第3話 佐藤先輩とのおはなし…?


「…これにて入学式を終わります」


校長のせいでクソ長引いた入学式がやっと終わった。

俺は涼ねぇに呼ばれてたことを思い出して、仕方なく生徒会長室に向かうことにした。


「コンコンコン」


俺は生徒会長室のドアを3回ノックした。

すると中から出てきたのは涼ねぇではなく、髪の長いおっとりした感じの美人な先輩だった。


「神原ジュンさんですね?お待ちしておりました。

奥で生徒会長がお待ちです。」


「あ、はい。俺が、じゃなくて!僕が神原ジュンですけど…。

失礼ですがあなたはどちらさまですか?」


「失礼いたしました。私は3年D組の佐藤夏恋です。生徒会では副会長に任命されています。主に会長の補佐を行っているため神原さんの事はよく伺っております。」


「そうでしたか…。すみませんでした。って、涼ねぇから話を伺っているということは、僕の素顔も知ってたりしますか…?」


「‥‥‥‥」


「あの、別に怒ったりしないんで教えてもらえませんか?」


「…ハイ。顔写真も見させていただきました。」


「はぁ…」


「っっ!!!すみません!!!」


「あぁ、そこまで気にしてないので大丈夫ですよ。

でも、俺の顔写真を俺が許可してないのに見せた涼ねぇには後でお仕置きしなきゃな」


「一人称が…」


「あぁ、実は姉との約束で姉が海外から帰ってくるまでは陰キャのフリをしなければいけなくて…。

俺っていうよりは僕って言った方がいいのかな~って思って僕にしてたんですけど、

俺の事知ってる人に対しては別にいいかなって思ったんで。」


「なるほど…」


佐藤先輩といい感じに話し込んでいると、部屋の中から、



「お~い、ジュン君!はやくこっちにきて~」


と言う涼ねぇの声が聞こえたので、俺は涼ねぇにどんなお仕置きをするのか考えながら部屋の奥へと進んでいくのであった。

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陰キャのフリをしている僕が学園の3大美女を攻略するまでの話 @iomina

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