クエスト15:真なる詠唱を行使せよ


《聖剣教団》の魔法部隊、白魔導兵団の中隊長を務める男は、ほんの数秒前まで人生の絶頂にあった。少なくとも本人はそう確信し、有頂天だった。


 なにせ、教団が最重要危険因子だと抹殺命令を下した異端者どもを、自分の手で処分する機会に恵まれたのだから。


 聖騎士に昇格すらできなかった浪人、落伍者のたかが暗黒騎士ごとき。なぜ教団がそうも危険視するのかは疑問だったが、そんなことは些事に過ぎない。重要なのは、ここであの暗黒騎士を始末すれば大手柄だということだ。


 剣を振り回して粋がる野蛮な聖騎士団の面目を潰し、白魔導兵団の地位も上がる。

 これほどの貢献、大隊長への昇格程度では収まるまい。上手くいけば団長……穢れを知らぬ乙女《白魔導士》殿の側近になれるかも。


 そしてゆくゆくは、あの厳粛な法衣の下へ手を忍ばせられるような関係に……そうだ、自分は中隊長などという身分で終わる男ではない。あの乙女の隣、兵団の団長、教団のトップ、いいや世界の頂点こそが相応しい――


 謙遜・自粛などといった感情が『漂白』して久しい男は、際限なく増長し慢心する。


 伝聞でしか存在を知らぬ魔族がいたときは、実のところ内心震え上がった。しかし詠唱なしでは魔法も使えぬ低能とわかってしまえばもう怖くない。むしろ自分の功績に華を添える、またとない獲物だ。


 後は従順な部下に命じるだけで、異端者どもは骨も残さず消し飛ぶ。

 ……はずだったのだが。


「え? え? な、なにが起こった? 貴様ら、一体なにをしたんだ!?」

「なにって、ただの詠唱だよ。貴様が知る幼稚な補助とは違う、本物の詠唱だがな」

「で、デタラメを言うな! 詠唱なんかでこんな真似ができるものか! いや、今のはただのまぐれに決まってる! お前たち、もう一度だ!」


 男は叫び、隊員たちに唾を飛ばす。

 命令に従って隊員たちは再度、一斉に魔法攻撃を放った。ご丁寧に、使っている魔法の種類も階梯も先程とそっくりそのままだ。


 そして結果までが、精巧な写本のごとくそのまま再現される。

 異端の暗黒騎士――タスクの一言で、全ての攻撃が霧散した。


「【散れ】……撃つだけ無駄だぞ。どれだけ魔法攻撃に威力があっても、その魔法攻撃をコントロールする力が弱すぎる。だから簡単に俺が制御を奪い取れるんだ」

「コントロール? 制御? なんだ、一体なんの話をしている!?」


 男は夢想からかけ離れた現実に喚き散らすばかりだ。

 氷の城壁が左右に割れ、前に進み出たタスクは静かに語り出す。


「言霊って概念を知ってるか? 言葉には力が宿る。嘲り蔑みを込めた悪罵は聞く者の心を傷つけ、想いを綴った恋文は読む者の心を揺り動かす。極端な話、詠唱って要するに高度な暗示なんだよ。ヒトや動物ばかりか、意思を持たない水や風といった自然、果ては世界そのものに働きかける域にまで昇華された強制命令。それこそが本物の詠唱」


 こともなげにタスクが告げた内容を、男は理解できなかった。

 否、男は代々《魔法使い》を輩出している高貴な生まれ。理解できるだけの教養はある。しかし男の理性とプライドが理解を拒んだ。


「詠唱の本質とは大仰な文章でも豊富な語彙でもない。力ある言葉を紡ぐ、特別な発声法だ。つまり真の詠唱は『頭』じゃなくて『喉』で綴るんだよ。これが世界を知り、世界を紐解き、世界を従えんとする魔道の真髄――《真言詠唱》だ」


 深淵へ誘うような、厳かな低い声音でタスクは告げる。魔法使いであればもっと聞きたいもっと知りたいと耳を傾けずにはいられない、魔性の囁きだ。

 しかしそれも、白に染まった男の心にはまるで響かない。


「うううう嘘だ虚言だ事実無根だ! 《上位魔法使い》の私が知らないような知識を、貴様のような下賤で卑しい、暗黒騎士ごときが知っているはずがない! 高貴な生まれで《上位魔法使い》の私が知らない魔道の知識などあるはずがない! よって貴様の言葉は全て嘘っぱちだ! それ以外ありえない! あってはならない!」


 魔道を志す者としての探求心、好奇心、知識欲……今やすっかり色褪せたそれらより、絶対強者気取りの傲慢さが圧倒的に男の心を占めていた。


 男は幼児のごとく地団太を踏み、髪を振り乱し、怒鳴り散らす。

 しまいには、完全な八つ当たりで隊員たちを蹴りつけた。


「お前たちのせいだ! 全部全部、お前たちが不甲斐ない役立たずなのが悪いんだ! この馬鹿! 無能! 怠けてないでもっとしっかりやれ!」

「……癇癪起こした挙句に責任転嫁ときたか。救えない馬鹿だな」


 タスクの声音が危険な響きを帯び、その体を黒雷が走るが、男は気づかない。

 理不尽な扱いをされながらも隊員たちは文句一つ言わず、三度目の魔法攻撃を放った。


 しかし明らかに威力が落ちている。中には魔法の発動自体失敗した者までいた。

 ただでさえ魔法は他のスキルよりも激しい消耗を強いる。それを間も置かず立て続けに行使したせいで、魔法を正常に構築できないほど疲弊しているのだ。


 本来ならば三組の隊列に分け、休憩・構築・攻撃を交代制で行い連続攻撃する『三段撃ち』が魔法部隊の基本戦法。しかし今の男にはその基本を思い出す余裕も、隊員たちのコンディションを顧みる配慮も欠落していた。


 そして結果、さらに男の理解を超えた光景が展開される。


「【俺に従え】」


 そう告げたタスクの眼前で、全ての魔法攻撃が静止したのだ。炎は燃えながら、風は吹き荒びながら、空中の一点に留まり動きを止めている。

 男は最早、カクンと顎を落とすしかなかった。


「言っただろ。簡単にコントロールを奪えるってな。――冥土の土産に見せてやるよ。真言詠唱による真の魔法ってヤツを」


 おもむろに両腕を広げ、タスクが詠唱を始める。

 特に大声を出しているわけでもないのに、驚くほどよく通る……それこそ、世界の隅々にまで響き渡るような声で。


「【温もりを与える火】【潤いをもたらす水】【実りを授ける土】【導きを指し示す風】【我らに恵みをくださる大自然の御力よ】【汝こそ世界の光】【汝こそ世界の慈愛】【汝こそ全ての生命に降り注ぐ祝福なり】」


 朗々と紡がれる、祈りにも似た賛美の詩。

 火が、水が、土が、風が、まるで喜び踊り回るかのようにタスクの周囲を舞う。

 どこか神秘的な光景に、操り人形のような有様の隊員たちさえ目を奪われた。


 しかしタスクの口調がガラリと変化し、舞い踊る火たちもその色合いを変える。


「【されど祝福は反転する】【光は闇に】【慈愛は憤怒に】【恵みは災いに】【その火は命を焼き尽くす】【その水は命を呑み込む】【その土は命を圧し潰す】【その風は命を切り刻む】【老いも若きも】【男も女も】【善も悪も】【全てを区別なく】【全てを平等に】」


 怒りに満ちた呪詛が大気を震わす。その震えに呼応するかのごとく、荒れ狂う自然はまさしく恵みから災いに変貌を遂げつつあった。

 火は火災に。水は津波に。土は地震に。風は竜巻に。


 タスクが言葉を紡ぐほどに空間は圧を増していき、通路の壁や床に亀裂が走る。

 個々で軽く町を滅ぼす災害が、一つの塊となって局地的に発生しようとしていた。


「なんなんだ……一体なんなんだ、これは!? 知らない、こんな魔法は知らないぞ!?」


 このような超常現象は、男が知るどの【魔法】系統のアーツにも該当しない。

 混乱と動揺のあまり、男は攻撃の指示も出せず頭を抱えた。

 ……尤も攻撃したところで、タスクの詠唱が発する『圧』に弾かれ届きはしないが。


「真言詠唱が無詠唱に勝る最大の点は『自由度』にある。【魔法】スキルさえあれば、誰でも最大一〇階梯の魔法攻撃アーツを獲得可能だ。しかしそれは言い換えれば、最大でも一〇種類の魔法攻撃しか覚えられぬということ。真言詠唱を用いればその枠に縛られず、状況に応じて自分が望むままの魔法を構築できるのだ」


 詠唱中のタスクに代わり、魔族の女――エルザが男の疑問に答えた。

 しかし、やはり異国の言葉でも聞かされているかのようで、男はもう笑うしかない。


「無論、紡いだ言霊を具現化するだけの力は求められるが、な」


 やたらと自信に溢れたエルザの頬に、一筋の汗が伝う。

 詠唱が佳境に入ったタスクの背に彼女が向けるのは、戦慄の眼差しだ。


「【これこそ我が畏怖】【これこそ我が憧憬】【我が畏れ憧れる暴威なり】【我が目指す力の頂きなり】【善悪を超え】【正邪を超え】【あらゆる人の理を踏み砕いて】【この煩わしき世界に終焉を告げる福音なり】【龍の姿を借りた災禍の化身なり】【我が憤怒によって今ここに】【その偉大なる暴威の一端を顕現する】……!」


 狂喜の熱に浮かされながら、闇色の騎士は異形の影を纏って嗤う。十字に裂けた、ヒトならざる眼がこちらを睨む。


 されどそこに嘲りはない。あるのは全てを破壊し尽くさなければ治まらない憤りと、それを成し遂げる暴威への崇拝。その信仰に応えるかのごとく、黒雷によって縁どられた自然災害の塊は、雷の眼と牙を光らせる龍の顎を象っていた。


 恐ろしい。恐ろしい。オソロシイ。オソロシイ!


 男はようやく悟った。自分は、決して手出ししてはいけない怪物を相手にしていたのだと。しかし悟ったところで時既に遅く。


「【災禍よ在れ】【カラミティバースト】――!」

「う、うわああああああああァァァァァァァァ……!」


 解き放たれた災禍が濁流となって男たちを呑み込む。

 男は不幸にも即死できず、数多の災害を一度に味わいながら、恐怖と苦痛の中でじっくりと死んでいった。





「――まあ、あのバカ隊長が指摘した通りの弱点があるのも事実だがな。詠唱の内容で効果バレバレだし、詠唱が長いほど対処する余裕を与えることになるし。詠唱と無詠唱はどっちが上も下もない、互いに一長一短っていうのが正しい評価なんだよ」

「いや、この惨状を前にそう付け加えられてもよぉ」

「説得力の欠片もありませんね」

「オーバーキルってどころの話じゃないナ、これ」

「うむ、わらわも通路が崩壊するのではないかと、ちょっぴりヒヤリとしたぞ」


 若干引き気味の仲間たちに、俺は返す言葉もない。


 即興で組み上げたオリジナル魔法【カラミティバースト】は、火災と津波と竜巻と地震がいっぺんに通り過ぎた後のような光景を作り上げていた。通路の壁も床も天井も深々と抉られ、所々が焼け焦げたり凍りついてたりしている。


 詠唱にこそ加えていなかったが、吹雪や雷も混ぜて放ったからなあ。真言詠唱と無詠唱は同時に使用可能だから、あえて詠唱でミスリードを誘う戦法もあるのだ。

 まあ今回は、純粋な火力で敵を跡形もなく消し飛ばしたわけだが。


「あー、悪い。できるだけ派手なヤツぶちかまそうと思ったら、ついつい詠唱に興が乗っちまってな。これでも魔力は抑えた方なんだぞ? あの大袈裟な詠唱がそのまま具現化してたら、この階層が崩壊するところだしな」

「加減してこれっつー時点で十分に恐ろしいわ!」

「それに詠唱の内容も随分と不穏でしたが……」

「あんた、後半の詠唱で自分に暗示かかってたわよ? 私にはあんたがどっちに転ぼうが関係ないけど、自分で自分のタガを外しかけてどうするわけ?」


 うーん、反論できない。

 特にフラムが言う通り、後半の詠唱は完全に余計だった。騎士であるために封じている『願望』を、自分から引きずり出そうとしたんだから本末転倒だ。


 闇の力が進化した分、精神に及ぼす影響も大きなっている。

 もっと精神を強く持って、これまで以上に自粛を心がけないとだなあ。


 ――つーか予想はしていたが、誰も《真言詠唱》そのものには驚いていない。アスティやフラムなんてさりげなく最初から活用していた。聖王国では存在も知られていない真言を、だ。深く詮索する気はないが、まーた謎が増えたな。


「……ん? おっ、おおおおお!?」

「む。どうしたのだ、ニボシ? そのように興奮して」


【カラミティバースト】の破壊痕をしげしげ眺めていたニボシが、急に目の色を変えて走り出した。抱きつく隙を窺っていたエルザが後を追い、遅れて俺たちも続く。


 ニボシが飛び込んだのは、通路の脇にポッカリ空いた部屋の入口だ。

 どうやら偽装の壁で隠されていたのが、俺の魔法に本来の壁ごと抉り取られたことで、露わになったらしい。


「アレは、隠し部屋でしょうか?」

「正確には教団が隠蔽していた部屋の一つだろうな。教団にとって不都合な、けれど破壊したりして証拠隠滅することもできなかった『ナニカ』が残っている……そう俺は睨んでたんだが、はてさて実際のところは、っと」


 あまり期待はせず部屋に入って、俺は息を呑んだ。

 そこは想像以上の大部屋。しかも四方の壁一面に、神話の一場面がごとき壮大な絵画が直接彫り込まれていた。明らかに、古代文明に関わる重要な遺物!


 中でも特に目立つのが、絵画の中心にドンとそびえ立つ突き刺さる塔だ。


 上の先端は空に輝く白い太陽、下の先端は地の奥深くにある黒い球体にまで達しており、巨大な槍のようにも見えた。これは十中八九《ロンギヌスの塔》だろう。だとすれば、地下の黒い太陽みたいなのは闇の邪神か?


 つまりは邪神との戦いを描いた絵? 塔の周囲にはヒト族の戦士らしき絵もあるし……しかし戦士の中には《ミノタウロス》や《ワーウルフ》、《マーメイド》といったマモノの姿も混じっている。


 ――なるほど。確かに教団にとって、これは世間に知られたくない絵だろう。誰がナニに気づくかわかったモンじゃない。


「こいつぁ、壁画ってヤツか?」

「これはニボシの受け売りなんだが、古代文明でも何百年単位で情報や記録を保存する手段はなかったらしい。だからこういう原始的な手段で遺したんだろう」

「つまりここに刻まれているのは、古代文明が何百年先の子孫にも伝えなければならなかった重要な情報……ということですか?」

「可能性は高いな。こうして完全な状態で残ってるってことは、教団がどう足掻いても、この壁には傷一つつけられなかったんだろう。そこまでして遺したんだ、余程後の世に伝わらないと困ることなのか――」


 ま、詳しい調査は専門家に任せるべきだろう。

 ……その自称専門家であるニボシは、さっきからヤバイ目つきで壁画にへばりついていた。壁画を舐め回したりしないか心配になる興奮具合だ。


 思えば古代文明の謎を追うニボシにとって、この地下迷宮は宝の山。アレコレ調べたいのを、状況が状況なだけに今まで我慢していたんだろう。

 追手を撃破、つーか殲滅したばかりだし、今だけは好きにさせてやるか。


「いいぞ、いいゾ! ここまで状態の良い遺物は初めてだヨ! こいつは世紀の発見ってヤツじゃないのか!? えーと、なになに……」


 ニボシは懐から取り出した手帳をパラパラとめくり、壁画に刻まれた古代語の解読を試みる。手帳にはニボシが過去の探索を通じ、ほぼ独学で調べ上げた古代語の研究メモが記されていた。


 こうなっては俺たちに手出しはできず、ニボシの独壇場となる。

 なる、はずだったのだが。


「『これは人の――の陰陽より生まれ落ちた災厄』『その名は――なり』『――は七日で世界の全てを喰い尽くし焼き尽くした』『天地を貫く槍でこれら――の災厄を封印する』『我らの後を継ぐ世代へ警告する』『光と闇――も誤れば――を定めるは――』……むう。これ以上はわらわでも読めぬな」


 スラスラと読み上げたエルザの声に、室内がシンと静まり返る。

 石化したニボシの顔など気にも留めず、エルザはドヤ顔でふんぞり返った。


「うむ! なにを隠そう、わらわは考古学も嗜んでいてな! 古代語を読むくらいはわけもないのだ! それに帝国では各地に眠る古代文明遺跡の発掘調査も盛んに行われている! この塔のことも各地の遺跡で伝承が遺されていて――」

「お、お、お、オンドリャアアアアアアアア!」


 ニボシがものすんごい顔でエルザに掴みかかった!


「ど、どうしたのだニボシよ!? 急にそんな積極的に! う、うむ。強引なのも、わらわ嫌いではないぞ?」

「うるっせええええ! 世紀の発見っぽい手つかずの古代語を、独学で積み重ねた知識をフル動員して解き明かして見せようと張り切った矢先、横からあっさりスラスラ読み上げられたオイラの気持ちがお前にわかるかぁぁぁぁ!」

「……推理小説の犯人を読み終わる前に暴露されるようなモノ、でしょうか」

「あ、アスティも本とかよく読むクチか? それならニボシとも話題合うと思うぞ。あいつ、ああ見えて結構な読書家でさ。専門書だけじゃなくて流行りの小説なんかも手当たり次第読み漁ってるから、話して見れば色々と盛り上がるんじゃないか?」

「考えて置きます。無論、彼女が正気に戻った後でですが」

「いや、あの、アレ止めねえと……不敬罪がヤババ」


 荒ぶるニボシ。首をガックンガックンされながら満更でもなさそうなエルザ。

 傍観に徹する俺とアスティ。オロオロと慌てふためくばかりのガリウス。

 そして我関せずと、壁画を眺めるフラム。


 このカオスはしばらく治まらなかった。


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