第23話 平成最後の…

平成最後の診察で、装具のソールが1cmになった。

カタカタ音がするので気になっていたが、

どうやら金具のところに汚れが溜まっているのではと

外して見てもらうと、ビスが真っ黒になっていた。

綺麗にしてもらった。

診察と言っても、何かするというわけでもなく、

5月2日は、担当の医師が休みのため、別の医師に診てもらうということだったが、

リハビリも休みなので、診察もなしで、装具の調整だけということになった。

リハビリの回数を増やして、筋力をつけなくては、

いつまでも歩くのが不安だと思っていた。

医師から、

「もっと、リハビリに通える所があったら、行きますか?」

と聞かれた。

いつか言おうと思っていたことなので、

「それは、お願いしたいと思っていました。夕方とか、土曜日とか行ければ、

回数行けますから。」

「歌野原整形って知ってます?」

「最近、寺家駅の所に出来た整形ですか?」

「そうです。元々この県リハの先生なんです。運動療法もちゃんとやれるので、

紹介しましょう。」

「ありがとうございます。」

本当は、のぞみ整形を希望していた。

でもね、先生がおっしゃるんだからね~。

とは言っても、5月の診察以降の話だ。

連休中は、家で出来るだけ、足を動かすように。

はい!

平成最後の金曜日。

10連休前ということもあり、お店は大盛況。

団体が多くて、座れないほどのお客さん。

どうにかなる。

なってないけど。

松葉杖が1本になったとはいえ、すぐに立ち上がって何かすることも出来ない。

あきちゃんに頑張ってもらおう。

バタバタしている。

私は、手が届く範囲しか対応出来ない。

別の団体がやってくる。

それがきっかけで、今の団体は精算。

もう、日付が変わろうとしている。

営業が終了するまで、8時間。

途中で、足がパンパンに腫れてきたのが分かる。

帰る頃には、足の感覚がないくらいになっていた。

疲れた。

翌日は、10連休最初の日でもあり、あまり期待感はない。

それでも、初めての方が何人か来られた。

その中のお一人も昨年、アキレス腱を断裂したのだと。

「呼ばれちゃったかな。ママさん、もってるね。」

と言われた。

類は類を呼び続けているな。

さてさて、連休と言っても、現状では、どこにも行けない。

人混みなどは、もっての他だ。

お店を開けても、来店あるかどうか。

29日、昭和の日。

平成最後の飲み会。

雨だったけれど、4人で初めてのお店へ。

いつもの居酒屋が、予約で満席だったので、前から気になっていたお店へ。

生ビール199円という看板が気になっていた。

焼き鳥やその他の料理もかなりリーズナブル。

氷点下ハイボールも他の居酒屋より、ちゃんとウィスキーが入っている感じ。

199円は、1杯目だけかも、なんて言っていたが、

レシートを確認すると、全て199円になっていた。

安い!

ジョッキも中ジョッキだったし、安いと思ったら、ジョッキが小さいってよくあるから。

となりのカップルとも、何だか仲良くなっちゃって、

何度も乾杯とハイタッチ。

楽しい時間をありがとう!

連休長いな。

連休明けに、月末引き落としのはずの物が、一斉に引き落とされる。

車のローンも同じ日。

残高に要注意だ。

4月30日、平成最後の日。

まるで大晦日のような大騒ぎだけど、

今の天皇皇后両陛下には、心からありがとうございましたを言いたい。

平和を願い、国民に寄り添ってこられたことに感謝だ。

新天皇が、それを継承していかれることを心から願う。

私のケガは、平成から令和へとまだまだ続く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る