第34話 デートの邪魔者

 凄く時間が経った感覚ですが、まだ16時過ぎでした。

「チャラ男、晩飯何が食いたい?」

「ミア!此からデートしよ!!晩飯一寸良い所で御馳走する!!」

 一寸良い所の食事に誘われて、即OK、出掛ける事にしました。


「ミア?歩き方変だぞ!!」

「ん?チャラ男のが、まだ中に在るようで、変な感じなんだよ」

「まだ痛むか?」

「全然、ただ変な感じがするだけ」

「旨い物食えば治るぞ!」

「いい加減な事言うな!!」

「いい加減じゃねぇ、ミアなら治る」

「誉めてる?貶してる?」


「·····ミアが好きだ!!」

「誤魔化すな!!LV46の鉄のカーテン処女幕をムリムリ押し通されたんだぞ!!」

「そう言われると、無理矢理でミアが嫌がってたら、鉄の処女幕で、俺のは鄭切られてたかも!!」

「その手が有ったか、気付かんかった」

「怖っ!!此からもH、嫌な時は言えよ!!」

「あのな、チャラ男、私からHしてって言わせる気か!!!」

「それも、そうか、でもミアなら言いそう」

「私しゃ痴女じゃねぇ」


「着いたぞ!」

「わっ!!高そうなステーキハウス、一寸じゃない凄く良い所、こんなんじゃ無くて、焼肉屋で良いぞ」

「初めて記念日、豪華に行こう!!」

「チャラ男って、少女趣味的な奴なんだ?プッ初めて記念日」

「悪かったな!!ミアとのこう言うの大切にしたいだけ」

「チャラ男って、本当良い奴だな、一寸ホロっと来たぞ」


 目の前でシェフが、スッゴい良い肉を焼いてくれるスタイル。

「焼き方は?」「レアでお願い」「俺もレアで」

(あっ!脂身切り取って処分するの?美味しいのに!!!言えば食べさせてくれるかな?言えないけど)

 鉄板を擦りもしないで、お肉を、すーっと一口サイズに切り分けた、流石職人芸!!!

 飲み物はノンアルコールビール、むふっ、大人の気分。


「ミア乾杯」「ん、乾杯」

 私、サラダをモリモリ食べてる、だって。

 お肉を一口食べて、気付いた「これって一口1000円?」

「ん?考えた事無いぞ?」

 チャラ男は美味しそうに、ぱくぱく食べてる。

 美味しいけど、こんなのぱくぱく食べれ無い。

「チャラ男、さっきシェフが切り取った脂身、美味しそうだったね」

「そうか?食った事無いぞ?」

「シェフ!その脂身食ってみたい」

「かしこまりました」

 えっ?そんなの有り?チャラ男に、はじかかせないよう、コッソリ言ったのに。

「あれっ?旨いな!!ミアもどうぞ!」

「太るって、嫌う人多いけど、常食する訳じゃ無いし、美味しく頂くべき」

「お嬢様、その通りです、切り取らないと苦情が出ますが、本当はお肉に脂身を少し乗っけて食べると最高なんです!!立場上言えませんが」


 シェフわかってる!!

 良い店だね!!

 美味しさが増して来るよ。

「ふ~っ美味しかった!!」

「ミアデザート、チョコパフェ頼んであるぞ!!」

「やったぁ、チャラ男好き」

 チョコパフェに堪能していると、耳元で。

「今夜Hしても良いか?」

「良いけど、また出せないぞ!!」

「ミアのお口でフィニッシュ」

「変な味、もう嫌!!」


「ペッして良いから」

「ペッ?ぶ~~っ、あははっ何よ!!!、んとに、チャラ男って」


 しまった!!皆が注目してる、上品な店で高笑いしちゃった。


 チョコパフェ掻き込んで、コーヒーがぶ飲みして、そそくさと店を出る。

 美味しかったけど、はずかしかった。


「ここを、ちょっと行った所の高台、夜景が凄いんだ」

「夜景?見たい!!」

「これから行くと、丁度良い時間になる」


 チャラ男が言うだけあって、凄く綺麗な夜景!!!

 アパートから見える50円と50円、100円の夜景とは大違い、100万ドルの夜景だよ!!!大袈裟かな?チャラ男と二人だからかな?感激の夜景!!


 最高の気分に水を差す奴等、このタイミングで出るか?空気読めよ!!

 10人のチンピラが現れた。

「おい、この女、先輩を病院送りした奴じゃねえ?」

「そうみたいだな、テレビに出てた」

「おい!!俺達にも稽古つけてくれ!!!」

「勿論10人全員だ!!!」


「折角のデートが台無し!!おっさん等只で置かん!!!」

「稽古着けてやる、時間が惜しい、全員で掛かって来い!!!」

「彼氏のして、女!!!10人で回す、おま○こ壊れるまで回す!!!」

「御託は良い、気分が悪い、さっさと終わらせる!!!」


 全員一度にっていったのに、一人ずつ掛かって来るんだよね、全員で仕掛ける、そんな練習してない奴等、こっちは魔物が一気に来るのを捌いてる、実戦の頻度が違うよ!!!

 最初の男、「廻し蹴りの積り?」足首を握り潰してやった。

 二人め、「喉笛狙いは良い判断」でも正拳突き遅い!!拳を握り潰す。

 次を待つの、退屈、さっと飛び込み「喉笛狙いはこうするのよ」

 8人の喉笛軽く突いてやった。

「終了!!」


 チャラ男が110番通報したようで、パトカーがやって来ました。

「あれっ?今川心愛さん?」

 パトカーのお巡りさん、私に合った事がある見たい。

「あっ!コンビニ強盗の時のお巡りさん?」

「そうです、今川さん今日も暴れた見たいですね、事情聴衆します」

「その前に、これを聞いて!お巡りさん」

 チャラ男、一部始終スマホで、録画してたよう。

 お巡りさん二人、それを見て、男達を連行して行きました。


 チャラ男の機転が無かったら、又々過剰防衛云々言われてた所だね。

 にしても、極端流空手って、荒くれ者やチンピラばかりかよ!!

「イガグリ君」空手使い悪者ばっかだった。



 アパートに帰り、気分じゃ無いけど、結局頼み込まれて、身を任せました。

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