第4話:次回予告

 自爆によって何とか巨人を倒したアルテローゼレイフだが、目覚めたときアルテローゼの機体はとんでもない事になっていた。


『何故こんな機体ボディになっているんだーーー』


 レイフが絶叫する。


「レイフ、お父様の趣味に文句をつけても無駄ですわ。あの部屋を…お父様の部屋を貴方に見せてあげたいですわ」


「レイチェル、何を言っているんだ。美少女フィギュアはフランス人形やバービー人形に匹敵する文化遺産なのだよ」


 ヴィクターは両手に美少女フィギュアを持って力説していた。


「だからといって、アルテローゼの体を女性型にする必要があったのですか。それにどうしてモデルが私なのです」


 レイチェルは、新しくなったアルテローゼの体を見上げてため息をつく。


「モデル? いやそんなレベルではないのだよレイチェル。これはお前のパイロットスーツを作るときにとった寸法データから忠実に再現したスタイルを再現しているのだよ。もう10/1レイチェルと言って過言でもないのだよ」


 ヴィクターが力一杯力説する。


『うむ、本当にスタイルは同じだが…。少しウェストが細いようだぞ』


「そんな馬鹿な。サイズは完璧のはずだ。…はっもしかして、レイチェルはこの前ケーキバイキングに言ったと言っていたが…。レイチェル少し太っ…グハッ」


「な、何を言っているのですか。そんな事ありませんわ」


 ヴィクターはレイチェルに張り飛ばされて壁にめり込んでしまった。





「はっ、今の夢は…」


 アルテローゼの修理のために連日の徹夜でヴィクターは居眠りをしていたようだった。椅子からずり落ちそうになる体を元に戻すと、格納庫で修理されているアルテローゼの姿を見てため息をついた。


「女性型のロボット兵器か。もしかすると視線誘導に使えるかもしれないな…」


 ぼそっと、ヴィクターは呟くのだった。


 次回、「陸の王者」に、レイチェルがサービス、サービス


「しませんわ」


 …です。


 尚、諸般の事情により次回予告と異なった番組内容に変更される場合があります。

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