第19話 二人の仲は秒読み段階

「こらぁ!!どさくさ紛れに何した!!!」

「へ?お礼のキスです」

「欧米か!!!って古いギャグ言わせるな!!!」


「ミアさん冷静になって」

「誰が、こうさせたぁ!!!」

「何かチャラ男、非常識なやつだな!!」

「そう?人畜無害な好青年だよ?」

「なっ!!·····まっ、部屋に招く約束したから、私も悪いか」


「あのぉ·····もう1つの約束は?」

「何がぁもう1つだぁ?」

「手を握って、一緒に寝るは?」

「そっそんな事出来るかぁ!!!」

「あのな、チャラ男いいか良く聞け、あの時私の同級の子が2人、奥の席から見てたの気付いてたか?」

「へっ?知らん!!」

「其が気になって、チャラ男の話聞いて無いの!!」

「一緒に寝るのは、無しじゃ!!!」

「そんなぁ」

「そんな非常識な事、私が許すと思うか!!」

「スンナリうん、って了承してくれたから、変だとは思った」

「うん、そうだろ」「でも、約束したから」

「無効じゃ!!!」「でも··········」

「ウザイ!!!チャラ男らしくしろ!!!」

「俺らしくと言われても·····」

「ニッコリ笑って、「又の機会を待ってる」って引き下がるの!!」

「ん!又の機会を待ってる」

「其で好し!!」

「で、いつ一緒に寝てくれる?」

「ウザイ!!帰れぇ!!!」


 チャラ男を叩き出しました。

 直ぐに、ドンドンドアが叩かれます。

「あのぅミアさん、お米!」

 重そうに米袋、ズルズル引きずって、持ってきたようです。

「あっありがと!」

 ひょいと掴んで受け取る。

「重く無い?」

「ん?軽いぞ」

「ミアさんって、非常識な力持ちだね」

「誉めるな、照れる」

「呆れただけで、誉めて無いぞ」


「おとなしく帰って、銅線握ってろ、ミネルバロードに行きたいんだろ!!!」

「うん」


「どっと疲れた!今日は早く寝る」

 米袋片手で掴んで、ドアを閉めロックします。


 綺麗に完食してくれて、残飯無し食器に鍋も洗えました。

 干していた、洗濯物乾いていたので、取り入れます。

 畳んで仕舞いました。

 まだ6時半、日差しがきついよ。

 する事が無い、本でも読むか。

 ポーション畑で、お醤油や味醂、料理酒を収穫、料理するお話、これ面白い!!

 4冊で完結は、勿体無い、もっと続いて欲しかった。

 読み直ししよう。

「うん、詰まらん男とは離婚しろ!!」


 そう言えば、オメガ達ダンジョンから出たら、変な所(ミネルバロード)だったって言ってたな。

 味噌や醤油を、アイテムとして落とすモンスターが居るダンジョン、今も消えずにあるのかな、今度聞いてみるか。

 カレー粉、もっと欲しい。


「ミアさ~ん、まだ寝ないの」

 早く寝るって追い返したけど、こんなに早く眠れるか!!

「ま~だだよ、今読んでる本、良い所!!」

「ぶう~っ」


「ミアさん、まだぁ」

「チャラ男、何かする事無いのか?」

「無いぞ!!今ミネルバロードで遊ぶ以外に、したい事無い!!!」

「そう、言い切るか!!」

「ミネルバロードと言うよりも、ミアさんと一緒に何かする、それ以外に大事な事無いぞ!!!」

「·····?、チャラ男·····それって、コクってる?」

「ミアさんが好きって、いつも言ってるだろ!!」

「?聞いて·····ないぞ?」

「いつも、いっつも、聞き流して居ただろ!!」

「·····」「·····」「こっちに·····来るか?」

「ありあっす!!!」「手を握って·····寝るだけ·····だぞ」「当然でっす!!!」


 ドンドンとドアが叩かれる、瞬間移動したのか?チャラ男!!


「良いか!!寝る以外変な事したら、モギ取るぞ!!!」

「コンビニ強盗みたいに、成りたく無いぞ!ミアさんが強いの知ってる」



「へぇ、これ読んでたの、俺も読んだ、発想がユニークだよね」

「うん、コーヒー砂糖入れる?」

「おぅ!甘くしてくれ」

「お子様舌め!!ミルクも入れてやる」「俺苦いのと酸っぱいの、キライ」

「そうか、今度ゴーヤチャンプルと酢もずく作ってやる」

「わ~~い、楽しみ!!」


「コーヒー甘過ぎじゃ無いか?」「丁度良い甘さ」「砂糖3杯·····だぞ」


「ゴーヤ苦くて、酢もずくは酸っぱいぞ!!」「そう、なの?」

「嫌がらせに、明日作ってやる」「ミアさんの料理、何でも美味い」「泣くなよ!!」


「この本な、ダンジョン醤油のこれをパクって、獣耳ハーレムのダンジョン作ったそうだぞ」

「へぇ~其で都合良く味噌醤油カレー粉まで」

「獣耳ハーレムが混ざった世界だぞ、探せば獣耳ダンジョンどっかに有るはず」

「うんうん!!今度オメガ達が出て来たダンジョンに、案内してもらうつもり」

「それなに?都合の良い話だな」

「毎日投稿でアイデア尽きたって」「?何んの事?」「作者の呟き」




「風呂に入る、覗くなよ」

「うん、押すな押すな!の流れだな、しっかり覗いてやるよ」

「バカァ、覗くと目玉潰すぞ」

「冗談だ、安心して風呂に入れ」


「はぁ~~気持ち良い·····朝も入った気がする、あたしゃ、しずかちゃんかぃ!!」





「チャラ男も入れ」

「すっげぇ長湯だな!!水膨れになるぞ!!!」

「このスリムな体型見て言うか?」

「うん·····確かに、局地的にスリムだぞ」

「ん?どこ見て言うか!!殺すぞ!!!」



 湯上がりに、冷たい飲み物作ってやるか。

 レモン絞って、ハチミツ入れる、炭酸水入れて、チャラ男甘いのが好きって言ったな。


「出たぞ!」「早っ!!!」


「これ、飲めレモンの酸っぱいの」

「ん?甘くてシュワシュワ、美味いぞ」

「ハチミツ、多めに入れてやったからな」


「さて、寝るか、しょんべんしたか?歯磨いて無いぞ!」

「あっ、部屋に帰って磨いて来る」

「これ、使え予備の歯ブラシ」

「ありあっす」


「さて、寝るか····そうだ、繋いだ手、無意識に離すといけない、縛るぞ」

「昔の心中みたいだな」

「縁起悪う、自殺する理由が無いぞ!」

「ミネルバロードから帰れ無くなって、この情態、鑑識官が見たら、覚悟の心中って思うぞ」

「·····止めるか?」「いや!!!」



「寝るぞ!!」

「ミアさん·····早っ!!!寝付き良過ぎるだろ·····綺麗な寝顔だな·····こんなの·····この状態で眠れるか!!!信用されてるし·····乏しい理性かき集め··········るぞ」


 チャラ男も、寝付き良いみたいです。

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