケ!」


 思いっきり揉まれた葵は、りのの頭をはたいた。


「嘘よ嘘。こんなロリッ子族に負けてるだなんて」


 ボソボソと呟くりのは、クルッと玲奈の方を向く。両手を相手の胸の位置にあげ、ゆっくり、ゆっくりと相手に近づいて行く。


「ふぇ?え?えぇぇえ!?」


 鏡の前でポーズをとる玲奈の背後から、奇襲をかけたりのは、再び固まってしまう。


「嘘だ!嘘だ!嘘だーーーーーー!」


 りのの胸が一番小さかった。


「おかしい、おかしい。酒場で見た時と違うだなんて」


 落ち込むりのに対し、かける言葉が見つからない二人はどうすべきかと、アイコンタクトをとる。


「ね、ねぇ、りの?とりあえず宿屋の主人が呼んでますし、行きましょう」


「ク、ク、ク。我等は成長期。まだまだこれからではないか」


 葵の言うように、三人はそこまで大きさは変わらない。見ただけでは分からない。それに三人は17歳とまだまだ若い。


「・・・ホント?」


 希望はあるよ?と言う言葉に反応するりの。


 ここぞとばかりに、二人はりのを励ました。


「そ、そうですよ!それに私たちってそこまで変わらないじゃないですか」


「うむ。我等は同士だ。そう!ペチャパイ同・・・ふぐっ。自分で言ってて落ち込むぞ」


 りのを励ましていたはずが、葵まで落ち込んでしまった。


「私もう疲れたから寝る」「我もじゃ」


「ちょ、ちょっと待って下さいよ!下で主人が待ってるんですよ!?」


 メイド服を椅子の上に放り投げると、二人はベッドに入って行く。それを見た玲奈は慌てて起こそうとする。


「いい玲奈?いま私達はこんな格好だから。ぜぇ〜ったいに、鍵を閉めるのよ?」


「ち、違いますよ。泊めてもらう条件で、働かないとダメなんですよ?」


「交代でやるというのはどうだ?どうせ店番か何かだろ?魔力の補給に時間がかかってしまうから我は最後な」


「だ、だからですね・・はぁ。分かりました。私から明日にしてもらえないか聞いてきます」


 玲奈はしぶしぶ部屋を出て行く。


 カギーっと言う声が後ろから聞こえてきたが、玲奈はそれを無視した。


 鍵を閉めてしまうと、二人は自分が帰って来た時に寝られてしまうと考え、玲奈なりの少しの抵抗であった。


 ーーーーーーーー


 下に降りた玲奈は、泊めてくれると言ってくれた老人に、申し訳なさそうに声をかけた。


「ほ、ほ、ほ。なぁに気にせんでよい。お主等に頼みたい事は明日にするとしよう。玲奈といったかの?」


「は、はい」


「お主も今日は休むとよい。いい夢を見なさい」


「あ、ありがとうございます」


 何て優しい人なのだ。


 玲奈は明日から頑張ります!と告げて、ニコニコしながら部屋へと戻って行く。


 店主である老人の口元が、ニヤリとした事に玲奈は気づかなかった。

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