第2話 入学式

「え~、本日はお日柄も良く……」


始まったよ、校長の長話タイム…

どこの学校でも校長は話が長いものだよなぁ。

あぁ、校長の話が短い高校に入学すれば良かったなぁ~



俺は愚痴りながらも優等生のふりをして真面目に話を聞いた。

まぁそれはただの建前だから内容は全然頭に入ってないんだけどね(ゝω・)vキャピ

ってか朝のことといい、俺はだれに話してるのだろう…



「それでは次に、生徒会長からの式辞が送られます…」


おっと、そんなことを考えているうちに生徒会長のお出ましだぜ!

実はな、ここの生徒会長は俺が小さいころにずっと遊んでいた

涼ねぇこと 南条涼音 なのである。

顔はマジでそこらのアイドルとかが裸足で逃げだすような感じなのよ!

3歳のころから遊んでいて、「大きくなったら涼ねぇと結婚するんだ!」

と約束をしているまでである。そんな涼ねぇは今・・・


「わたしの名前は南条涼音よ!この私立梅咲高校の生徒会長をしているわ。

あなたたちがどんな高校生活を送るかは自由だけれど、暴力事件などにはくれぐれも巻き込まれないようにしなさい。高校生は一番危ない時期なんだから!

べ、別にあんたたちを心配してるわけじゃないんだからね!」


な、なんなんだこの変わりようは…

小さい頃は


「わたし、じゅんくんだいちゅき!」


ってなかんじの清純派美少女だったのに…

なんでこんなツンデレになってるわけ?!

俺とすずねぇ三日に一回くらいあってたけどこんなキャラじゃなかったよね?!

もしかしてキャラ作ってんのか…?


「あっ、それと神原ジュンって人は入学式終わったら生徒会長室にくるように!」






え、なんか俺の名前が呼ばれた気がする…

【あー、説明し忘れたが俺の名前がめっちゃ日本人っぽいって思った人に言いたいことがある。本当の名前はマジで日本人感が無さ過ぎて笑えるから、みんなに覚えてもらいやすくするために日本語Verの名前を考えたってわけさ。】



「おーい!神原ジュン!返事はどうなのよ!」


「ふぁい!」


ビックリして変な声が出ちゃったじゃん!

てかみんなの視線が集まってるし…

はぁ、姉さんが帰ってくるまで陰キャのフリしなきゃいけないのに、初日から目立っちゃったよ…















姉さんが帰ってくるまでちゃんと陰キャのフリを出来るかどうか、不安に感じたジュンであった。








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