第25話 ロバンナのLV上げ、出来るかな

 ドラゴンは、楽々倒せたのに、オメガにシータが、LV1つ上がって44に私にミューパイは4つ上がってLV42にチャラがLV41、低LVだったエリスは10も上がってLV32になってた。


 皆の総意で、ダンジョンを一旦出て、もう一度ドラゴンと戦ってLV上げをする事になりました。

 味の素20キログラムも要らない、とも思いましたが、知人に使い方を教えて、分けてあげれば喜ばれる、そうなればもう一度なんて言わず、繰り返しドラゴン退治と行きますか!!!


 2度目のドラゴン退治、オメガにシータがLV45に、私にミューパイがLV44、チャラLV43、エリス7上がってLV39。

 3度目のドラゴン退治、オメガにシータがLV46、私にミューパイがLV45、チャラLV44、エリスだけ4上がってLV43。

 4度目のドラゴン退治、オメガにシータはLV変わらず、私にミューパイはLV46、チャラLV46、エリスLV45で、何とアイテムはだしの素10キログラム!!!

 LV上げも満足の、皆殆んど同LV、味の素30キログラムにだしの素10キログラム。


「止めて帰ろう!!」

「ミアもう一度だけ」

「私達だけLVかけ離れて上がっては、皆との兼ね合いが·····もう一度でお仕舞いだよ!!」

 オメガの、期待に満ちた目をみたら、ダメと言えなかった。


 と、言う事で、結果はオメガ、シータ、ミュー、パイがLV47に、私とチャラは変わらずLV46、エリスが追い付きLV46に、出たアイテムは味の素でした。

 こうなれば、もう一度って言いたいけど、ダメだ!切りがない。

 それに、急激なLVアップ、現実で目覚めたら、頭痛に全身疲労の倦怠感、酷いでしょうね、ちょっと優つです。



 帰りに、ふと思いました、このロバンナにもLVがある。

 ロバLV5HP50って。

 この子のLVアップって、どうすれば良いの?

「エリス、ロバのLVを上げるって、どうすれば良いと思う?」

「ロバのLVを上げるの?聞いた事無いよ、ミアって考え方が飛んでる!!」

「そう?でも、ロバンナのLVが上がると、もっと力強く荷車引いてくれるよ!!」

「うふっ、LV上げる事が出来たら良いね」


 エリス、出来ると思って無いな。

 ロバって大人しいよね、ゴブリンに脅えてたもの·····そこを何とか工夫して、ゴブリンや魔物を倒すように成らないか?

 いざとなれば、身を守る為、後ろ脚で蹴る攻撃はするでしょう。

 でも、そうなる前に、逃げ出すでしょうね。

 普通、餌なら脅える事は無い、草に脅える訳が無い。

 草·····藁のクッション、1つ潰して食べさせる、一口食べたら其をゴブリンに投げる、餌なら向かう、上手く行けば前足でゴブリンを潰す?

 そんな、上手く行くかな?けどやって見る価値はあるな!!



 魔法使いが居ると、夜営は何処でも出来る。

 繰り返しのLV上げに、時間をくってしまって、いくらも進まない内に、夕暮れになってしまいました。


 夕食は、肉入りのスイトン汁。


 味噌の匂いに釣られて、ゴブリンが3匹現れた。

 予め、クッションの縫い目をほどき、口を大きく拡げて居ます。

 ロバンナに、拡げた口を持って行く、中の藁を嬉しそうにハムハムしてる。

「今だ!!!」クッションをゴブリンにぶっつける。

 ロバンナは、餌を追いかける。

 ぶつかったクッションを、ゴブリンが抱えてる。

 追い付いたロバンナは、餌を食べようとします。

 ロバの突進に、驚いたゴブリンは、クッションを放り投げる。

 餌を、食べる寸前に取り上げられ、怒ったロバンナは、前足でゴブリンを一撃し、更に餌を追う。

 クッションはもう一匹のゴブリンの所に飛んで行く。

 この時ロバンナは、ゴブリン=餌を盗る奴と刷り込みされた。

 怒るロバンナは、クッションを追いかけ、ゴブリンを踏み潰す。

 3匹目のゴブリンは、逃げようとしてる。

 ゴブリン=餌を盗る悪い奴、逃がすか!!と思ってかどうかは、分からないけど、3匹のゴブリンは結果的に、ロバンナに蹴り殺されています。

 ロバンナはLV6に上がっていました。

 ご褒美に、クッションの藁を、たらふく食べさせました。


 何か、思った以上に上手く事が運び、その後もゴブリンを見つける度にロバンナは、踏み潰して行くようになって。

 王都に着くまでにLV10になっていました。


 用は無いけど、王都に入ります。

 門番さんは、私を覚えていてくれて、無事帰って来たと、喜んでくれました。

 フリーパスで通過させてくれます。

「これ、おみやげよ!」

「おっ?何かな」

「お砂糖です」

「さ、砂糖!!こんなの貰って良いのか?」

「もう一人の門番さんにも、これ渡してね」

「有り難うな!嬢ちゃん俺の名はゼン」

(ゼンは岩を砕くの、ゼンさんだ)

「ゼン?さん、私ミアです、ゼンさん魔法使えます?」

「おっ?何で知ってる?ミアちゃん」

「ヤッパリ!!衝撃波ですよね?ゼンさんの魔法」

「ミアちゃん?まさか、ゼムさんに抱っこされてた、ミア王女?」

「ゼム父さんを知ってた·····えっ?王女って事も?」

「10年前、ゼムさんに頼まれた、「ミアが頼って来たら、助けてやってくれ」って」

「ミア王女!俺を旅の仲間にしてくれ!!」


 何か揉め事が起こったと思われ、門番数人が出て来ます。

「ゼン隊長何か有りましたか?」

「良い所にやって来た、ロム、君が今から守衛隊長だ!!これを受け取れ」

 鎧兜を外し、ロムと呼んだ若者に、ゼンさんが渡しています。

「隊長がいつも話されて居た、女性がその方ですか?」

「そうだ!!現時点を持って除隊し、ミア様に同行させてもらう、ロム後は頼む!!」


 あれよあれよと、戸惑って居る間に、ゼンが仲間に成った。

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