龍を宿した家

招かざる客、迷惑ですよね。実際いますよね。僕も学生時代困りました。でも、最後の一発逆転が物語を引き締めています。
予言を信じる貴族の気持ちも解らなくもないです。でも、もっと慎重に行動すべきでしたね。
三周年ですか。長いようで短いです。僕もカクヨムには長いことお世話になっています。

ありきたりな設定ではなく、独自に構築された世界観。
短編ながらもどんでん返しを設けられており、よくできた構成になっていると思います。

龍あり、予言あり、記憶のない少年少女あり！
短編なのにてんこ盛りなファンタジー小説です。
文章も読みやすくて、サクッと最後まで読めちゃいます。

物語の構成、序破急でいうと破が良かったと思う。
４０００字の中での展開をどうするか悩みどころだとは思いますが、さすがだと感じます。

貴族が出てくるので舞台は中世辺り、龍がいるのでファンタジーな世界。
剣と魔法の世界が好きな方は読んでみてはいかがでしょうか？

これぞ短編！と思うような素晴らしい内容。

是非、その目で見届けてほしい。

読んでいる途中は、か弱い少年少女がぁー、ああ可哀想に、と思っていたのにもかかわらず……

読後感爽快です。

サクサク読める文章で、しかし引き込まれる物語です。
そしてやっぱりオチが面白い！
人の姿としていても人とは限りません。
ご注意、ご注意。

最後まで楽しく読めます。