第35話 LV上げるぞ!!!

 LV上げのついでに、領地調査始めました。

 誰にも、付け入られる隙の無いよう、前人未到の高LVになってやる!!!

 決意を堅め、砦を出ます。

 お供はチャラと、泣かれたら置いて行けない、ジュリ、ミミにクルミです。

「危険だから、砦で待ていて」て宥めようとしたら、「「「置いて行かないでぇ」」」

 って、豪泣きされたら、置いて行ける訳無いよ。

 チャラ男と離れて、外泊は、寝る事は出来ても、起きるとチャラを引き寄せてしまう。

 チャラがミネルバに居られるのは、私の同行のスキルによってで、単独では不可能。


 勿論愛馬、じゃ無かった、愛ロバ、ロバンナの荷車で出発!!


 最初の目的地、スクルド神殿と湖の中間、そこを南に下った所、小さな集落が有り、そこの住民から、見た事の無い魔物が現れた、との報告の確認です。


 細い道はある、ロバンナの、小型荷馬車がどうにか通る道幅です。

 大型の荷馬車がすれ違える道幅に、拡張工事が必要かどうかは、新発見のダンジョンが有るか無いかに係ってる。

 工事が出来れば、お金が廻る人も寄って来る、城下町の実現が見えて来る。

「ダンジョンが在ります様に!!」


「報告して来た、集落ってここ?」

 見えて来たのは、住民50人程と思われる、粗末な小屋が30棟程度の集落でした。

 怪訝そうに、遠巻きで見ている村人に、

「私はミア-スクルド王女、代表者と話がしたい!!」

 経ち処に、住民を割って、一人の老人が進み出て来ました。

「失礼御容赦願います!!王女様、私めはゴノゴ村の、村長イワンと申します、御用件は何で御座いますか?」

「初見の魔物が現れたと聞き、討伐にやって来た、情報を要望する!!」

「王女様、非礼ながら、進言致します、見れば子供ばかり、危険な真似はお慎み下さい」


「え~と、そこの人名前は?」「えっ?オラ?ヨーサクですだ!」

「ヨーサク?木こりか?」「んだ!何で分かっただ?」

「ヨサクはぁ木ぃを~切る~♪」「ヘイヘイホ~」

「おっ!ヨーサク乗りが良いな!!」「何か合いの手入れたくなっただ」


「王女様ヨーサクに、何か問題でも?」

「この中で、ヨーサクが一番強いだろぅ!!」

「はい!その通りです」

「そのヨーサクがこんな事出来るか?」

 私は、太さ30センチある門柱を、殴って粉砕しました。

「ひぇ~~っなんちゅう破壊力!!!」

「ミア王女様、お見それしました、子供だけと侮って、ご無礼致しました!!!」

「子供には違い無い、非礼を許す、私達を思っての助言と理解しておる!!」


「魔物の情報を、教えてくれぬか?」

「ミア王女様、オラがご案内しますだ!!」

「ミアで良いぞ、ヨーサクが案内?」

「おうじょ·····ミア様、オラが木を切ってる時、襲われただ」

「襲われたのか?」

「んだ!オラ逃げ足には自信があるだ!!」

「危険を犯させたく無い、場所を教えて呉れればよい」


「いや、責任を持って、ご案内しますだ!!こちらです」

 ヨーサクは先をスタスタ、歩きだした。

「チャラ、予備剣は何を持ってきた?」

「ミア、炎の剣だ、これ!!」

「ヨーサク、これは力を込めると炎を纏い、相手を焼き切る魔法剣、そなたが持て」

「こんな凄い剣、オラが持っても良いだか?」

「使いこなせれば、ヨーサクに、案内のお礼としてあげる」

「わっわ!!本気で使うだ!!」

 チャラが使い方を教えてる。

 ヨーサクは流石LV20、剣に炎を纏い、立木を焼き切ってる。

 この男、戦力になるぞ!!


 歩く事、わずか10分。

「ミア様、あそこに見える岩山、あの穴から魔物が出ただ」

「やった!!!ダンジョンだ!!!」

「ジュリ、クルミ、ミミも剣を構えて、ダンジョンに入るよ!!」

「ミア様、入るだか?止めにしねぇだか?」

「ヨーサク、その剣なら何が出て来ても、面白い位バッサバッサ切り削事が出来るよ!」

「そ、そうだか?じゃぁ行って見るだか!」


 ゴブリンが現れた。

「ヨーサク、お前が見たのはこの魔物か?」

「そう、ですだ!!」

「切って見ろ!!」「へっ?オラが?」

「補償する!!簡単に殺れる!!!」

「もう、やけだ!!!えいっ!!!·····へっ?殺れた?」

「なっ!!殺れるだろ」「んだ!!簡単だ!!!」

「この調子で進むぞ!」

 子供3人はLV10になった時60センチレイピアを渡してる。

 ジュリ達が構えると、凄い長剣に見える。

 LV10に、ゴブリンは丁度良い相手、ジュリ達は難無く倒しています。

 相変わらず、味噌か醤油を落としてくれる、回収は唯一アイテム収納出来る、チャラにお任せ。

 オバースキル炎の剣を持ったヨーサクは、無双してる。

 ちょっと様子見の積もりだったが、このまま奥に進んで、問題無さそう。


 オークが出ると思っていると、大トカゲが現れた。

 サラマンダーじゃ無いだろうな?

「確認のため、私がやって見る!!」

 騎士剣で切り掛かる。

 簡単に首を落とせた。

「恐ろしい格好してるけど、LV15の雑魚だよ」

「ジュリ、クルミ、ミミもLV15に成ってる、油断しなかったら倒せるよ」

「ヨーサクは、LV22に成ってる、この調子で進むぞ」

 大トカゲは、ココアを落とした。

 お湯に溶いたら、すぐに飲める、粉ミルク砂糖入のココアです。

「そんな、ご都合主義有りなのか!!!」ってご批判、苦情は「獣耳ハーレム制作委員会」へお願いします。


 大トカゲの次は、インスタントコーヒーを落とす、吸血コウモリを倒して、更に奥に進みます。


 サラマンダーだ!!「チャラ!!」

 よっし!!チャラの雷の剣で麻痺状態。

 ジュリ達が留目を差した。

 ジュリ達はLV25に成ってる。

 ヨーサクを抜いてる、積極的に魔物倒してる、当然の結果だね。

 サラマンダーは麦焼酎1リットル紙パックを落とした。


「今回は、ここで終了にします」

「「「お姉ちゃん!もっと奥に進みたい!!!」」」

「それは明日のお楽しみだよ」

「「「わ~~い明日!!!」」」


「ヨーサク有り難う、これから、このダンジョンのお陰で、ゴノゴ村は凄く発展するよ」

「んっ?意味が解らんだよ?」

「魔物が落とすアイテムココアやコーヒーを、村の特産品にするのよ!!!」

「ん?儲かる?」

「うん!!大儲け出来るよ」


 ゴノゴ村に帰り、村長イワンにこの話をしました。

 流石に村長、直ぐに、凄まじい発展を予想出来たようです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る