第37話 私の城下町

 LV50になって発生した永住権、あのスキルのお陰でしょう、現実に帰ろうと思わなかったら、ミネルバにずっと居られるようになりました、もっとも現在はLV80を越えました。

 最初の頃のミネルバと、逆転したように、半年居ても現実に帰ると、次の日の目覚めです。

 失敗しないよう、明日の予定を、書き込んで眠る癖がつきました。

 LV80になって、やっと私も収納が使えるようになったけど。

 丸薬99個、毒消し99個、アダンの実99個、10000Gで一杯になるセコイ収納だよ。



 スクルド湖の畔に、お父様のお陰で、白亜の宮殿「ミア城」がついに完成しました。

 突貫工事で、わずか7ヶ月の工事日程でした。

 湖を眺め、反対側、正面には城下町が広がる、住良い綺麗なお城です。

 城下町は東から孤児院町、城の有る本町、ダンジョンが有るゴノ町、神殿町の4町が城下町になります。

 今夜出来立ての城の大広間で、完成祝賀会が開かれる事になっています。


 城の厨房、料理長はノエルがやってくれてる。

 本人の希望だから、叶えましたが、私としては、近衛隊に入って貰いたかったです。

 近衛隊の隊長は、オメガが志願してくれました。

 隊員は獣人部隊と美女軍団、美女軍、には孤児院の少女達も入隊しました。

 子供と侮れない戦力だもんね。


 側近は執務全般を任せられる、エリスとゼンに決定しました。

 私個人の御付きとして、引っ付いて離れない、ジュリ、クルミ、ミミが就任って言うか、位置をもぎ取りました。可愛いって万能だね。


 もぎ取りって言うと、オリビアとセーラは、どうしてもメイドをやりたいって、私としては、能力的に近衛隊に入って貰いたい、中間妥協案として元孤児院のリダー、リナ、ローラ、リンを含めた、戦闘メイド隊を新設して、嬉しそうにしています。

 確かに、憧れだった、メイド服を着た皆は可愛いかったけど、腰の剣は違和感が、戦闘メイドには日本刀でしょ。


 城下町本町には、サラさんの宿屋と食堂、トムさんの武器屋謙鍛冶場、其に木工所の親方も弟子を引き連れ、移住してくれました。

 ヨーサクの探索者ギルドも、城下町の本町に本部が置かれ、ゴノ町にあるギルドは支部になって、今も健在です。


 チャラはLV75になり、アルファ達と組んで、ダンジョン探索を楽しんでいます。

 アルファは14歳になったそうで、急にお姉さんっぽくなり、チャラの世話を、さかんに妬きたがるようになって、ガンマとラムダは対抗心でチャラにベッタリの状態です。

 そんな状態でも、アルファ達3人の仲は良いようなのが幸です。


 ダンジョン探索と言えば、ゴノダンジョンのラスボスはLV80の水竜でした。

 オメガ、シグマの増員で挑んだ所、ラスボスの住みかは地底湖、力押しのメンバーでは、水中の水竜に手も足も出せず、逃げ帰る憂き目になりました。


 二度目の挑戦は、魔法特化型、エリスにゼン、ミューにパイ其に兎耳のファイ、このメンバーなら私は不要みたいだけど、3人の子供と一緒に付いて行きました。

 結果は、エリス、パイ、ファイが最大雷を飛ばし、プッカリ浮かんだ水竜を、ゼンの粉砕魔法一撃で倒して仕舞いました。

 ミューは弓で攻撃してたから、皆と一緒にLV上がりましたが、全く手を出して居ない、私と3人の子供はLV上がりませんでした。

 アイテムは何と!!お米30キロ袋2個、1俵のお米でした。

 お米は魅力なので、暇を見付けて魔法特化型で、収穫して貰いたいと頼んで置きました。

 こんな粒々、何で欲しがるのか、不思議そうにしてたけど、希望は聞いてくれるそうで一安心、水の中に居る奴、私にはどうしようも無い。


 後は·····孤児院の事言い忘れてた。

 院長は、何と何と、スクルド聖教神殿の神殿長スカラさんが引き受けて下さいました。

 職員として、聖教神殿の、巫女に巫女見習いを引き抜いて連れて来てくれ、孤児達の世話の全てが、滞り無く行われています。

 道路拡張工事をしてくれた、スラムの子供達がそのまま、孤児院に入って生活する事になり、一気に入居の孤児150人を越え、手狭になった為、旧メンバーは城下町に建てた仮住まいに引っ越しました。


 ゴノ町の特産品は、各地で大反響を呼び、今ではミア王女領特産品として、遥遠くのミネルバ王国からも買い付けに来る盛況ぶりです。


 今日の完成祝賀会にミネルバ王が出席するそうです。

 スクルド王に打診が有り、歓迎すると返事をしたのが3ヶ月前の事、急きょ祝賀会の会食は、和食に変更されました。

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