第21話 獣耳ダンジョンへ

 夕食は、山盛りのパン、肉野菜の味噌炒め、ワカメスープ。

 量は、絶体残ると思われる、超大量です。

 味噌炒めが、食欲をそそる、苦しい位食べちゃった。


 料理主導のノエルにエリス、凄い読み!!あの超大量な夕食が、「アハハ完食されてる」


「さて皆、お風呂に入る前に注意!」

「1度に最高5人入れます、ゆったり入るには3人位がお勧めです」

「湯船に入る前に、身体を湯で流す、掛け湯をしてから浴槽に入って下さい」

「身体を洗うのは、この手拭いを石鹸で泡立てて、手拭いで身体を洗って下さい」

「洗い終わって、石鹸を綺麗に流してから、湯船に入りましょう」

「皆で使うお風呂です、次に入る人の為にも、綺麗に使うよう心掛けて下さい」

「最後に入った人は、この棒と木槌を使い、横からこんな風に叩いて、栓を抜きお湯を流して、浴槽を空にして下さい」

「以上です、入浴を楽しんで下さい」


 オメガとの打ち合わせで、入浴が初めての人が殆んどと知り、子供に言い聞かすような話になりました。


 入浴は大好評で、魔法担当者の負担が無いなら、毎日でも入りたいと、皆が言っていました。

 たった500Gでの大満足、今度親方達に何か差し入れてしよう。


 と、言う事で、ミューとパイそれにエリスと入浴中です。

 お湯も減って、お出汁も薄いミルク色になる位出ています。

 お湯抜きの実演です。

 軽くパイに水を出して貰い、浴槽を掃除します。

 又栓をして、パイとエリスに火と水の複合魔法で、お湯を入れてもらいました。

 二度目で馴れたのか、あっと言う間にお湯が入ります。

 今日初めて入浴した人が殆んどで、明日からは其ほどお湯は汚れないでしょう。


 のんびり入浴中です。

「明日から数日、オメガの案内で、香辛料ダンジョンを探しに行こうと思うの」

「ミューとパイそれにエリス、付き合ってくれる?」

「勿論行くよ!て言うか皆で行けば?」

「オメガの記憶を頼りに、途中から、捕まっての輸送経路があやふやなんだって」

「小型の小回りのきく、荷車1台が良いと思うの」

「メンバーは私達とオメガ、それにアサシンのシータに頼んだ」

「シータ?あの無口なキツネ耳の人?」

「そうだよ、眠り薬盛られて捕まった時も、一人だけ意識があったそうで、大体道も覚えてるって」

「他の皆は大変な目にあったんだ、私とパイは、ミアに助けられて幸運だったよ」


「オメガ達獣人って、初めて見た時は恐かったけど、優しくてサバサバしてて、気持ちの良い人達だね、酷い目に会ったのに恨み事言わないし」

「事情があって、ミュー達獣人は、故郷に帰れ無くなってるの」

「·····」

「さて、出ますか」

「勿体無い気がするけど、お湯抜くね」

「ミア、私に抜かせて!」



 朝食、作ってくれたのは有り難いですが、昨日と全く同じ献立でした。

 違っているのは、量が1.5倍になった事位です。

 大量に仕入れた食糧、あっと言う間に食べ尽くされそう。

 食糧仕入れ、5日ごとに変えた方が良いかも。


 旅の食料は、ミュー達獣人4人が、アイテム収納で確り携帯してくれました。

 日程は20日位を考えて居ます、獣人が多いから、他の町や村に寄るのは避けたい。

「ミアさん!!」「ん?チャラ、ミアと呼び捨てを解禁してやる」

「わ~~い、ミア!」「なに?」「ミアミア」「だから、何!!」「ミアミアミア!!」

「うるさい!!何だ?」「あっ!俺も連れて行け」

「何日掛かるか、分からん旅だから、ダメ!!」

「ミア日帰りで無いなら、諸事情から、同行した方が·····恐らく寝て覚めたら、ミアに引き寄せられる」

「あっそうか、しょうがない同行を許す!!」


 皆に見送られ、旅立ちました。

「無理なLV上げしないよう、安全第一でね!それから念の為、夜間の歩宵2人ずつ交代で実行して、この砦結構有名になってるから、良からぬ事考える輩が、襲って来る事も考えられる、注意を怠らないように、留守を頼む!!」

「「「任せて!!気をつけて行ってらっしゃい!!!」」」

「行って来ま~す」

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