第16話 恩田さん、スパルタ過ぎ

 ちわっす、あたいだよ。


 あたいはねえ、故大瀧詠一氏に倣って、今後は『勉強家』を名乗るよ。えっ、どこかの誰かも自称してる? うーん、そこは鷹揚に行くわ。


 恩田陸『消滅』上下巻をすごい勢いで読み終えたわ。だってさあ、スピード感を出すためなのかなんだかよくわからないけど、上巻の後半から、一行空けがなくて、新しい章にも変わらないから、やめるさあ、いいキリがないのよ。そうすると、あたいの集中力の限界まで、ページをめくっちゃうわけ。でも、結局は天文学的な章と章の間隔の長さに、ギブアップ。ページの文頭など、実にキリの悪いところで、中断になっちゃう。恩田さんは面白いから許すけど、他のつまらない作家がやったら三味線のバチで頭皮を切り裂いてやるわ。傷害か傷害致死? とりあえず「殺意はありませんでした」って言う。結局、三百ページ超の下巻、四章しかなかった。しかも、一つはほぼエンディング前よ。実質三章。昔、流行った『 ビリーズブートキャンプ』並みのスパルタ。しかも、この小説、あとがき読んだら、なんと、新聞連載なんだって。いくらでも行を空けられるよ。

 さらに、あとがきを読んで行くと、この小説、恩田さんはSF小説だって言うのよ。はあ? 読み終わるまで、そんなこと考えもしなかったから、びっくりしたわ。まあ、内容は言わないのがマナーだからね。恩田さんは「うまく着地できた」って満足そうなんで、いいんじゃないの。次は立て続けに『蜜蜂と遠雷』ね。あたいか、どっかのクマの化け物が、「蜜蜂」のことを「蜂蜜」って書いたかもしれないけど、気づいた人がいたら、自己満足をしな。賞品なんて出ないよ。『蜜蜂と遠雷』はまたしても上下巻で、『消滅』より一冊が厚そうに見えるわ。頑張って、五月の『ハルヒ』発売日までに読み終わりたい。そのあと、『ハルヒ』四冊ラストスパート。続刊は期待薄だから、あたいのラノベ人生終了。


 話変わって。

 夕方、冷凍のチジミを食べながら、ヒマつぶしにニュース観てたら、福島の小学校の校庭で、つむじ風が発生して、その学校、たまたま運動会やってて、テントがぶっ飛んじゃって、十二人もけが人が出たんだって。結構怖いね、つむじ風。そういえば、俳優池部良が『そよ風ときにはつむじ風』って本書いて、売れてたけど、子供たちにトラウマを与えるから、この学校の図書館にはおけないね。あんまり笑えない。

 池部良からの発想で、女優池内淳子さんを思い出したんだけど、2010年には亡くなっていたのね。九年も前だ。日本の肝っ玉かあさんの代表だった京塚昌子さんも突然、表舞台から消えちゃってねえ……ああ、伝聞ですよ。この前のレコード、CDで、あたいの年齢わかると思ったけど、あんなの、今でも金さえあれば、いくらでもAmazonで取り寄せ出来るわ。だから、やっぱり正体不明ね。確かに、ブレてるわ。相当ね。


 なんか、あたいのミュージックフェアでMr.Children最高とか言ってたけど、あたい、ほぼ、ベスト盤しか持ってなかった。これはファンじゃないね。知らない曲がいっぱい。でも買えない。掟破りのBOOKOFFもさあ、価格が高いの。やっぱり買えない。さみしいわ。

 はい、さようなら。

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