第4話 愛してるって・・・

あの日・あの時、主人に付き添ってもらい病院に行きました。


「ここ1年の検査結果で言えることは "孤発性痙性対麻痺" 両下肢の機能全廃です いまは杖を使わなくてもあるける状態ですが 次第に杖も必要になり そしていずれかは車いすになるかと思います」


アタマの中は真っ白になりました。 ナニよりも、これからのこと浮かび、ナニも考えられずに茫然としてました。


「ご主人 奥さまの身体障がい者手帳の申請 されますよねっ」

「はい お願いします」

などの、担当医と主人の会話で現状に意識が戻りました。


申請書に必要なことを書き、その後は担当医に手渡ししました。


会計の済ませ、処方箋を持ち調剤薬局でお薬をもらい、お家に帰る車の中で・・・、


「こんなカラダになっちゃって ごめんなさい」

「遺伝性でもないし 感染でもなく 発症原因が不明なんだから 責められないよっ」

「でも 前みたいに・・・」

と言いかけた時に、

「ぼくは 中学の入学式の数日前に出会った時から 好きだった そしていまも好き だから・・・」


中学・高校・大学生時代に、恋愛関係があるお付き合いしたこともない近所の友達な関係、それでも主人はわたしのことを好きでいてくれた。


特別養子縁組でわたしたちの子供になった娘と1年前に生まれた息子、ナニをどう話して良いのか分からずいましたが、


「子供たちには ぼくが話すから 大丈夫だよっ ぼくは〇〇(わたしの名前)を愛してるから」

と・・・、


ホントに嬉しかった


いま思うに・・・、主人に愛されて、子供たちにも愛されてるわたし、

それに応えられるように、負けないで笑顔で生きることが必要です...。


身体障がい者手帳を申請して2年後・・・、指定難病申請・・・脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く)で

なんだか難し病名、他人に説明は難しいですよ...。

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